ソニーの株主総会2009年
2009年6月19日:ソニーの株主総会2009年 | |||
今日はソニーの株主総会があったので、行ってきた。 | |||
場所はどこでしょうか? | |||
場所は東京都港区高輪3-13-1のグランドプリンスホテル新高輪で行われた。同ホテル内で会場をいくつも分けており、本会場となる第一会場の他にも複数の会場がある。そのため、何人来たかといった情報はちょっと分からない。第一会場は全ての席に人が座ると、たぶん2400人くらいになるんだろうと思う。ちなみに、2009年3月31日時点での株主数は761242名。 | |||
では詳細をお願いします。 | |||
開始は10時から。ストリンガー会長兼社長が冒頭で日本語で少し挨拶し、その後は英語に切り替わる。英語を話している時は通訳が翻訳していた。業績報告の時は大根田伸行が説明。スライドを用いて業績を説明。その後、他の役員による説明や、再びストリンガー会長による説明などがあり。この説明の中では、事前に用意されてた文面を読んでいるようで、この時は通訳ではなく、全面のスクリーンに訳が記載される形で説明が行われた。で、10時42分より質疑応答となる。 | |||
質疑応答までの時間が長いですね。 | |||
通訳の時間もあるからね。質疑応答の時は、進行役として副会長の中鉢良治が担当。この人はこの株主総会後、社長職を辞することとなっている。 | |||
では、さっそく質疑応答をやりましょうか。 | |||
正直、抽象的な話が多すぎるので、あまりまともにメモしてないんだよね。なので、本当に触り程度で。あと、回答者はストリンガー会長だけでなく、他の役員や社員等にも振っているので、この点もあらかじめ。面倒なので、誰が答えたかをいちいち言わないけど。じゃあ、やっていきますかな。 | |||
一人目の質問です。会長兼社長を設けるような中央集権のような組織改革をどうしてしたのか。 | |||
中央集権という形のものではない。それぞれのビジネスの担当との間の距離を短くしようという主旨である。よりコミュニケーションしやすくなるようにとのものである。中鉢さんは副会長として今後も大いに私を助けてくれる。 | |||
二人目の質問です。ソニーが目指すビジョンについて。日本でどのような方向を目指しているのか。一般の客に対し、どういったものをもたらしてくれるのか。 | |||
20世紀にはプレイステーションやバイオ、ウォークマンのような製品を生み出してきた。21世紀には他の会社がソニーが生み出したものをネットワークにつながるようにして、ウォークマンに対するiPhoneや、プレイステーションに対するXboxなどを生み出し、競争力をつけてきた。ネットワークの時代において、再び打ち負かされるようなことは決してしない。お客様もネットワークにつながる製品を求めている。 | |||
三人目の質問です。ソニーの強さはどこにあるのか。突き詰めていったらどうか。役員の所有株数が少ないのはどういうことか。 | |||
会社法では、役員が企業の株式を保有することを定めていない。ソニーとしてはお薦めや提言はしているが、義務づけられているわけではない。また、外国人CEOには、他者の株を保有することを禁止しているところもある。テレビや携帯など、皆さんが愛してくれたハードウェアを作り続けている。昔と変わったものを作っているということはない。 | |||
四人目の質問です。ダイバーシティについての取り組みはどうなっているのか。女性のたたき上げがいないが、どういうことか。中鉢さんの社長退任と、ストリンガー会長の社長兼任について、この経緯など。ストリンガーの役員報酬金額について、いったいいくらなのか。イギリスから日本に来る時、社用ジェットなどを使っているのではないか。 | |||
女性役員はいるし、多様性は確保していると思う。日本へ来る時は社用ジェットは使っていない。人種、国別、性別に左右されないようにしている。地域に合わせて、プライオリティを置いている。日本でも女性に対してさまざまな努力をしている。役員になるような予備軍も相当数いる。中鉢さんに関しては、すでに説明したとおり。報酬に関する情報はすでに十分情報開示していると考えている。 | |||
五人目の質問です。選択と集中に関してどう考えているのか。 | |||
改革を進めているが、周りで起こっていることに対する変化をしていく。何がソニーにベストなのか考えている。 | |||
