買収後の末路が書かれた本

2003年5月12日:買収後の末路が書かれた本
数日前に取り上げたセガ関連との兼ね合いで、次のような投稿が届いてる。

『『サミーと合併したら、セガの純金の部分を担当していた人達は辞めていく可能性があるからな。そうなると、サミーの手元に残るのは犬の糞だけになる。サミーも高い金出してそんなものを手にしたくないだろう。』このコラムを読むと、SNK(とかシグマとかセタとか)を買収して大損こいたアルゼの例が如実に思い出されますね。最近発売された本「アルゼ王国の闇」というのに、事の顛末が掲載されていますが(ちなみにこの本はSNKに依りすぎた内容ですけど)、まあ結局アルゼは糞まみれの純銀(金じゃない)会社SNKを買収して、残ったのは糞だけだったと。SNKの純銀部分の総帥だった西山専務は、SNKの主要スタッフを大勢ぶっこ抜いてサミーの援助を受けてディンプス作っちゃったし、実際ディンプスはすごく順調にゲーム(の下請け)つくってるっていうし。アルゼに裏切られたSNKの川崎会長はプレイモアを設立し(たらしい)、旧SNKのアルゼを訴えるという快挙に出ているし。ま、結局なにが言いたいかというと、アルゼよりサミーの方が頭がいいって事ですかね。「アルゼ王国の闇」という本も、サミーがアルゼを突き落とすために出版させた本じゃないのかな、と思う今日この頃なわけです。』(投稿:アラメンド(業界者))

この話に出てくる「アルゼ王国の闇」という書籍については、発売数日後に次のような投稿がありました。

『「アルゼ王国の闇」という本がバカ売れして物議を醸し出しています。プレイモアのHPではあまりの反響の大きさにページを作ったほどです。以前、雑談コーナーでアルゼの訴訟がかかれたときは「アルゼが負けるだろう」とのことでしたが、この本を見てどう思いましたか?』(投稿)

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■アルゼ王国の闇

発売日:2003年4月
価格:1400円

SNK買収・倒産劇やソフト著作権訴訟の行方など、ゲーム業界に関連のある話題も掲載。

※画像クリックでamazon.co.jpにて予約・購入可能

まず先に、一つ目の投稿に書かれているメーカーに関して取り上げてみよう。一つはディンプスという会社。この会社は2月に発売され、人気を集めた「ドラゴンボールZ」の開発に関与している。今後の期待作として、「機動戦士ガンダム」を用いたオンラインゲーム「ユニバーサルセンチュリードットネット ガンダムオンライン」も開発。GBAの「ソニックアドバンス」もここが開発したようだ。
プレイモアに関しては、知っている人も多いでしょうね。旧SNKタイトルの続編などを開発しています。「ザ・キング・オブ・ファイターズ」シリーズや「メタルスラッグ」シリーズなどがあります。また、新作「SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS」はプレイモアから発売となります。
なぜ今になってこの本を取り上げたかというとだな。
何か考えがあってのことなのですね。
今まで本屋探してもまったく見当たらなかったからなんだ。
……。
で、やっと見つけて読んだので、紹介してみるということになった。
書かれている内容はどんな感じのことなのですか?
まあ、簡単に言えば、旧SNKって駄目会社だよね、ってことかな。
あれ?タイトルを見る限りでは、アルゼの方を悪く書いている本だと思ったのですが…。
読んでみたけど、そんなにいうほど悪く書いていないと思う。著者はこの本を書くことでアルゼに訴えられるんじゃないか、と幾度となく文中に記載していたが、そんなにすごいこと書いていないんじゃん。
ですが、SNKの倒産に関してはアルゼに責任があるのですよね。
アルゼの責任を問う前に、倒産の危機にまでなったSNKの経営の方が問題だろ。要は、旧経営陣が駄目であったというわけですな。最近ではどこぞの会社も似たようなものだが。買収された時点でゲームオーバーだよ。その後自社に不都合があったからといってグダグダいうな、と。どんな口約束があろうが、最終的には金出したほうが偉いんだからさ。
使い捨て同然の形で倒産させられては怒るのも当然だとは思いますが…。
最近はどこぞの大手メーカーが2社との合併が破談になったが、ここはアルゼ王国に救ってもらうということで。
!!
とりあえず、どこぞの大手メーカー社員はこの本読んどけよ。負け組みがどういう扱いを受けるのかを事前に知ることができるからな。
その他の人は読んでおいた方が良いのでしょうか?
あんまり読む価値ないかな。
……。
まあ、興味があれば読んでもらうということで。ページ数はそれなりにあるが、文字が大きいのですぐ読み終えると思うぞ。

直近、直後の話題

1つ過去の話題:迷走するセガ、ナムコとの合併も白紙に
1つ新しい話題:新型プレイステーション2発売まであとわずか、新型にお似合いのソフトが!

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