ニンテンドーゲームキューブ本体新色登場の本当の理由!?
2002年11月11日:ニンテンドーゲームキューブ本体新色登場の本当の理由!? |
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ニンテンドーゲームキューブ本体に新色が追加されるという発表がありましたね。なんでもシルバーの色が追加されるそうですが。 |
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そうだね。 |
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シルバーの色の発売は12月1日で、同じ色のコントローラーが12月5日、もう一つ別の色のコントローラーエメラルドブルーも12月5日に発売となっていますね。 |
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年末商戦が早くもスタートしたニンテンドーゲームキューブが本体の面でも動き出したという感じかな。 |
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こういった新色でユーザーのニーズを掴もうとしていますね。購入する側としては色は選べたほうがよいでしょうし、任天堂もユーザーのニーズに合わせて動いてくれるというのはうれしいですね。 |
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ん? |
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えっ?なにか変なこといいましたか? |
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いや、変とまでは言わないけど、「任天堂もユーザーのニーズに合わせて」だけではないということはわかっておかないといけないかな。 |
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と、いいますと? |
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ユーザーのニーズよりも、任天堂自身のためといった意味合いの方が強いんだよね。 |
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そうなんですか?どういった点が任天堂自身のためになるのでしょう? |
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メーカーとして複数色を出すことのメリットは、市場在庫を増やすことが出来るという点にあるんだ。1ショップに付き本体は1台しか仕入れないする。1色しか出していなければ、当然1ショップ1台となるよね。だけど、もし3色出れば、各色1台、1ショップ3台分を仕入れなければいけなくなる。 |
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つまり、複数色出せば、その種類の分だけショップが仕入れ、合計出荷数が増すということですか? |
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そういうこと。上の例で、全国に5万のショップがあれば、本来5万台しか出荷されないのが15万台出荷される。数にして10万台プラスアルファで出荷がされるのはメーカーとして大きいよね。これは例でしかないので、ショップによっては複数台仕入れるだろうし、少なくない数字が余分に出荷されることとなる。基本的に返品制度の無いゲーム業界では出荷した時点でメーカーとして利益になるので、出す側としてはメリットが大きいということがわかると思う。 |
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ふむふむ。でも、デメリットもあるんですよね? |
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デメリットももちろんあるよ。一つは製造費が高くなるというのがある。1色のみならば、その色に関する材料費を出せばよく、大量に仕入れるのだからその分安価に材料を購入することが出来るよね。さまざまな色を作ってしまうと、各色の材料を購入しなければいけないので、若干ではあるけど割高になる。もう一つはショップからの不信感を増すこと。 |
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ショップが不信感を抱くのですか? |
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無駄に色を増やすということは、上で述べているようにショップがその分を仕入れておかなければいけなくなる。そうすると、仕入れに金が余分にかかるし、店舗においておくスペースも必要になってくる。大きなショップなら資金に余裕もあるし展示スペースや倉庫スペースが十分あるだろうけど、小さな店舗であれば1台追加で入れるだけでも辛かったりするよね。 |
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そうですね。店頭在庫が増えるということは、その全てが店側の負担ということですからね。ショップからすれば辛いかもしれませんね。でしたら、ショップ側からしたら迷惑なだけなんですかね? |
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それでも任天堂関連のゲーム機やコントローラーは売れるから、さほどショップ側も気にはならないだろうけど、売れなければ不信感が増すということになる。ネオジオポケットのようにね。つぶれた会社と比べるのもなんだけど。 |
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そういえば、任天堂は本体の出荷台数を下方修正しましたよね。これと今回の本体新色は関係あるのですかね? |
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どうだろう。昨年も年末近辺に新色を出していたし、新色を出すこと自体は以前から計画されていたんじゃないかな。 |
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うーん、結局、今回の新色発売はどう考えればいいのでしょう? |
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なにも考えなくてもいいんじゃない?ユーザーとしてはソフトで遊ぶわけだから。 |
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そうですねぇ。 |