六人目の質問です。株価の先行きに関して。 | |||
私の立場から株価について答えられない。ビジネスは改善している。株主価値につながるようにしていく。 | |||
七人目の質問です。役員の株式保有数について。社外取締役が多いが、社内からの人が少なくなっているのが気になる。比率はこれで適正のか。 | |||
株の保有を強制していない。会社によっては、他の会社の株の保有を禁止しているところもある。役員比率に関しては定期的にどうあるべきか見直していく。 | |||
八人目の質問です。週刊誌などに書かれているソニーに関するネガティブな記事は正しいのか。ソニーはわくわくする商品を出していないのはなぜか。商品力が落ちていないか。今後、株価は上がっていくのかどうか。 | |||
推測や憶測の対象とされている。変化は時とすると人を脅かす恐れがある。内外でそうした脅威の気持ちを持たれる。事業の回復、向上させ、正しいと思うことを実施し、会社の価値を高めていくことをお約束する。 | |||
九人目の質問です。リチウムイオン電池はソニーが最初に開発したと思うが、最近あまり話題にならないが、どうなっているのか。パソコンのデスクトップに外部出力端子が無いが、これを付けてはもらえないか。 | |||
リコール事故後、品質や安全性の改善に努めている。地球環境や石油枯渇、電気自動車や太陽光発電など、さまざまなビジネスの分野が可能性として期待されている。研究開発を行っているが、現時点で公表できる段階ではない。外部出力を使う人が少ないという判断でやっている。今後、調査して判断していく。 | |||
十人目の質問です。技術のソニーを復活してほしい。決意を述べていただきたい。 | |||
能力の高さが変わったとは思っていない。将来の基礎となっていると思っている。いろいろな資産を組み合わせることによって、驚異的なものとしていく。盛田さんが音楽やハリウッドの映画会社を買収した時に、当時いい考えではないといわれていたが、盛田さん自身が将来を見通していた。新しい勇気に満ちたからこその結果だと思っている。 | |||
以上ですね。 | |||
かなり端折っているので、よくわからないところも多いと思うが、まあ、それほど大したことは話していないということで。 | |||
そんな…。 | |||
12時17分に質疑応答が終了。質疑応答時間で1時間35分。で、その後、議案の審議があり、12時21分に全て終了となる。前日までの賛否の結果が全面モニターに表示されるのだが、その数字は、第一号議案が賛成6568623、反対11703、第二号議案が賛成6279574、反対302109、第三号議案が賛成5718372、反対852104となっていた。 | |||
数字がしっかり出るのはうれしいですね。 | |||
こんなところかな。 | |||
どうでしたか、今回の株主総会は? | |||
第一会場の前の方に一人、不規則発言をする人がいて、それがかなり場を悪くしていた。質疑応答の時に挙手して指名されなかったので、どんどん声を出していくようになり。それでも、挙手のときだけ声を上げる程度で、あとは少ししか声を出していなかったのだが、質疑応答を締め切った後には長々と悪態をつく始末。最初は、中鉢良治を良い感じにヨイショした発言をしていたのだが、指名されなかったので、最後には中鉢辞めろ、とか叫んでいた。 | |||
意見が真逆になりましたね。 | |||
7000人来ている中で10人しかしゃべらせないとはどういうことだ、とか叫び。で、ソニーの社外取締役にはトヨタの社長である張富士夫がいるのだが、この人に語りかけるようにトヨタではもっとしゃべらせるだろう、とか言っていたり。なぜか、今度は張さんはいい人だ、とか言いだしたり。張さん自身もちょっと苦笑いしていたのが唯一微笑ましい場面だった。 | |||
……。 | |||
これが普通の声ならまだいいのだが、男性にしてはちょっと音域が高い感じの声で、余計耳につくんだよね。 | |||
でも、挙手の時にも声を出してアピールしていたのに、なぜ指名しなかったのでしょうか? | |||
やっかいだと思ったんじゃない?明らかに無視していたから。視線すら、その人物がいる方向に移さなかったし。で、それもあってか、指名される人も、その人がいる方向側には一切いかず。たぶん、檀上向かって左側の人で手を挙げた人は、この人物によって指名される機会を失ったと言っていいだろう。 | |||
