アイスランドの火山噴火によるゲーム業界への影響

2010年4月19日：アイスランドの火山噴火によるゲーム業界への影響
	アイスランドの火山の噴火がさまざまな影響を与えているようだね。
	ヨーロッパの交通網への影響が話題になっています。今後は農作物への影響なども懸念されていますし、人体への影響も懸念されます。
	火山大国である日本としても人ごとではありません。
	それだけ生物というものは地球に生かされているということだよ。こうした出来事があるときに、自然の怖さと共に、自然のありがたさを改めて感じる。これが重要だ。
	なんですか、突然...。
	こう考えると、私たちも多くの人によって生かされているということ。常に皆様に対する感謝の意を感じつつ、日々を過ごしていきたいものだ。
	黙れよひきこもりが...。
	！？
	そうした話は置いておいて、今回のアイスランドの火山はゲーム業界にどのような影響を及ぼすのかを取り上げてみたいと思います。
	何か影響はありますか？
	日本だけでいうのなら、ほとんどないんじゃない？
	それはそれは。
	強いて言うならば、スクウェアエニックスの社長の和田洋一がイギリスで足止めを食らってるくらいかと。
	twitterでそうした話をされているようですね...。
	基本的に日本市場は製造や物流に関して言えばアジア中心に動いているので、欧州あたりの出来事が及ぼす影響は軽微だ。
	では、海外を見るとどうでしょうか？
	当然、欧州で販売しているメーカーも多数いるので、そうしたメーカーには影響を及ぼすだろう。ソフトを製造しても現地に送り届けることができなければ、ソフトが市場に並ばないことになる。今回のように交通手段が遮断されると、自宅で楽しめるゲームなどに注目が集まる。そうして人が時間つぶしのためにゲームに目を向けるようになるとゲームショップに人が行き、購入する。しかし、新たにソフトが入ってこないため、店頭に品物が並ばないということもありうる。
	そんな影響が！？
	まあ、これは良い方向に強引に考えた場合だけど。ただ単に品物が届かないということは当然あるし、とくに新作ソフトの場合は最悪発売日に影響を及ぼすかもしれない。
	ふむ。
	ただ、欧州の流通がどうなっているかがわからないので、一概には言えないんだよね。
	と、いいますと？
	欧州の多くは陸路でつながっているので、もしかしたら陸伝いに普段からソフトなどを運んでいる可能性がある。ならば、今回のように空の便が使えなくなっても影響はないだろう。また、陸路だけでなく、海路も当然使っているだろうが、こちらも運航に影響はないので、この2つの方法を用いてソフトの運搬をしているのであれば、気にすることがなくなる。
	空路は使わないということですか？
	それはわからない。ただ、日本でもアジアからの輸送は基本海路だから。以前、ニンテンドーDS本体が品切れであったときに任天堂は空路を使ってすばやく日本にニンテンドーDS本体を運んだという話をしていたのだが、それは裏返すと、普段は海路のみを使っていたことになる。海路は輸送時間がかかる半面、輸送費は空路と比べて安くなるので、あまり空路を使わないんだよね。欧州でこのあたりの運搬価格がどうなっているかにもよるので一概には言えないけど、それほど空路を使わないのでは。
	でしたら、ゲーム業界に大きな影響はなさそうですね。
	すぐに収まるのであればね。言うまでもなく、長引けば、ゲーム業界も影響を何らかの形で影響を及ぼすだろう。ゲーム云々でなく、生きていけるかどうかの問題にまで発展するのだからね。
	6月にはE3 2010もありますが、こちらはどのような影響がありますか？
	あんまりないんじゃない？
	ないんですか！？
	E3 2010の会場はアメリカだし。ゲーム業界は、もちろん欧州のゲームメーカーなどもいるものの、やはり基本はXbox360の発売元であるマイクロソフトがいる北米と、そしてWiiやPS3などを発売する日本の2つの地域が主流だから。この2つの地域が分断されないのであれば、影響は軽微かと。とくに、今回のE3 2010の主役は任天堂かソニーコンピュータエンタテインメントの可能性が高いしね。
	マイクロソフトの名前がありませんが...。
	ショー要素としてはマイクロソフトがトップだろうけど、体でゲームを操作するコントローラくらいしか目玉はないだろうから。今年は携帯ゲーム機の新型に注目が集まる年なので、そうなると任天堂かソニーコンピュータエンタテインメントかとなってしまう。ソニーコンピュータエンタテインメントは新型を発表することが前提だけどね。
	ここでマイクロソフトが携帯ゲーム機に参入となれば...。
	そうなれば、マイクロソフトも注目となるけど。まあ、いずれにしても、E3 2010への影響は軽微ということで。