2008年10月14日:東京ゲームショウ2008の入場者数増は不景気時にゲーム産業が落ち込まないことの証左? |
|
東京ゲームショウ2008の入場者数が発表されていますね。 |
|
合計で194288人と、去年の2007と比べて1248人増加しているようですね。ビジネスデイは大きく落ち込みましたが、一般入場日にかなりの増加したようです。 |
|
これをどうみますか? |
|
予想外ではあったよな。 |
|
どういった意味ででしょうか? |
|
こんなに人が集まるとは、という点で。 |
|
そうなんですか…。 |
|
ビジネスデイの数字が公表された段階で誰もがそう思っただろうしさ。取り立てて新規ゲーム機が出るわけでもないという点からも、注目度が落ちると思われていた。 |
|
しかし、一般日は大幅な増加ですね。 |
|
それにより、かろうじて増加した感じになった。 |
|
何が原因なんでしょうか? |
|
今回からさまざまなイベントの集合体の一つとして行われたため、告知が行き届いていたという可能性がある。 |
|
CoFesta2008のことですね。東京ゲームショウの他に、ジャパンアニメコラボマーケット、秋葉原エンタまつり、国際ドラマフェスティバル、東京アジアミュージックマーケット、東京国際映画祭など、さまざまなイベントが参加しています。 |
|
このCoFestaとしての告知の他にも、普通に東京ゲームショウ自体が宣伝していたかもしれないしね。 |
|
ふむ。 |
|
個別要因としては、たとえば「ドラゴンクエスト」のステージイベントがあったとか、「モンスターハンター3」のお披露目があったとか、あるんだろうけどね。とりわけ「モンスターハンター3」に関しては、昔の「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」の新作が公開されるくらいの勢いのあるものだと思うしさ。 |
|
今の中高生などはDQやFFより「モンスターハンター」といった感じです。 |
|
ただ、それ以上に、もしかしたら現在の世相が現れているのではないかと。 |
|
世相ですか? |
|
ガソリン高による影響や不景気による影響が関係している可能性もある。 |
|
あまりゲームと関係ないような気がしますが…。 |
|
本来ならこの10月11日12日は、翌日13日が祝日ということもあり、こうしたイベントよりかは旅行などに費やされることの方が多いと思う。しかし、人が集まった。これは、旅行するには金銭面的に苦しいので、近場のこういったイベントに行こうという感じになったのかと。それがたまたまゲームのイベントだったからなのかはわからないけど。 |
|
不景気になってもゲームはあまり落ち込まないという話はよくありますね。 |
|
この不景気とゲームの需要の関係はさまざまなところであまり影響ないと言われているが、今回の東京ゲームショウ2008の基調講演でも同様のことが話された。 |
|
スクウェアエニックスの社長である和田洋一さんと、バンダイナムコゲームスの副社長である鵜之澤伸さん、そしてカプコンの社長である辻本春弘さんの3人と、モデレーター役の合計4人によるトークセッションのことですね。 |
|
最初にモデレータが、来年2008年の見込み、そして2009年の展望を見て、世界的な景気後退の流れを受けながら、ゲーム業界はどう発展していくのか、どう見ているのか感想を窺いたい、というようは振りをした。これに対し、各社の3人が答えていくわけだ。 |
|
そこで、不景気とゲームの関係が語られるわけですね。 |
|
では、ちょっとやってみようか。 |
|
ここからコントがはじまります。 |
|
何がコントだ!! |
|
違うのですか…。 |
|
じゃあ、私がバンダイナムコホールディングスの鵜之澤伸をやるから、奈々子はスクウェアエニックスの和田洋一を、まことはカプコンの辻本春弘をやってくれたまえ。 |
|
では、コントスタートです。 |
|
……。 |
|
もちろん、今の金融状態であったりとか社会の状況を見た時、ネガティブに思ってしまうわけですけど、やはり人間たるものは遊びたいという心理があるわけであって、つらい時こそなんらか楽しい思いをして、楽しい時間、共有したいという気持ちがあると思います。そう考えますと、今年の年末、年始以降はですね、ゲームなどの安価というかリーズナブルという価格で長時間、多人数で遊べるということを考えますと、あまり悲観的に思うことは無いんじゃないかなと考えています。されど、こういう未曽有な世界の不況ですから、安易に思うことなく、その辺は慎重に対応していかなきゃならないと思いますけど、悲観的になるべきではないと思っています。その関係でこの年末年始、ハードウェアを見ますとハード売れが普及すればソフトが売れていくわけですから、この年末うまく業界全体が拡大していけば、それに乗じて来年も成長していくのではと私は見ています。 |
