各都道府県でゲーム規制を検討、CEROがゲーム業界を駄目にしている
2005年3月8日:各都道府県でゲーム規制を検討、CEROがゲーム業界を駄目にしている | |
1月16日に取り上げた愛知県でのゲームを有害図書類扱いにするかというお話がありましたが、新たに2つの府県でゲームに関する規制に乗り出すようです。いくつか投稿が届いていますので紹介します。 『残虐ゲームソフト、大阪府が規制を検討されるそうです。もう、いい加減にしてほしいですね』(投稿) 『大阪府寝屋川市の教職員殺傷事件をきっかけに、神奈川県に続き大阪府まで、残虐ゲームの規制の検討に入り始めました。このまま同じような規制が全国へ拡がっていくのでしょうか。』(投稿:PEACE) 『神奈川県が、残虐ゲームを有害図書に指定するそうですよ。決定されれば、販売店側は区分陳列が義務付けられる、とのこと。うちは神奈川なので、近所のゲーム屋さんにも、有害ゲームコーナーができるんでしょうか。』(投稿:カゴメ) 『神奈川県が、残虐シーンの多いゲームソフトを「有害図書」に指定していくことを明らかにしました。県の方でソフトを選定するらしいですが、ゲームをろくにやったこともない奴にどうしてどれが有害なゲームか分かるんでしょうかね。超能力?』(投稿) |
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いい流れですな。 | |
!? | |
ここ数年のゲーム業界の甘えがまとめてツケとなって今に現れただけだ。自業自得でしかない。 | |
と、いいますと? | |
極端な話をするとCEROを作ったことによる甘えとでも言おうか。 | |
?? | |
CEROがなぜできたかと言うと、今まで出せなかった内容を発売しやすい状況を作るため。我々は年齢区分をしてパッケージに載せているのですから、あとは買う側の責任ですよ、というアピールのためでしかない。以前は任天堂なりソニーコンピュータエンタテインメントなりがそれぞれのプラットフォームで自主的に制作に対する規制を行い、うまくいっていたが、海外でのバイオレンス表現の強いゲームが売れるにしたがって、どうにか日本でも発売したいと思うメーカーが増えてきた。しかし、今までの状態だと発売できるソフトに制限がかかり、そのまま持ってくることはできない。そのまま持ってこれないのであれば大して売れないからな。そのため、どうにかして言い訳をしたいがためにできたのがCEROだ。 | |
年齢区分はするものの、購入者の年齢制限はしないのはどうしてでしょう? | |
単純に売れなくなるからな。ゲームをプレイする人の多くは18歳未満だと思うが、もし18歳以上で年齢制限をした場合はソフトの売れ行きに大きく影響する。売りたいが、問題があったときのクレームは避けたいために年齢区分という曖昧なものを用意したわけだ。 | |
ふむ。 | |
だいたい、自らで「ゲームソフトは内容、表現ともに多様化しております。それに伴い、社会的要請も増しており、その代表的なものとして、内容表現の青少年に与える影響などがあげられます」と、影響があるものだと言っておきながら、購入制限設けないってどういうことだよ。影響あるんだったら該当するやつらに売るなっての。 | |
ただ、ソフトを購入する時の参考になるのですよね?参考にするための年齢区分表示だとも聞いていますが。 | |
それもまやかしでしかない。そもそも、ゲームの難易度などで区分しているわけではないので年齢区分が低いからと言って、低年齢層が楽しめるゲームとは限らない。では、何で区分しているかというと「性表現」「反社会的表現」「暴力表現」「言語・思想関連」となっている。これが適切につけられているのであれば問題ないが、以前例に挙げたように「魔法先生ネギま! 1時間目 お子ちゃま先生は魔法使い!」のようなものも18歳以上対象に該当している。知っていると思うが「週刊少年マガジン」という少年誌で誰でも気軽に読める内容ですら18歳以上対象という実態に即したものとはいえないよな。 | |
それでしたら逆に年齢制限を付けた場合、不当に18歳以上対象になったソフトは困りますね。 | |
そのとおり。以前の愛知県のようにCEROの基準で有害図書規制をしようと考えているところもあることから、今後問題になる可能性が高い。 | |
そうなるとどうなるのでしょうか? | |
倫理規定を都合よく変えてくるかもな。今までの基準なら18歳以上対象であったものが、今後は15歳以上対象にして18歳未満でも購入できるようにしてくる可能性が高い。まあ、このあたりは今後発売されていくソフトの年齢区分をしっかりチェックしていく必要はあるだろう。 | |
ただ、ここ1週間で明らかになった大阪府、神奈川県では残虐ゲームのみを対象とするようですね。そうなると、CEROの基準は意味を成さなくなると思いますが。 | |
ここで問題なのが、統一した思想の元で行われるかどうかということ。大阪府では駄目で、神奈川県では良いといった地域ごとに違った判定が出ると、ではいったい何が良くて何が悪いのかの判断が曖昧になってしまう。他所で良いのなら、うちでも良いのではとの流れができてしまい、規制自体が意味を成さなくなる。 | |
今のところ、大阪府も業界団体の自主規制に準じると言っているようです。 | |
現在では単に年齢での区分のみしか明らかにしていないが、もしかしたら今後はどういった理由で18以上対象か、といった個別の内容も明らかにしてくるかもしれないな。 | |
今回の規制の動きで、ゲーム業界からは「表現の自由にかかわる」と反発していると報じられていますが。 | |
誰も表現の自由に対する規制をするとは言ってないだろ。勝手に作ればいい。ただし、18未満には販売してはいけないだけだ。利益が得にくくなるだけの話でしかない。利益が得たいがために、青少年に対して悪い影響を与えるものを発売する方がおかしい。金が稼げなくなるので18歳未満に売らせろ、と素直に言えっての。 | |
他には、CESAが「ゲームと犯罪の因果関係は立証されておらず、行政が規制するのはいかがか。」とも述べたそうですが。 | |
今回の一連の流れは大阪のアホなゲーマーが事件を起こしたから規制する流れが一気に進んだが、この事件があろうがなかろうが、規制すべきものはすべきだ。そもそも、愛知県の話は事件前のことであるし。また、ゲーム業界自らが生み出したCEROで「内容表現の青少年に与える影響」と言っているのだから、規制されても文句はないだろ? | |
自らで認めてしまっていますからね。 | |
まあ、なんだ。多くのメーカーは青少年への影響を良く考えてゲームを作っていると思うよ。しかし、一部のメーカーが利益を優先にするあまり、日本のゲーム業界に対して悪影響を及ぼしてしまった。ほんと、昔は任天堂やらソニーコンピュータエンタテインメントなりが独自の倫理規定で頑張っていたんだけどねぇ。セガやNECホームエレクトロニクスもちゃんと一部のソフトで18禁や15禁など一応年齢制限していたし。昔より状況が悪くなるってどういうことかね。 | |
残念ですねぇ。 | |
あまり波風立てたくないのはわかるけど、まともなメーカーはもうちょっと業界内でしっかりと発言すべきだと思うぞ。 |
人間の信頼や人権によって社会が西洋化堕落しているのは同意します
投稿者 : 匿名