2002年11月15日:スクウェアが復活!? |
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スクウェアが業績上方修正をしましたね。 |
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そうだね。2003年3月期中間期の経常利益が2200百万円増の1500百万円、当期利益が1100百万円増の400百万円となったようだね。これに伴い、通期の予想も上方修正をしているね。 |
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なにかと問題が多かったスクウェアですが、いよいよ復活ですか? |
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復活したといっても問題ないだろうね。もう憂いはほとんど無いので、あとは丁寧にソフトを作って売っていくだけで安定した企業になっていけるんじゃないかな。 |
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それにしても、なぜ好業績となったのでしょう?日本ではこの期間、「ファイナルファンタジー11」くらいでほとんどソフトを出していなかったですよね? |
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北米や欧州向けが好調だったのが主な理由となっているね。特に今後は日本市場より海外市場をターゲットにした展開によって、業績が大きく変わっていくと思うけど、そのいい例となったといえる。 |
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ただ、海外の景気も良くないのに、何でこんなにも売れたのでしょう? |
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確かに景気は良くないけど、だからといってゲーム業界が落ち込んでいるかといえば、そうでもないんだ。 |
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でも、海外で100万本を狙っていたソフトが半分以下しか売れなかった日本メーカーもありましたよね。ああいった例を見るとお世辞にも海外でソフトが売れるとは思えないのですが…。 |
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海外でも勝ち組みと負け組みがここ最近鮮明に出てきたことがそういった状況になった原因なんだ。いま例に出した100万本売ろうとしたソフトがなぜ売れなかったかというと、勝ち組みのエレクトロニックアーツ(日本法人はエレクトロニックアーツスクウェア)が発売したソフトに人気が集中したため、日本メーカーのソフトが売れずに終わった。決してゲームソフトそのものが売れないのでなく、日本メーカーのソフトが負け組みの囲いに入っていたから売れなかったということ。 |
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そうしたなか、スクウェアのソフトが売れたということはスクウェアは勝ち組みに入ったということですか? |
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そうなるね。今後もスクウェアは海外市場向けのソフトをリリースしていくと思うけど、それらが予想以上に売れる可能性もあるため、今以上の期待は持てると思うよ。 |
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例えばどんなソフトでしょう? |
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「ファイナルファンタジーX-2」が一番いい例じゃないかな。あれはどう考えても日本ユーザー向けとはいいがたいよね。日本のユーザーがあのソフトを望んでいるとは思えないし。どうせなら新作を出して欲しいというのが本音だからね。ただ、海外ではこれでも売れるんじゃないかな。 |
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そういえば、先ほど憂いはほとんど無いといってましたけど、「ファイナルファンタジー11」はどうなっているのでしょう? |
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………。 |
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これが唯一の“憂い”……ですか? |
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………。 |