|
あまり影響ないと思っているんですよね。いま、辻本さんがおっしゃいましたけど、やっぱりエンターテインメントですから、需要が基本的に落ちない産業なんですよね。環境が変わったらどう変わったかを的確に捉えればですね、もちろん、楽じゃないですけどね。楽じゃないですけど、いくらでもチャンスはあるんじゃないかと思います。経済で一番悪いのは、止まることですよね。止まっちゃっうとだめなんですよ。良くても悪くでもいいんですけど、動いているところをどうとらえるかというところに尽きるんじゃないかと思います。 |
|
今の世界の経済情勢を見てですね、お許しいただけるのだったらできませんと言いたいんですけど、なかなかそういうわけにもいきませんので。みなさんおっしゃるように特にエンターテインメントの世界では、特にコンテンツの業界に行くと、やはり一番手軽なエンターテインメント。世知辛ければ世知辛いほど夢とか感動、こういったものとかを求めて味わっていただけるような自信はあるんじゃないでしょうか。じゃあそれが来期の業績が今年以上に行きますかというと、ここでコミットは避けたいなという。 |
|
僕も業績は言っていませんよ。 |
|
業績じゃないんだ。 |
|
僕も言っていませんよ。僕も業績のことなんか一つも言っていませんよ。 |
|
ああ、そういう会ですね、今日。 |
|
以上ですね。 |
|
この場面だけでも、いかに今回のトークセッションでバンダイナムコゲームスの副社長がお笑い担当であるかが窺える。 |
|
お笑い担当って…。 |
|
このように、基本的にゲームと不景気はあまり大きく結びつかないというのが一般的な認識だ。ただ、それでも海外では住宅と一緒に大型テレビを買い、そしてゲーム機も揃えるといったような環境ではなくなったなどもあり、まったく影響が無いとは言えないけどね。ただ、他の産業、旅行であったり高額嗜好品などと比べると、その落ち込み具合は少なく、場合によっては今まで別産業に落ちていたお金がこちらに来るという可能性はあるということ。 |
|
今回の東京ゲームショウ2008の入場者数も旅行に行かずに近場で、ということと似ているというわけですね。 |
|
まあ、そういうこと。余談だが、来年の開催は9月24日か25日スタートで27日までとなっている。この日程を見ると、場合のよってはビジネスデイを1日に戻すのかな、とも見れるが、さてどうなることやら。 |
|
戻すとどうなりますか? |
|
来場者合計数は確実に減るだろ。あとは、基調講演などでほとんど時間が潰され、あまり会場を見て回れないな、という個人的事情とかもああったりなかったり。なので、できれば合計4日間であることを期待したい。 |
今回は3連休で行きやすかったからじゃない?
去年も3連休だったかな?
とりあえず
遠くから参加する人間にとって3連休は動きやすい
という理由もあると思う
これからも3連休でセッティングしてほしいね
投稿者 : ひま犬日程を
たしかそうですね。パチンコは不況のほうが儲かったくらいだし。最近は色々規制されて客単価が減ってるようですが。
政治家さんたちいわくあれはギャンブルではないそうですよ…
投稿者 : いちたすには今回いろんなメディアがゲームショウ開催を報道してたのも客足が伸びたんでしょう~
なんだその、開発メーカーの人間とは思えないお気楽展望は。
景気が悪くなったら開発資金が集めにくくなり、
その結果ろくでもないゲームしか作られなくなりつつある現状をまったく無視してる。
日本に限れば、目新しさだけでこの一、二年は資金不足をしのげたが、この先はまったく何も見えてないのが現実だろ。
投稿者 : 匿名開発を引っぱってきたアメリカの景気が落ち込んだのが、
潰滅的な、最後の一撃とならないことを祈る。
バブル崩壊直後、世間が不景気と言われた頃ゲーム業界はそれほど落ち込まずに賑わってましたな。
投稿者 : ゴロゴロ逆に、景気が下げ止まって携帯電話のコンテンツ拡大が始まった頃に落ち込み、そのケータイがゲームの移植に力を入れて、そちら方面から資金が流れ込み、そして今、金融混乱の中賑わっていると・・・、どうも好不況のサイクルが、世間のサイクルと逆になっちゃてる気がしますが、どうなんでしょうね。