任天堂にすり寄る日本のメーカー、今後の日本ゲーム業界の海外展開動向をチェックする

2009年8月13日:任天堂にすり寄る日本のメーカー、今後の日本ゲーム業界の海外展開動向をチェックする
2009年8月12日の日本経済新聞にカプコンに関する記事が載っていた。
「戦国BASARA3」がWiiで2010年に発売されるという話ですね。カプコンは、正式に発表してはいないと報道を否定していますが、発表されるものと思われます。
女性の歴史オタクを作り出したと言われる作品なので、この話は注目ですね。
で、それはまあ良いとして。
あっさりスルーしないでください!!
この記事と同じくして、カプコンの今後の動向のようなことが書かれていた。
チェックすべきポイントを取り上げてみますね。

『カプコン 任天堂と関係強化

「Wii」向けに人気ソフト 海外販売も協力

(中略)

友人と協力してモンスターを狩る「モンハン」では、国内で1日に主力ゲームで初めて最新作をWii向けに発売。10年初頭に販売する欧米ではゲームを経験できるイベントや広告・宣伝を任天堂と共同で展開する。

モンハンは国内では学生に人気で累計販売は1000万本を超えるが海外での知名度は低い。「ポケットモンスター」などで友人とゲームで遊ぶ楽しみ方を提案してきた任天堂のノウハウを生かす。

任天堂にも人気ソフトを持つカプコンと組みWiiの販売を拡大できる利点がある。同社が海外でソフト会社の広告・宣伝に協力するのは珍しい。』(2009年8月12日日本経済新聞より)

この辺りが、今後の業界動向をみる上で重要となる。
というと?
実は、同様のことが以前、別のメーカーで発表されており。
どこかありましたか?
スクウェアエニックスが該当する。
そうでしたっけ?
2008年「ドラゴンクエスト9」の発表会に任天堂社長の岩田聡が登壇し、海外での販売促進に協力することを述べていた。
2008年12月24日『ドラゴンクエスト9は一つのソフトに一人分しかセーブできない、これで世界で1000万本売れる?』で少し触れましたね。
つまりは、「ドラゴンクエスト9」の海外展開も、任天堂が絡むということ。今回の「モンスターハンター3(トライ)」も同様の方法をとるということですな。
つまり、任天堂は自社製品だけでなく、他社製品も積極的にPRにかかわっていこうというわけですね。
そういうこと。任天堂と比べたら、スクウェアエニックスもカプコンも海外での知名度は当然低いわけだし、任天堂の名で積極的に宣伝広告をやってくれるのであれば、これほど力強いものはないよな。
そうですね。
いっそのこと、開発は自社メーカーが、販売は任天堂でやってもいいくらいだ。もっとも、これだと海外展開も積極的にやっていっているメーカーとしては、自社の名前が海外に知られないというデメリットもあるので、なかなか難しいところだが。
それぞれの思惑しだいということになりますね。
任天堂が販売促進に協力するのはわかりましたが、任天堂のメリットはどこにあるのでしょうか?
販売促進に絡んで、広告費のようなものは各メーカーからもらえるのでは。
ふむ。
もし、広告費がないとしても、新規ソフトが自社ゲーム機器で出るということ自体、メリットがあるわけだし。また、今や海外発のゲームで世界のゲーム市場は握られている感がある中で、日本のゲームを海外に広めるという使命もある。それこそ、オールジャパンで世界に挑むという感じかな?
そう聞くと、なんかうれしいですね。
任天堂がどこまで使命感を持って行動しているかは知らないが、そうであれば良いですな、というお話だ。
ゲームユーザー層を拡大するという使命を持ち、実際に実行してきましたので、もしかしたら真琴さんが言われたような使命感も持ち合わせているのかもしれませんね。
まあ、任天堂から発売されるゲームの数や質が微妙になりつつあるというのも背景にあると思うが…。
そんな…。
シリーズもの等はがっちり売れるが、新規タイトルやマイナータイトルは売れていなかったりするし。ソフトリリース数を増やすためか、ニンテンドーゲームキューブのソフトの焼き増しを販売するなども、現在の任天堂のあり方を示す一つの例となっている。こういう状況下では、他社も巻き込んで積極的にソフトをPRしていくしか、任天堂のゲーム機に未来はないのかもね。
手厳しいですね。
「ドラゴンクエスト9」にしても「モンスターハンター3(トライ)」にしても、海外でも一定以上売れればよいのだが。これらのデータ次第では、今後も任天堂と一緒になって海外販売を積極的にしていくような動きが出てくるだろう。
そうなると、日本のゲームメーカーとしても助かりますね。
もっとも、そうなったときには任天堂はがっぽりと利益を取ろうとするのだろうが。
褒めた後になぜ貶す…。

直近、直後の話題

1つ過去の話題:機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダムNEXT(ネクスト)のPSP版の発表時期はまもなく
1つ新しい話題:青い花、百合要素を含んたアニメがお薦め

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『任天堂にすり寄る日本のメーカー、今後の日本ゲーム業界の海外展開動向をチェックする』へのコメント

任天堂に比べて、とは言え
スクエニとカプコンが知名度低いだと・・・?
それはひょっとしてギャグで言っているのか?!

投稿者 : 匿名

SDしか表現できないWiiでそれは止めてほしい。
せめてHD対応したWii2でも出してからやってよ。

投稿者 : 匿名

あれ?記憶違いだったら申し訳ない、海外流通は知りませんが、少なくとも日本ではWiiやDSのソフトは製造~流通って任天堂が請け負うんじゃなかったですっけ?宣伝は別で。製造委託費をがっぽり徴収してるんで、売れれば売れる程任天堂も潤うはず。

投稿者 : 匿名

任天堂はそんな大層な使命感持ってないと思う
なんだかんだ言って国内のコアゲーマーを取り込めなくてサードの有名ゲーム誘致するのに躍起になってるし

投稿者 : 匿名

かくして、初心会の悪夢が再び・・・

投稿者 : 匿名

新規でもトモダチコレクションの売れ行きは凄い

投稿者 : 匿名

まさかPS3とWiiのマルチとは

投稿者 : 匿名

> 任天堂に比べて、とは言え
> スクエニとカプコンが知名度低いだと・・・?
> それはひょっとしてギャグで言っているのか?!
>
> 投稿者 Anonymous : 2009年08月13日 11:43

すくなくとも、アメリカやEU圏のゲームショップで、スクエニのソフトが棚に並んでいるのを見たことはないが……。

投稿者 : 匿名