ゲーム雑誌の販売数の現状

2004年12月7日:ゲーム雑誌の販売数の現状
今日はゲーム雑誌の販売数について取り上げるとのことですが、どういった意味でしょうか?
ゲーム雑誌が実際にどれくらい売れているのかを考えてみようかと思う。
それでしたら、便利なデータがありますよ。日本雑誌協会の掲載各誌・発行部数リストに書かれています。2003年の数字ですが、週刊ファミ通でしたら80万部、電撃プレイステーションでしたら70万部です。
……。
あれ、何か間違えたでしょうか?
間違ってはいないのだが、そのまま数値を持ってくるのもどうかと。
どういうことでしょう?
そこに書かれているのは俗に言う公称発行部数なんだよな。
それが何か。
今回は、もうちょっと実情に照らし合わせた数字を考えてみようと、こういうわけですな。
??
雑誌などには基本的に3つの数字があるんだ。まず、先に述べた公称発行部数、実際に印刷した刷り部数、そして実売数。
えっと、何がどう違うのでしょう?
刷り部数と実売数は直感的にわかるよな。印刷した部数と、実際に販売された部数ということだ。
意味はそのままなんですね。
で、公称発行部数だが…。
……。
ぶっちゃけていうと、嘘の数字なんだ。
!!
なので、キミがさっき言ったゲーム雑誌の公称発行部数は意味の無いものと言える。当然、実際より高い数字に設定している。
でも、なぜそのような数字が一般的に公表されているのでしょう?
部数多い方が広告取りやすいじゃん。
!!
で、ここまでは今までの話なのだが、今年から日本雑誌協会が刷り部数を公表するようになったんだ。
おお、それは良いことです。
今までは勝手に出版社が発表していた数字が、印刷会社と日本雑誌協会が連絡を取り、実際に刷った数の年間平均を出すようになった。これを印刷証明付部数というのだが、これがこのたび公開となった。
そういえば、日本雑誌協会のトップページにいくと、マガジンデータ2004発行のご案内と書いてあり、その下に400誌の印刷証明付部数公表と書いてあります。
これ、個人でも取り寄せることができるようなので、興味があれば取り寄せて見てくれたまえ。
で、ゲーム雑誌に関してですが、どのような結果が出たのでしょうか?
ゲーム雑誌で唯一印刷証明付部数が公表されていたのが電撃プレイステーション。
他は公表していないんですね。
公表しないだけなら良いが、なぜか週刊ファミ通のエンターブレインは全部のゲーム雑誌の公称部数の情報を公表しなくなった。前回の発行部数は日本雑誌協会のサイトに書かれていたことから、印刷部数の公開の流れを嫌っての未掲載なんだろうな。
……。
で、電撃プレイステーションの印刷部数だが。
いったい!?
約22万部とのことだ。数字は「マガジンデータ2004」から。
70万部からずいぶん下がっていますね。
ただ、まだ良心的な方じゃないか。
そうなのでしょうか。
ひどいのになると、10倍くらいで公称発行部数を述べているところもあるから。
ふむ。ではメディアワークスは優秀ということですね。
そこまでは言わないが、まあ、良いほうかと。
他の電撃系雑誌はどうなのでしょうか?
なぜか、他のは公称発行部数しか掲載していないんだよな。同じ会社なんだから、すべて公開しちゃえば良いのに、と思ったが。まあ、メインでやっている雑誌が22万部ということを考えると、他の数字は推して測るべきというか。
……。
さて、問題の週刊ファミ通だが。
昨年が公称発行部数80万部のようです。今年はどうなのでしょうね。
掲載自体しなくなったことから考えて、相当ひどいのかもな。以前までは50万部刷りで35万部くらいが実売かなぁ、とか想像していたんだが、果たしてどうなのやら。
電撃プレイステーションでも約3分の1でしたから、そのまま当てはめるとすると25万部あたりでしょうか。
ただ、週刊ファミ通はコンビニや駅の売店などでも売られているから、刷り部数に関してはもうちょっと多いんじゃないかと。まあ、30万部から35万部あたりじゃないかな。
それはそれは。
まあ、実売はどんな数字だか知らないがな。
……。

直近、直後の話題

1つ過去の話題:「FMO」ベータテスト第2弾受け付け開始
1つ新しい話題:「FF11」12月バージョンアップの詳細をチェック

『ゲーム雑誌の販売数の現状』へのトラックバック

トラックバックURL: https://www.makonako.com/mt/mt-tb.cgi/860