社長に恵まれない会社、解散へPart2

2003年1月24日:社長に恵まれない会社、解散へPart2
テレビで「ぷよぷよ」が取り上げられたことにより、急成長したコンパイルですが、なぜ急降下したのでしょう?
わかりやすくいうと、拡大路線に走ったため。Windows用のビジネスソフトの開発を行ったり、新卒を100人規模で採用しようとしたり。ゲーム大会を大々的に開いたのも原因といわれている。
新卒を100人規模で採用というのはすごいですね。
1998年の新卒採用が121人だったらしいのだが、これがどれくらいの人数かというと、エニックスの社員と同じくらいの人数だったりする。それだけの人数を新卒で一気に採用。しかも、前年にも124人を採用していたり…。
確か、1998年新卒採用予定者は全員内定取り消しになったんですよね。
うむ。1998年といえば、いまよりかはましだけど、それでも就職難だったから。急に内定取り消しにされてもなぁ、とか思うよな。
ゲーム大会も原因の一つのようですが、ゲーム大会のなにがいけないのでしょう?
ゲーム大会そのものがどうこういうつもりは無いが、それに費やした額に見合うだけのリターンがまったく得られないゲーム大会だったのが問題。
と、いいますと?
無駄に回数をやりすぎたこともあるし、集まる人が…ねぇ。
変な人が集まったのですか?
変といえば変だけど、それ以上に「ぷよぷよ」のコアなファンは金の無い層だから。
!!
わからないのなら、ガンダムファンと比べればいいよ。ガンダムファンは20台後半など、結構年をとっているから自分で稼いでそのお金を好きなように使っていくことができる。だけど、「ぷよぷよ」のファンは20歳未満の低年齢層が多いため、使える金の総量が低い。グッズなどをたくさん作っても、それが大量に売れるというわけではないんだ。
グッズといえばぬいぐるみとか、かなりの種類がありましたからね。
ゲーム大会などをやって人を集めて、その場所で物販をやるにしても、そんなにも稼ぎにはならない。ゲーム大会自体は「ぷよぷよ」が好きな人が集まるわけだから、別に何度も大会をやらなくてもソフトは購入するだろう。これがリターンを得られないという理由。
そういった経緯があって1998年に事実上の倒産、和議申請へと至ったわけですか。
負債総額は約75億円だったのだが、1998年3月期の利益が-30億円。いかに急速に落ちぶれたかがわかると思う。
それにしても、-30億円になるにも関わらず、よくゲーム大会や新卒大量採用をしようとしましたよね。こういったことをすればどうなるかくらい、誰でもわかりそうなものですが……。
そのとおり!それにも関わらずなぜこういった事態が起こったのか!
その訳は!?
次回に!
あらら。

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