ゲーム業界は飽和状態か
2003年7月31日:ゲーム業界は飽和状態か | |
先日CESAから発表された業界動向に関連した投稿がありました。 『29日の読売新聞に「ゲーム業界飽和状態」なる記事がありましたが、どう思いますか?否定できないのは悲しいですが、何か言ってください。』(投稿:ミツケン) |
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発表された数字だけを見て考えると飽和状態といえるのかもしれないが、あのデータをしっかり見てみるとまた違った見方ができる。 | |
ふむふむ。 | |
例えば、国内のソフトウェア総出荷額を見てみても、2001年より下がってはいるが、これは「ファイナルファンタジー」シリーズや「ドラゴンクエスト」シリーズが発売されていないのが原因なだけだったりする。このどちらかの新作が発売されれば150億円から200億円は上乗せできるため、ほぼ2001年と同じ結果となる。 | |
それはそれは。 | |
ハードウェアも定価が下がっているし、いままでは3つのゲーム機があったのだが、事実上2機種のみになり、また、その片方であるNINTENDO GAME CUBEが落ち込んでいるからの結果。 | |
いまも3機種あるじゃないですか? | |
そうか? | |
Xboxがありますよ。 | |
2002年の日本向け総出荷額が「FF」「DQ」1作品分にも満たない機種は無いも同然だろ。 | |
!! | |
ただ、このハードウェアの数字、ちょっとおかしくないか? | |
と、いいますと? | |
額にして約800億円、2001年と差が有るのだが、この額だと300万台も出荷数が違うことになるんだよな。こんなにも違ったのか、という疑問がある。 | |
300万台ですと、一日約8000台もの差が常にあったということになりますね。 | |
ちょっと見ただけでもいろいろと疑問点なり違和感なりがある。他にも、オンラインゲームでの毎月の課金分が集計に含まれないとかもあるしな。 | |
と、いうことは、飽和状態ではないということですか? | |
飽和というより、停滞じゃないか?たった1年のみで飽和というのは無理があるだろ。まだまだ上に抜ける可能性がないわけじゃないから、あと数年は様子を見る必要があるだろう。あと…。 | |
あと? | |
いままでの出荷数底上げの要因として、小売店の増加があったんだよな。コンビニ流通などがその主たるものだけど、最近はコンビニ流通も一段落つき、一方、俗にいうゲームショップがつぶれていっていることから、出荷額が落ちているのかもしれない。発表されたデータは出荷の時点での額の総計だからな。その出荷先が少なくなれば、自ずと数字も下がるだろう。逆に、いままで出荷して、その先売れようが売れまいがかまわない状態に甘えていたゲーム業界の目を覚まさせるには良い数字なのかもしれない。まあ、そんなこと気にせずに今後も売れないソフトを出荷していくメーカーもあるのだろうが…。 | |
そんなメーカー、あるわけな | |
コ | |
言わなくていい!! |