利益の方程式(著:勝間和代)、PS3やWiiなどのゲームに関する話題も多数掲載の良著

2008年4月10日:利益の方程式(著:勝間和代)、PS3やWiiなどのゲームに関する話題も多数掲載の良著
今回は書籍の紹介をしようと思う。
どういった本でしょうか?
今月発売された「勝間式 利益の方程式 商売は粉もの屋に学べ!」(著:勝間和代)という本がある。

■勝間式 利益の方程式 商売は粉もの屋に学べ!

発売日:2008年4月4日
価格:1575円

※画像クリックでamazon.co.jpにて予約・購入可能

勝間和代さんはここ1年で一般人にも名を知られる人物になりましたね。さまざまな書籍がベストセラーになっています。店頭などでも複数の著書が平積みされているのを見かけます。
タイトルからすると、何でここで紹介するのか、という突っ込みがあるかと思うが、実はゲーム市場絡みの話が載っていたりするので、ぜひ読んでもらえたらと思って取り上げてみる。
ゲーム業界の話も載っているのですね。
といっても、業界の裏話とかではなく、どうしてこの会社は利益が出る仕組みになっているのか、また、その逆なのかの例として、PS3であったりWiiの話が出てくる。
なるほど。
そういった話を抜きにしてもためになる本で、ゲーム市場に置き換えて考えていくことで、現在のゲーム市場の状況を窺い知ることも可能だ。
たとえばどのような感じですか?
な、なによ。文句あるっての。
いえ、普通に聞いているだけなのですが…。
個人的に読んでいて興味を引いたのはロイヤル顧客というのに関してだ。
次の記述ですね。

『顧客意地の1つの手法として、たとえば「定番化」「シリーズ化」という技法があります。(中略)一度ロイヤル顧客になってしまうと、多少、不都合な材料が出てきても、逆にこれまでその定番やシリーズに投資をしてしまったことを正当化するため、なるべく、その商品・サービスの良いところを積極的に見つけようとして、その商品を買う理由を顧客の方が見つけてくれることです。』(「勝間式 利益の方程式 商売は粉もの屋に学べ!」(著:勝間和代)P147より)

まあ、具体的な名前は出さないが、某テイルズとかはその典型例だよな。
真琴さんのスパロボに対する行動と同じですね。
……。
ですが、品質の維持に関する重要性も述べていますね。
はい。次のように続いています。

『もっとも、そのような心理状況も、さほど長くは続きません。シリーズもののうち、新しい商品やサービスの品質が明らかに落ちたり、利益を上げるために旧来品の原価を引き下げると、だいたい3~6ヵ月のタイムラグはありますが、消費者の側が敏感に気づくのです。(中略)たとえば書籍等も、シリーズものだったり、あるいは著者指名買いで買うケースが多い商品ですが、著者指名買いの場合、2~3作品続けて「外れ」が出ると、その著者の作品は買わなくなってしまいます。』(「勝間式 利益の方程式 商売は粉もの屋に学べ!」(著:勝間和代)P147より)

低品質な「テイルズオブザテンペスト」を出して、その後はそれなりのクオリティの「テイルズオブイノセンス」を出したバンダイナムコゲームスはお見事ということか?
いえ、そういうわけではないと思いますが…。
そんなわけで、テイルズオブロイヤルなみなさんは「テイルズオブシンフォニア ラタトスクの騎士」の予約をしっかりしておこう。
amazon.co.jpで予約特典付きで予約受付中です。
何やっているんですか、二人とも…。
今のような読み方のように、いろいろとゲーム市場にからめて考えることができる。単にゲーム市場について載っているだけでなく、より自らの考えを深めるためにも読んでみると良いだろう。
どういった方が読むと良いのでしょうか?
著者的には、20代とか30代向けに書いていると同著に書いてあった。ただ、もうちょっと詳しくいうならば、先に述べたように、ゲーム市場に興味がある人や、より深く考えてみたい人などにもお勧めできる。また、職種としては経営にかかわる人はもちろん、営業や経理や広報の人も読むことで、普段の仕事の考え方を変えることができるだろう。さらに、ゲームのプロデューサーやディレクター、およびそれらの上位職を目指す人も、読むことで単に物作りをするだけでなく、売れるための物作りという企業にいるのであれば当たり前の考えを深めることができるだろう。
その当たり前のことができない人も多いですからね。
なんだと!坂口博信のことを言いたいのか!!
そんなこと、言っていませんよ!!
ちなみに、この本のタイトル、よくないよな。
と、いいますと?
実は、タイトルには粉もの屋に学べ、とかあるけど、粉もの、つまりは小麦粉系の話はほとんど載っていないんだよな。2ページくらいしか載っていない。逆に、ゲーム市場の話の方が多くのページが割かれていたりする。
ふむ。
なので、タイトルはもうちょっと考えた方が良かったかと。
どういったのが良かったですか?
勝間式 利益の方程式 プレステ3はなぜ失敗したのか?
……。

■プレステ3はなぜ失敗したのか?

発売日:2007年9月
価格:756円

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『利益の方程式(著:勝間和代)、PS3やWiiなどのゲームに関する話題も多数掲載の良著』へのコメント

日本のゲームなんてシリーズ物で成り立ってるようなもんじゃない

投稿者 : 匿名

別にわざわざ投資してしまったことを正当化しようとか、そんな惨めなことしないよ。そんなことより「投資してしまった」ってまるで間違ったことしてしまってるみたいに書かれてもなw

投稿者 : 匿名

まこなこを今まで読んできましたが
記事で紹介される商品に対して、初めて購入意欲がわきました
商売は粉もの屋に学べ! 一度読んでみようと思います。

投稿者 : 匿名

>■プレステ3はなぜ失敗したのか?
おや、なつかしい
真琴読んだんですか?
聞くまでもない気もしますが、感想とか聞きたい気も
(ネタのないときにでもよろしく)

投稿者 : 匿名

勝手に?本の内容を記載しちゃって大丈夫なんですか?

投稿者 : まごまご

いくらオチとはいえ多根の本を引き合いに出すのは勝間氏に失礼じゃないか?

まあ書いてあることは当たり前すぎてなんとも言えないが。

投稿者 : 匿名

FFなんかもまさにその通りですね。
そして各シリーズのロイヤル顧客同士で争いが起きる・・と。

投稿者 : 匿名