ソニー創業者曰く「任天堂さんは非常にお上手」、マイクロソフトは任天堂に教えを乞うていた

2011年12月19日:ソニー創業者曰く「任天堂さんは非常にお上手」、マイクロソフトは任天堂に教えを乞うていた
と、いうわけです。
何が、というわけですか...。
つまりだね、全ては任天堂から始まったわけです。なのに、今となっては特定のメーカーがどうだとかの論争がネット上を中心に起こっている。だが、それは生みの親に対して文句を言っているがごとき愚かなことでしかない。PS系のユーザーもXbox360系ユーザーもただただ任天堂に対して敬意を表する。これだけすればいいわけで、文句を言うべきではないわけですな。
いったい何を...。
いったい、どういったことから、そういう話になるのでしょうか?
ソニーの創業者の一人に盛田昭夫という人物がいる。ミスターソニーと言われ、世界の盛田とも言われた偉大な人物だ。
その盛田昭夫さんが任天堂に対して何か言われたんですか?
これはプレイステーションが発売される前の話で1993年11月に発売された書籍に載っていたものだが、盛田昭夫が任天堂に関して述べた発言がある。
この部分ですね。盛田昭夫氏の発言を紹介します。

『うちの場合、コンピュータはあまり強くありませんので、コンピュータ・ソフトについては詳しくありません。しかし、さっき言われたエンターテインメント関連のソフトウェアについては、ただハードウェアの上に乗っければいいというわけではなくて、今後はソフトウェアとハードウェアがもっと密接に関係していくわけですね。

任天堂さんは、そういうところが非常にお上手なんですね。片方でコンピュータに近いような技術とソフトウェアをうまく組み合わせて、そこにエンターテインメントの要素を入れていく。私は任天堂という会社はビジネスの分野で新しい境地を開いた天では大変なイノベーターだと思います。ですから、我々のやっている音楽や映画についてのソフトウェアも、任天堂さんがとられた手法のように、これまでのように、ただハードウェアの上に乗っけるというようなことから、もう一歩前進をしていく必要があると考えています。』(「日本企業 復活の条件」より)
つまり、ソニーは任天堂の手法をパクったと、こういうわけですな。
パクっているわけではないと思いますが...。
さすが過去の魅力的なソニー時代の人物なだけあって、殊勝な心がけだ。
で、マイクロソフトは何があったんですか?何を任天堂に教えてもらったんですか?
これは1990年代中盤のインタビュー時期だと思う。任天堂のアメリカ法人を立ち上げた荒川實へのインタビュー記事と、それに絡む記事の中でマイクロソフトについて取り上げられている。
該当部分を紹介します。前半は記事部分、後半はインタビューの際の荒川實氏の発言です。

『あのマイクロソフト社の法律部門がしばしばアメリカ任天堂の法律部門に相談に来て、任天堂の経験した膨大な数の訴訟から、海賊版対策のノウハウを学んで帰るというのである。』(「NHKスペシャル 新・電子立国〈4〉ビデオゲーム・巨富の攻防」より)

『マイクロソフトの製品はフロッピーディスクですから、消費者が家庭で簡単にコピーできてしまうんです。

(中略)

ですから、マイクロソフトが製品を売っている市場というのは、オリジナルを一つ売ったらコピーが一〇以上出てくるような業界なんですね。ですからそれを止めるのに、任天堂以上に強い対策を講じないと駄目ですね。そんなわけで、今でもマイクロソフトの法律部門が任天堂の法律部門にどうしたらいいか、いろいろ聞きに来るんです。』(「NHKスペシャル 新・電子立国〈4〉ビデオゲーム・巨富の攻防」より)
NHKスペシャル 新・電子立国〈4〉ビデオゲーム・巨富の攻防

発売日:1997年1月

画像等クリックでamazon.co.jpにて予約販売・購入可能

このようなこともあったんですね。
昔は共にゲーム部門に進出していなかったからね。そういう時代には、任天堂を参考にする部分も多かったわけですな。
で、今回は何が言いたいのでしょうか?
ネット上で、ソニーがマイクロソフトが、といった瑣末なことを言う人がいるけど、その必要はないわけです。そうしたところは全て任天堂によって成り立っているわけですから。だから、PS系ファンもXbox360系ファンも、こう言えばいいわけです。
どう言えば?
ありがとう任天堂、と。
......。

