年齢区分マークの必要性はあるかPart3
2003年6月7日:年齢区分マークの必要性はあるかPart3 | |
本当は2回で終わるはずだった年齢区分マークについてだが、いくつか紹介できそうな投稿が届いているので、それを取り上げてみる。 | |
まずは、審査料金などについての情報を送っていただいた方の投稿です。 『CEROのレーディングですが、1タイトルの審査料は7万円でマルチプラットホームだとそれ以降は2万円とられるそうです。しかしこのレーディングはあくまで情報のひとつであり、強制力がないことに疑問を感じます。これでは購入者の年齢がいくつであっても購入を決断したら店側には止めることはできません。これって意味はあるのでしょうか?その上なぜその年齢区分になったのか表記もされないのではまったく役目を果たしていないように思えます。やるならちゃんと年齢区分に満たない人には売れないようにしてクリエーター側には年齢区分による表現の自由をもたらすべきではないでしょうか?売り上げには影響が出るかもしれませんが・・。また、一般公募で選ばれた3名が資料やビデオを閲覧してマニュアルに沿いながら対象となる表現と照らし合わせて区分を決定するらしいのですが、最後までゲームをプレイしてから区分は行わないのでしょうか?ゲームはプレイするものなのに。』(投稿:くろば) |
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7万円だそうな。正会員メーカーで無ければ、1タイトルにつき、21万円ということになる。仮に、すべてのゲームソフトが審査することになると、年間1000タイトルが発売されることとして計算すると、7000万円の稼ぎとなる。さらに正会員の年会費などを加えると、結構な額が動く。やることは投稿者が書いてあるように、書類のチェックとビデオのチェックくらいなもので、それを行うのはバイトのような立場の人なので、いったい残りの金はどこに消えるんだろうな、という突っ込みをしておく。 | |
ゲームをプレイしてチェックするわけではないんですね。 | |
実際にゲームをプレイするとなると、完成した後にチェックすることになるよな。そうなると、発売日がこの審査のために延期されるということになる。これはメーカーにとっても痛いことなので、こうした形式を取っているのだろう。しかし、この審査体制を利用して、ビデオや書類には当り障りの無い部分のみを取り上げ、区分を低めにしてもらうなどといったことも可能。この点も、年齢区分マークに異議を唱える理由の一つ。 | |
もう一つの投稿です。 『以前このコーナーで年齢区分マークはあまり意味を成さないと指摘なさってましたが、そうなると世界で1番売れているゲームでもある「Grand Theft Auto 3:Vice City」の様な暴力性の高いゲームは日本では発売出来ないのでしょうか?CEROの発足や「マックスペイン」の発売で多少期待してたんですが・・・。』(投稿) |
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海外と日本とではまったく状況が違うから、同じ年齢区分というマークが登場したからといって、発売が可能になるということはないだろう。 | |
では、何が問題となるのでしょう? | |
一番の問題はPTA。PTAに対しては、年齢マークを導入したので、という言い訳では対応できない。もし、年齢マークがしっかり設定してありますので、買い手の責任ですとでも言おうものなら、その年齢マークに沿って年齢確認をして対象外には売らないようにしろといわれるのがオチだから。言い訳をさせないためには、やはり強制力を持たせた方が、結果として作り手の自由は守られそうだな。ただ、その強制力がCEROのチェックを受けなければいけないということになるのは、これまた防がなければいけない。 | |
最後に、もう一つ投稿です。 『いつも楽しく拝見しております。本日掲載されておりましたCEROについて。自分の判断で購入できる人間にとっては、確かにあまり意味がないかもしれません。しかし、ゲーム情報に疎い親が子どもにゲームを買い与える際には、大きな意味を持つのではないでしょうか?もちろん、まだCEROに対する認識は親の世代に広がってはいないでしょうし、今後広がるかも未知数です。しかし、業界団体として、ゲームに疎い親でも判断材料にできる基準を設けたことは、評価できると考えます。』(投稿) |
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親がゲーム買うのなら、素直に任天堂系買っておけばいいんじゃないかと思うが。任天堂ブランドというもの以上の確かな基準はないと思う。 |