「PSP」の□ボタンの無償修理は方針転換ではないが公開方針は…

2005年2月23日：「PSP」の□ボタンの無償修理は方針転換ではないが公開方針は…

「PSP」に関する投稿が多数届いています。

『やっとと言うか、今さらというかＰＳＰボタン不具合の無償修理をするそうです。ってあれは仕様じゃありませんでしたっけ社長？？？』(投稿：koji)

『やっとというべきか、ＰＳＰの押すと戻らない□ボタンが無償修理されるようですね。がんばって設定した厳しい値段で確保した利益も簡単にすっ飛びそうですな；』(投稿：なっく)

『ＰＳＰのボタンが戻らないって言う『仕様』ですが、どうやら不具合だったようですね。該当ＰＳＰの無償修理を行ったとかなんとか...（現在約３０００台を修理完）社内での意見の統制も取れてないんでしょか？？』(投稿：FF復活中ポ)

『はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいております。既にご存知かもしれませんが、PSPが不具合により無償修理を実施したそうです。これについてお二人のご意見をお聞かせ下さい。』(投稿：下っぱ)

『PSPの□ボタンが戻らない問題で無償修理を実施だそうです。「体ボタンの一部に、ボタンが戻らなくなる不具合を確認。今回の不具合の原因について、製造過程の問題によるものと説明している。」ってあの時の言い訳は何だったのやら・・認めるにしろ遅い感じがありますがそこはやはりソニーの十八番ということですかね真琴さん？』(投稿：仮面の男)

『PSPの四角ボタンについて、ソニー・コンピュータエンタテインメントが不具合と認めたようです。　　確か少し前に社長自ら不具合では無く仕様だと言っていたはずですが…。　51万台の内0.06％の修理依頼という事は、約3万台ですね。　これを気に、もう少しユーザー側に立った物の考え方をしてくれれば良いですが、お二人は今回の件をどう思いますか？』(投稿)

『絶対ほかに大量に報告がきてると思うがＰＳＰの四角ボタンの不具合を無償で直してくれるってさ。やっとこさ。しかし0.6％ってどこから出てきた値だ・・・？』(投稿)

『PSPで問題になっていた□ボタンの不具合、やっと無償修理が始まりましたね。発売当初から騒がれていた問題なので、正直、対応が遅い気がしますが・・・。』(投稿)

『以前から指摘されてきたPSPの□ボタンが戻らない不具合について、ようやくＳＣＥＩが無償修理を行うと表明しました。原因は製造工程のミスということです。2005年以降生産品は工程修正を行ったため問題ないとのことです。以前から分かっていたはずなのに、問題解決の体制が整うまで沈黙をしていたと思います。それもひどいですけど、その件についてＳＣＥＩのＨＰのtopでは何の告知もありません。それなのにサポート情報にはしっかり掲載されました。さすがに憤りを感じてしまいました。』(投稿：sbyamato)

『ＰＳＰのボタン、遂に無償修理だそうです。最初からヘタクソな言い訳せず、こうしてれば良いのに（苦笑』(投稿：西野)

『やっと不具合を認めて無償修理対応をするみたいですが、やはり企業の姿勢として疑問が残る対応ですねぇ。リコールにすべきだったのではと。』(投稿：カオルラ)

『発売当初から話題となっていたＰＳＰの□ボタンの不具合ですが、無償修理の対象になったようですね。年明けから出荷してる分に関しては対策済みらしいので、リコールは後回しにされたということでしょうか。』(投稿)

『Ｐｌａｙｓｔａｔｉｏｎ．ｊｐのＱ＆ＡでＰＳＰのボタンについての情報がありましたが、やっぱりリコールは無しみたいですね。』(投稿)

■PSP

発売日：2004年12月12日
価格：20790円

※画像クリックでPlayStation.comにて予約・購入可能

この投稿読むとさ、勘違いしている人がものすごく多く感じられるんだけど。

何がでしょう？

全て、1月下旬あたりにnikkeibp.jpの久多良木社長インタビューで語られていたことを正式に述べただけで、何も変わったこと言ってないんだよな。

？？

1月下旬の話では、□ボタンの配置に関しては仕様だ、と言っていた。そして、仕様ではあるが、一部の本体に関しては金型による不具合があり、それに関しては1月下旬の話の段階で既に修理に応じているるということも述べていた。

そうでしたね。

で、今回の正式に公開された内容に、次のような話がある。「”PSP”発売当初の一部商品に製造過程における金型（外装キャビネット成型用の金属製鋳型）による成型時に、ボタンの穴の部分にプラスチックのバリ（はみ出た余分な材料）が十分に取れていないものがありました。」と言っている。これは久多良木社長が述べていた金型の不具合のことだろう。つまり、言っている事は何の代わりも無い。

つまり、発言は一貫していて、投稿にあるように方針を変えたり仕様そのものを変えたりはしていないということですか？

そういうこと。あのインタビューをしっかり読んでいれば今回新たに発表された内容は何のことはないものなのだが、どうやら穿った見方で読んでいた人は、今回の発表は方針の転換のように思ってしまったのでは。

ふむ。

このあたりは既に1月26日の段階で話したから、そっちでも見ていただくということで。

あと、0.6%という数字がどこから出てきたかと言う投稿もありますが。該当するシリアルナンバーが把握できていないと言うことは何台が不具合かはわからないはずですよ。

この0.6%というのも1月下旬に久多良木社長が述べていた数字だ。どういう数かというと、インタビュー時点での把握している修理した数字。決して修理対象の台数では無い。先日公開された一部の記事では2004年に出荷した台数の0.6%が修理依頼があったとしているが、インタビューした1月下旬の数字から変わっていないことを見ると、新たな数字を出していないか、記事を載せたところが以前のインタビュー記事からそのまま数字を引用した可能性もある。当然、修理を申し込んでいない人もいるから、実際の不具合数は0.6%以上であることは言うまでも無い。