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『ソニー創業者曰く「任天堂さんは非常にお上手」、マイクロソフトは任天堂に教えを乞うていた』へのコメント

SONYってパソコンでもSMC-777やMSX参入してたけど

投稿者 : 匿名

任天堂の株でも大量に買いましたか?
まあ、ゲーム業界にとって、ありがとう任天堂という
のは賛成だな。

投稿者 : 匿名

任天堂は、タイトーをパクって”スペースフィーバー”を出したからね。

>任天堂から始まったわけです

と言うのは、大間違い。
日本のゲーム市場が出来たのは、タイトーのインベーダーが始まりと言っても良いと思う。

ありがとうタイトー。

投稿者 : 匿名

で?それでどうした?
「昔すごいだから今もすごいだ!」ってわけ?

投稿者 : 匿名

最近のエントリー外しすぎですよまことさん

投稿者 : 匿名

ゲームは任天堂から始まった

投稿者 : 匿名

なんか煽りが下手になってないかね

投稿者 : 匿名

20年前の任天堂ありがとう!

今の任天堂早く消えろー!

投稿者 : 匿名

まこさん、最近任天堂への擦り寄り方がハンパないな

投稿者 : 匿名

お互いの良いところはどんどん真似して盗めばいいんですよ。
ユーザーの方を向いてるメーカーなら当然のこと。

投稿者 : 匿名

だからMSとソニーは任天堂にゲーム事業を無償で譲渡し、
全サードは任天堂の完全子会社になるべきだと

投稿者 : 匿名

ちょっと真面目に心配になってくるんだが、
どうしたんだ一体?

投稿者 : 匿名

つまり…どういうことだってばよ?

投稿者 : 匿名

とうとう正体を現しやがったか

投稿者 : 匿名

ほんと最近どうしたんですか?SONYに何か怨みでも?
こういった馬鹿にした内容ばかりなのは残念です。
かつて中立の目線でゲームを面白おかしく紹介していた頃に
戻って欲しいです。
これじゃ読者も離れますよ?
私もこのままじゃその一人になりそうです。

投稿者 : 匿名

ありがとう任天堂

投稿者 : 匿名

SCEが惨いのはわかりますが、出てきたハードはそれなりでしたよ。

任天堂は歩むのを止めてしまってる時点で褒められたものでは無いのも確かですが、「遊び」という意義ではWiiでもDSでも充分に達成したのも事実でしょうね。

ゲームを玩具と捉えるか、エンターテイメントと捉えるかで評価は分かれるでしょうねぇ(苦笑)

投稿者 : 匿名

これ、むしろ任天堂を小馬鹿にした記事だと思うんだが

投稿者 : 匿名

>なんか煽りが下手になってないかね
>投稿者 匿名 : 2011年12月19日 14:20

下手ってことあるかい!
入れ食いじゃないかw
この3日で150匹……もとい、150人ものアレな人たちが釣れてるんだぞw

投稿者 : 匿名

>スペースインベーダーのパクり
この件であんまり任天堂を弁護する気はないが・・・
スペースインベーダー旋風のただなか、三流メーカーがまんまパクりまくった中で、ちょっと工夫した者たちが居た。

・グラフィックはまんまでちょっとゲーム性を追加してみたアイレム
(当事会社名違ったけど。追加ギミックは確かカプセルインベーダーかな)

・配色やイメージを変え、ゲーム性まで変えたセガ(スペースアタック)
(自機がチオビタのマークそっくり。あと面が進むと敵が上に戻らず、トーチカの下に出現して即死するのでプレイ続行困難という笑える仕様、いやそこまで進むまでは面白かったんだが)

・なんとなく全般を変えてみた任天堂(スペースフィーバー)
(UFO出現時に「コンドルが飛んでいく」。カラー版だとショット打つたびに自機が真っ赤になるのはどうよ。ゲームそのものはあまり元祖と変わらない)

・根本的に違うゲームにしたナムコ(ギャラクシアン)
(・・・あの頃のナムコは偉大だったなあ・・・)

まんまパクリじゃない分マシと考えるか、五十歩百歩と考えるかは人それぞれ。

投稿者 : さきち

最期のオチわらたw

投稿者 : 匿名