それは残念ですね…。 | |||
あと、六人目の質問は、中国の人らしいのだが、英語で話したため、通訳などの関係で、余計に時間がかかってしまった。全部話した後に通訳したため、英語がわからない人は、質問中の時間が長く感じられたかも。ここでは手短に書いたけど、結構長めに話していたので。たぶん、日本語もできそうな感じだったので、普通に日本語で質問してもらいたかった。 | |||
中国の方も株主総会に参加されているのですね。 | |||
たとえば、『セガサミーホールディングス株主総会2009年』でも8人目が中国の人だった。こちらはたどたどしい感じではあるものの、しっかりと日本語で質問していた。今後も、日本の株主総会で中国からの人の発言もどんどん出てくるかもしれない。 | |||
ふむ。 | |||
で、株主総会中も含め、商品展示会場が用意されており、そこでさまざまなソニー製品を触ることができた。その話も後でちょっとしようと思う。 | |||
まずはお土産を紹介しておきましょう。 | |||
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去年ももらった乾電池詰め合わせと、あとは食べ物はうれしいところだ。 | |||
マスクは新型インフルエンザ対策ですね。 | |||
お土産ではないけど、一応載せておいた。会場にも手用の消毒液のようなものも用意されており。 | |||
やはり、人数が集まるところですと対策は万全にしないといけませんね。 | |||
こんなところかな。去年『ソニーの株主総会』と比べて、質問内容自体は良い感じのものが多かった。会社の将来に関する質問などが多めだったし。ただ、いかんせん、回答が抽象的にならざるをえないところも多く、面白実は無いかな。分野も広いし、まとめきれないからね。 | |||
さて、商品展示会場についてですが、どうでしたか? | |||
株主総会終わってすぐにいくと込み合うと思って、先に食事を済ませてから行ってみた。総会後、90分くらいまではやっているそうなので。で、行った段階では、それほど込み合ってもなく。お目当ての物を視界の範囲内に入れるのは容易だったよ。 | |||
どういったものが展示されていたのでしょうか? | |||
主に、まだ製品化されていない試験的なものや、製品化されているものなど、それこそさまざま。単に技術的なものの展示もあった。ゲームに関しては、PS3で天気予報が見られるとか。 | |||
ちょっとさびしいものがありますね…。 | |||
あと、「PSP go」の実機とか。 | |||
そっちを先に行ってくださいよ。日本ではまだ一般ユーザーは触っていないはずですので、日本初お披露目ですね。で、触った感想はどうでしたか? | |||
……。 | |||
ちょっと!! | |||
それはまた別の機会に。あとは、メガネをかけるとテレビが3Dになるというのもあり。テレビの映像自体も特殊なものになっていて、それを特殊な眼鏡で見ると3D表現となり。ちょっとしか見ていないのだが、ゲームの「ワイプアウト」のような画面が映っていて、たしかにこれをゲームに活かすと面白そうな感じはする。他には「アクアノートの休日」のような映像もあった。その2つしか見ていないけど、いい感じですな。 | |||
それはそれは。 | |||
業績悪化の割には一人の人物以外はなんら変わったところのない、落ち着いた株主総会だったかと。以上でソニーの株主総会のお話を終ろうと思う。 |
前でさんざん声を出していたのは、西川三四郎って有名な総会屋。毎年出席してて、毎年無視されてます。
投稿者 : 匿名ソニーは中国戦略を強化してけばいいのにね。
投稿者 : めろんぱん株主にも面白いのが居るんだな。
現実から目を逸らさずに、指名してやればいいものを。
>西川三四郎
名前までわかってるのか・・・。
投稿者 : 匿名やっかいそうな奴に触らないようにするのを現実から目を逸らすとは言わないと思うんだが。
投稿者 : 匿名>現実から目を逸らさずに、指名してやればいいものを。
投稿者 : 匿名もう少し現実を知れw
警視庁組織犯罪対策3課と赤坂署などは23日、品川区西五反田2、総会屋、西川三四郎容疑者(57)を詐欺容疑で逮捕
投稿者 : 匿名犯罪者じゃないっすかw