2004年1月14日:日本市場の相対的衰退Part1 |
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最近の海外市場の活気ぶりはすごいものがあるよな。 |
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そうなのですか? |
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1月13日現在、プレイステーション2の世界での本体出荷台数が7000万台を突破したが、その内訳は日本が約1600万台、北米が約2900万台、欧州が約2500万台となっている。プレイステーション2市場では日本は世界の約20%程度しかない。 |
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そうですね。 |
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また、昨年9月に世界で6000万台突破したのだが、その後の1000万台の内訳を見ると日本が約200万台で、北米が約300万台、欧州が約500万台となっている。 |
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日本は少ないんですね。 |
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単に本体の出荷数だけでなく、ソフトのほうでもこういった傾向が見て取れる。 |
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と、いいますと? |
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ソフトにもよるのだが、日本ではあまり売れなかった「ソウルキャリバーII」が海外ではミリオン突破したよな。言うまでも無くプレイヤーの興味の向きどころが国によって違うから一概には言えないが、海外でも充分ミリオンを超えることが出来る、つまりは利益を得ることが出来るということ。 |
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ふむ。 |
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そうした流れを反映してか、例えば、ナムコは米国の開発者を200人にまで増員することにした。また、ナムコに限らずここ最近日本で発売されるソフトの多くが海外マーケットを視野に入れての開発となっているよな。 |
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どのタイトルのことでしょうか? |
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同じくナムコを例にだすのなら「バテンカイトス
終わらない翼と失われた海」や「ゼノサーガ エピソード2」辺りがそうだろ。他にも「ファイナルファンタジー」シリーズの多くも海外向けを視野に入れてのキャラクターになっているし。 |
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「ゼノサーガ エピソード2」はそんな感じがします。「エピソード1」とキャラクターがまったく違っていましたので。 |
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こういった流れも、海外市場に魅力があるからであることは言うまでも無い。それくらい、海外市場が活気づいている。この流れが続いていくと…。 |
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日本向けのゲームが少なくなってしまいますね。 |
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そう。日本の市場より海外の方が売れる可能性高いのであれば、当然日本向けは少なくなっていく。日本で発売されるとしても、海外向けとして作ったものを日本でも、と、いままでとは別の形での供給となる可能性もある。 |
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日本人としては由々しき問題です。 |