スクウェアエニックスのクローズドメガシアターの罪とオープンメガシアターの馬鹿

2007年9月24日：スクウェアエニックスのクローズドメガシアターの罪とオープンメガシアターの馬鹿
	罪と馬鹿！？
	そんなわけで、今日は東京ゲームショウ2007のスクウェアエニックスブースのお話をしたいと思う。
	スクウェアエニックスのブースでは、入場制限があり、並ぶ必要があるクローズドメガシアターと、外から並ばずに見られるオープンメガシアターがあったようですね。
	そう、本来はそのはずなのだが…。
	何か違いましたか？
	オープンメガシアターがクローズドメガシアターとほとんどかわらねえ…。
	そうなんですか！？
	モニターを遠くから見えないように、一定の範囲で周囲を囲っているため、結局はエリア内に入って見なければならず。そのエリアの幅がそれほど大きくないため、入って見られる人は限られる。つまり、いつでも入ったり出たりはできるものの、やっていることはクローズドメガシアターとなんら変わらないんだよな。
	もっと大きなモニターで、誰でも見られるようにならないのですかね？
	なんか、画像を撮られて、ネットで公開されるのを恐れている感じがするんだよな。たださ、これって、スクウェアエニックスがオフィシャルサイトで早くに同じ画像を公開すればいいだけの話で、仮に盗撮されても、それほど会社として影響は無いはずなのだが。で、本当に現時点では一般公開したくないものに限っては、クローズドメガシアターのみの公開にすればいいだけだし。逆にクローズドメガシアターでどうでも良いような映像を流すのをやめ、時間を短くして公開すれば、より多くの人がクローズドメガシアターの映像を見ることが出来るし。あの携帯のゲームなんて、いちいちクローズドで見せる必要、無いだろうに…。
	ここまで盗撮を気にしているのは、本当にネット上に上げられるのが嫌なだけなのでしょうか？
	もうちょっと具体的に言うと、ネット上に上げられることで、スクウェアエニックスのサービスの一部に影響を及ぼすからだろう。
	何か影響があるのでしょうか？
	スクウェアエニックスは会員制サイトとして「スクウェアエニックスメンバーズ」というサービスを行なっているんだよな。これは、たとえばスクウェアエニックスの商品を購入するとポイントが溜まるような仕組みになっていたりするのだが、別の使い方をするようになった。
	その使い方とは？
	会員限定として、ムービーの閲覧ができるようにする。
	！？
	要は、スクウェアエニックスがやっている会員サイトの人数増やしたいがために、ネット上に盗撮映像が流されるのを嫌っているのだろう。ネット上に盗撮映像が流れなければ、このサービスの会員登録を推進させることが出来るわけだから。一般に閲覧できるような状況にせずに、いちいち個人情報を取得しようとする浅ましさに辟易するよ。
	……。
	こういった考え方を持っているから、オープンメガシアターですら、ほとんどの人が見られないような状態になる。一般公開日はどうだったんだろうな。あれだけの人数が居るのであれば、絶対捌ききれないだろうに…。
	昔はスクウェアエニックスも巨大スクリーンで映像を流していたことを考えると残念な状況です。
	で、もし、上記のような理由で映像を見せないようにしてるのであれば、逆にパンフレットやチラシなどを配布して、後日、ネットで公開しますよ、って形でPRすればいいわけなんだよ。でもさ、これが一切していないんだよな。やっていることのちぐはぐな行動にも愚かさを感じられる。
	後日、ネットで見られることがわかれば、無理に会場のスクウェアエニックスブースに詰め掛けなくても良いという人も出てくるでしょうね。
	まあ、人が多いことが良いとしか思えないメーカーであれば、この程度の低い行動も頷けるということか。
	それはどうかと…。
	結局、見てもらってなんぼだろ。見られなければ告知効果なんて得られないんだから。会員限定でやって、一部の人にしか見られなければ、購入の検討にすらなりはしない。また、バイラルマーケティングの面からもマイナスにしかならない。見ている人が減れば、それだけ語る人も減るんだから。東京ゲームショウなんかのイベントに行ったら、それについての感想をブログやSNSなどで語ろうとする人も多いだろう。また、ネット上でムービーが気楽に見られるようになっていれば、オススメできると思ったときに、このページのムービーを見てね、とリンクして薦めることも出来る。しかし、会場で見せず、ネットでも会員登録という面倒な手間を加え、敬遠される。広報、ちょっと無能過ぎない？
	いろいろと考えがあってのことですが、ユーザーにとってはあまりうれしくない状況ではあります。
	もっとも、しっかりしている部署も中にはあり。「ファイナルファンタジー11 アルタナの神兵」なんかは、ちゃんとムービーを22日に東京ゲームショウで公開した映像をアップしており、誰でも見られるようになっている。しかもHD映像まで用意してくれていたりする。この辺りはネットで商売してきた部署だからの行動なんだろうな。そして、こうして手早く、誰でも見られる形でムービーを公開してくれれば、ユーザーとしても人に薦めやすい。
	踊り子や、世界観をが良くわかるムービーとなっていますね。多くの有名キャラクターも多数見受けられて、初代ファイナルファンタジー11をプレイした人に興味を抱かせます。
	次回以降は、もうちょっと頭使って行動してもらいたいよ、ほんと。
	なぜ偉そうに…。
	もっとも、今回はスクウェアエニックス以上に愚かな行動をとったメーカーがいたので、あまりスクウェアエニックスへの風当たりは少なく済んだかもしれないがな。
	あそこですね…。
	そう、あそこだ…。