日本ファルコム株主総会2011年

2011年12月21日:日本ファルコム株主総会2011年
12月21日に日本ファルコムの株主総会が行われたので紹介しよう。
過去にも『日本ファルコムの株主総会2010年』『日本ファルコムの株主総会2009年』『日本ファルコムの株主総会2008年』『日本ファルコムの株主総会Part1』『日本ファルコムの株主総会Part2』の4年分紹介しています。
では、さっそく開催概要から。場所は去年と変わらず。東京都立川市曙町2-40-15にあるパレスホテル立川の4階ローズルーム。開始時間は13時30分から。開始の段階では約55名ほど株主が来ていた。ちなみに、権利確定日の段階で4156名と、去年の4165名から少し減っている。来場者数も株主数もほとんど変化なしといったところ。
では、株主総会の内容を見ていきましょう。
13時30分スタート。会社側からの事業報告が13時50分までと20分間行われ、質疑応答となる
では、いつも通り私が質問者役をやります。
回答は社長である近藤季洋が行い、買掛金に関しては別の役員が担当していた。
一人目の質問です。中長期的な経営目標、売上や利益などの目標値は。
20億円以上出していきたいと考えている。
二人目の質問です。今後、どのプラットフォームにどれだけの力を向けていくのか。
今はPSP中心に展開している。当期以降はPS Vitaで出します。当面はコンシューマーに注力していく。ソーシャルはパートナーと一緒にライセンス事業として展開していきたい。
三人目の質問です。買掛金が増えているが、どういったものなのか。
PSPの製造するソニーへの支払い。これがほとんど。
四人目の質問です。使用人の状況について、今後開発ラインを増やしたり、それに伴う人員増加などの予定などがあるのか。
今のファルコムの課題は、人数を増やして解決するものではないと考えている。弊社のタイトル、たとえば奇跡シリーズをさらに売っていくためにはどうしたらいいかの工夫の方への施策を展開していきたい。その過程で人員が必要になれば考えていきたい。まずはタイトルのメジャー化をしていきたい。
五人目の質問です。PS storeのダウンロード版の状況について。
販売本数は公表していない。PS storeにおける当社全体の販売本数の比率は5%から10%。他のメーカーと比べると高くなっている。プレイステーションプラットフォームについてはパッケージの販売と同時にダウンロード版の販売を行っていく。
六人目の質問です。海外での販売、中国での販売について、海外比率はどうなっているのか。
ここ1年の状況は、北米でPSPタイトルを販売している。北米ではPSPの市場は冷え込んでおり厳しい状況ではあるが、現地のユーザーに日本ファルコムを新たに知ってもらった。中華圏はコンシューマーの展開は難しい。一部のタイトルはPC用に遊べるようにし、ライセンスを行っている。販売本数は公表していない。比率は1割から2割。
七人目の質問です。オンライン展開について。ツヴァイオンラインはどうなったのか。
ツヴァイオンライは紆余曲折があり開発に時間がかかっているが、サービス開始の準備がほぼ整った。韓国のゲームショーで行列が出来た。女性にも楽しんでもらえたと聞いている。開始時期は協議している。今後について、オンラインゲームは直で取り組む予定はないが、他の会社と協力してやっていく。
以上ですね。
14時7分に質疑応答が終了。17分の質疑応答時間でした。質疑応答の前に、1回の挙手につき、1問のみという案内があったので、手早く終わった。回答も比較的シンプルだったしね。
なるほど。
で、議案の採決が行われ、14時7分に株主総会が終了。37分で終わったことになる。去年は45分なので、8分の短縮だ。
では、お土産の紹介に入りましょうか。
その前に...。
何か?
株主総会終了後、すぐに来年のタイトルラインナップの紹介を行うと述べ。
おお、それはそれは。
終了後に帰りかけた人も席に戻り。スライド投影機などの準備で1分ほど経過したのち、前方のスクリーンに映像が流された。
どのような映像でしたか?
文字だけ?
そんな...。
文字でゲームの雰囲気を出しつつ、後はとタイトルロゴ、そして最後にタイトル一覧。タイトルは3種類。
どのようなタイトルで?
メインとして紹介したのがPSPの「那由多の軌跡」、PS Vitaで「イース セルセタの樹海」、同じくPS Vitaで「英雄伝説 零の軌跡」。最後の「零の軌跡」はサブタイトル部分がモザイクになっていたので、詳細は不明だ。たぶん、移植と思われる。
最初のタイトルは初耳ですね?
たぶん、株主総会が初めての発表の場らしい。
そうなんですか!?
ファミ通に喧嘩売りましたな。
そういったことは言わないでください...。
タイトルからわかるとおり「軌跡」シリーズの新作と思っていただけたらと。
では、お土産のチェックをしましょう。
いつものグッズセットで。
  日本ファルコム株主総会のお土産

