任天堂 驚きを生む方程式(著:井上理)をお薦めしてみる
2009年5月14日:任天堂 驚きを生む方程式(著:井上理)をお薦めしてみる | |||
つい先日「任天堂 驚きを生む方程式」(著:井上理)という本が出たので、さっそく読んでみた。タイトルからわかるとおり、任天堂について語られている本だ。 | |||
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内容はどうでしたか? | |||
良著だと思う。あまり任天堂単体について取り上げた本は無いため、それだけでも価値があるだろう。タイトルだけ見ると、最近のニンテンドーDSやWiiのことしか書いていないように思えるかもしれないが、昔の任天堂や、その途中の状況なども書かれていて、うまくまとめていると思う。 | |||
ふむ。 | |||
そして何より、任天堂をここまで大きくした山内溥のインタビューのようなものが掲載されている。 | |||
されているって…。 | |||
要所要所引っ張ってくる形なので、インタビューした内容をそのまま載せているわけではない。ただ、2002年に引退してからあまり発言を聞かない中で、この本ではインタビューに成功し、その発言を載せているというだけでも、買う理由づけになる。 | |||
なるほど。 | |||
一時代を築いた人にしては、あまり発言が表に出てこないからね。下手な自己啓発本を大量に読み進めるよりかは、こうした人の発言を数点でもいいから拾い読み、それを自らの中にうまく消化できるように考えを巡らすといいだろう。 | |||
そうですね。 | |||
一冊くらい、自らの考えをまとめた本を出してほしいよな。というか、そうする義務のようなものがあるだろ。単に任天堂内だけにとどめず、日本にとって意義のある行為だろと思うが。 | |||
偉人の言葉は後の人たちにとって、良い指針になりますからね。 | |||
あと一つだけ、任天堂の採用に関しての話が少し載っている。そこでは、次のように岩田聡社長が述べている。 『独創的で柔軟であること。これはある意味、任天堂の社是ですから。文書として伝わってないだけで、山内時代から、たぶん任天堂がずっと守っていくべきこと。それから、人に喜ばれることが好き。言い換えるとサービス精神ですかね。うん。それから知的好奇心があること』(「任天堂 驚きを生む方程式」(著:井上理)より) |
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含蓄がありますね。 | |||
私も過去に何度か仕事の仕方とでもいうか、そうした話をしてきたけど、単に受け身的にしかできない人は、とりわけクリエイティビティが必要な分野ではさして望まれないというわけですな。今後、ゲーム業界を目指しているという若い人もいるだろうけど、こうした部分も考慮に入れて、今を過ごし、将来の就職等に備えていただけたらと。そういう意思があるのであれば、今回紹介した本を一読するのもまた意味のあることだろう。 | |||
了解であります。 |
まことさんがまともな事を仰ると、つい穿って見てしまいますが
確かに山内会長の言葉には一時代を築いた重みがありますね。
どこかのサイトで見かけた話ですが、ゲーム業界で最も上手に
経営トップが代替わり出来たのは任天堂だそうで。
今の繁栄はその辺も要因だとか。
そういう意味でちょっと興味深い著書ですね。
投稿者 : WN