マーベラスエンターテイメントが業績予想を大幅下方修正、あのソフトが凋落の原因

『修正の理由

当社の主軸事業の一つであるデジタルコンテンツ事業を取り巻く環境は、一昨年来の世界的な金融危機に始まった景気の停滞感にも顕著な改善は見られず、国内経済においてデフレが進行する中で、小売店におけるゲームソフト受注は一部の大型タイトルに集中し、海外においてもゲームソフトの店頭販売価格が大幅に値引きされるなど、予想を超えて厳しい環境となりました。

このような状況下、当社においては新たなオリジナルシリーズの創出とブランド力の確立に向けて、ワールドワイド向けの大型タイトルの投入に注力してまいりましたが、厳しい販売環境下において海外を中心に販売計画を大幅に下回る見込みとなりました。

また、現状の厳しい市況を鑑み、特に海外市場における将来の販売計画の見直しを行った結果、それらに係るコンテンツ資産の評価減（７億28 百万円）を売上原価に計上するとともに、複数タイトルの発売中止や発売延期の判断を余儀なくされ、収益を圧迫いたしました。

また、このような急速な市況の変化を受けて、海外展開についての経営方針の見直しや、徹底的な経営効率の向上を図るため組織再編及び採算性の低い分野からの撤退を検討した結果、当社が株式の100％を保有する株式会社デルファイサウンドの全株式を、また当社が株式の50％を保有する英国子会社Rising Star Games Limited の全株式を、共に平成22 年１月末までに売却することといたしました。これらの組織再編に伴い連結決算上は子会社売却益（１億22 百万円）が特別利益として発生する見込みです。加えて、連結子会社株式会社アートランドの今後の業績見通しを勘案した結果、同社に係る減損損失（47 百万円）が特別損失として発生する見込みです。

なお、個別案件ごとの影響額につきましては、本日発表の「コンテンツ資産の評価減及び貸倒引当金繰入並びに特別損益の発生に関するお知らせ」及び「連結子会社（株式会社デルファイサウンド）の異動に関するお知らせ」並びに「連結子会社（Rising Star Games Limited）の異動に関するお知らせ」をご参照下さい。

これらを主因とし、通期の業績予想につきましては、前回発表の数値を下回る見込みとなりました。』(マーベラスエンターテイメントプレスリリースより)