2011年12月21日に行われた日本ファルコム株主総会のお土産

  • 英雄伝説 碧の軌跡 クリアファイル
  • 英雄伝説 碧の軌跡 サントラミニ
  • 人形みっしぃ
今回の株主総会はどうでしたか?
興味深いところでは、ダウンロード販売の割合。日本ファルコムはもともとパソコンからのメーカーであり、ファンもその当時からの人も多い。それが、他社と比べてダウンロード販売に抵抗が無く、割合も高いのではないかと。
新作の発表についてはどうですか?
株主向けを第一にすべきかどうかというのは意見が分かれるだろう。あまりやり過ぎると、ファン株主が多く来て、今度は収集がつかなくなる。毎年、このようなことはできないのだから、変に期待をさせてしまい、それが会社側の重荷になってしまう可能性もある。
そういう考えもありますか。
あとは、長々と質問する人がいなくて良かった。
2007年と2008年のことですね。
実は今日、風邪気味だったので早く帰りたかったんだよね。そうした中で、長々とくだらない質問を繰り返すような人がいたら、手持ちのWiiリモコンで殴りつけてたかもしれない。
やめなさいって...。
質問側も簡潔に質問していたし、立派に感じた。回答する社長側も、簡潔に答えていたし。4年前とは段違い。これもやはり...。
やはり?
私が苦言を呈したからかな。
寝言は寝て言えよ...。

直近、直後の話題

1つ過去の話題:ゲーム・漫画・アニメ雑誌の販売数の現状2011年版
1つ新しい話題:FF13-2の売れ行きが低調、FFブランド崩壊が確定的に、海外では?

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『日本ファルコム株主総会2011年』へのコメント

イース7のPC版発売を発表して何年経ったかな?
何にも音沙汰ないけど、結局出ないのだろうか?

投稿者 : 匿名

マルチプラットフォームとの発表はあったが、今のところPSPと来期のPC中国語版だけだね

投稿者 : 匿名

ファルコムの今後の主な展開先プラットフォームがどこ(何)になるのかが一番気になっていたところだったので、個人的にはPSVitaを主力という事が確認できてとても嬉しい限り。
ファルコムには今後もこのままブレる事無くユーザ重視で突き進んで欲しい。
とりま、セルセタはよ!

投稿者 : 匿名

> 手持ちのWiiリモコン
こんなところにまで任天堂ネタを入れなくても。

それはともかく、Vita版の『英雄伝説 零の軌跡』はリメイクでフルボイス化だとかファルコムの冊子で読んだような気がします。
かなり前の話なので、サブタイトルがモザイクになっているならフルボイスは変更になった可能性もありますが。

投稿者 : fair

ひょんなところからDL版の数がわかったな。
しかし、よそより高めですら5~10%か
やっぱそんなもんだよなぁ

投稿者 : 匿名

細かいですけど
4人目の質問への答えで 奇跡シリーズ になってます

投稿者 : 匿名

持ち歩いてるんですか、Wiiリモコンw

投稿者 : 匿名