アトラスが終了、インデックスホールディングスの完全子会社に

2010年2月12日：アトラスが終了、インデックスホールディングスの完全子会社に
	南無南無。
	なんですか、突然...。
	一番恐れていた事態が起こってしまった...。
	アトラスがどうとかいう話のようですが、何があったのでしょうか？
	アトラスがインデックスホールディングスの完全子会社となることが発表されました。正式にはさまざまな手続きの後となりますが、阻むものがないため、決定と述べても問題ありません。
	それの何が問題なのでしょう？
	今までのアトラスは業務用部門が足を引っ張って業績が良くない状態が続いていた。しかし、その業務用部門を切り、いよいよ真っ当なアトラスが見られるというときになってインデックスホールディングスなんかの完全子会社となるという。海に沈んで必死になって浮き上がった人を再び海の底に落とし込むかのような状況ですな。
	だから、なんでそうなるんですか...。
	だって、インデックスホールディングスだし。
	その説明だけだと...。
	この影響で何が起こるかというと、今までのアトラスの資産が変な形で活用されるという恐れがある。それに伴い、程度の低いアニメやゲームが出て来る可能性があり、それにより、旧来のアトラス系ゲームが好きだった人からすると苦痛を感じることも多くなるだろう。これが一番ゲーム関連にとって痛いところだ。
	コアなファンも多いゲームを多々出しているアトラスなだけに、そうなってもらいたくない人も多いでしょうね。
	そして最終的にはグループ内の再編などに絡み、もしかしたらアトラスという会社自体が解体される可能性すらある。こうなるとどうなるかというと、バンダイナムコのような状況になったりする恐れもある。ブランド名としてのアトラスは残るだろうが、出てくるソフトは旧来のアトラスが抱えていたものとは異なるものになる恐れもある。
	資産だけでなく、新作などにも影響が出るわけですね...。
	より良くなる可能性もあるじゃないですか。
	インデックスホールディングスが真っ当な会社なら、喜ぶべきところなんだけどね。そうじゃないので、こればっかりは負の方向中心で考えざるを得ない。
	そんな...。
	こうなると、なんでコナミは手放したんだよ、と、別の方向に怒りをぶつけたくもなるよな。
	そういえば、2009年3月4日『アトラス身売りも？再び買収の可能性』という話をしていたのですが、あれはどうなったのですか...。
	その1週間後位に資金調達ができたというプレスリリースが出ており。資金調達ができなければということ前提だったので。で、資金調達ができなければ外部にアトラス売却もありえ、そうなれば理想的な結果となりえたのだが。資金調達が出来、インデックスホールディングスが維持継続する状況が出来てしまい、結果として今回のような完全子会社化になるにいたった。非常に残念と言わざるをえない。
	今後、どうなるのでしょうね。
	完全子会社化による影響は2年後以降に現れるだろう。なので、直近どうこうというわけではない。まあ、社員等に関しては影響があるだろうが。株主総会も今年からいけなくなるので、そういった話題を出せなくなるのは残念だ。この完全子会社化に関して、2009年10月29日『アトラスの株主総会2009年』でも話が出ており。
	質問と回答にありますね。『二人目の質問です。親子上場の禁止に関する法整備があるかもしれないと報じられていますが、何か議論しているのかどうか。上場子会社としての独立性を如何に担保するか、毎回の取締役会で議論しています。今後の方向性に関しては、取引所がどういう判断をするかに従う。現状は独立性を担保していると考えている。』(『アトラスの株主総会2009年』より)
	世の中の流れなので仕方ないことなのだが、なんでインデックスホールディングスに、という思いは強いよな。残っている社員には『アトラス社員11か条』を胸に、頑張っていただけたらと。