スクウェアエニックスの赤字決算、見るべきところはそこじゃない

	スクウェアエニックスホールディングスの第1四半期決算発表がありました。
	営業利益が12億円の赤字、純利益は21億円の赤字でした。
	任天堂に続き、スクウェアエニックスもまっかっかとは思いませんでしたね。
	ソニーもね。
	ここでソニーを出さないでください。またコメントが盛り上がってしまいますから...。
	それにしても、スクウェアエニックスはゲームメーカーとして決算面では優秀なイメージがありましたが、今回の赤字決算は意外でしたね。
	社長の和田洋一が数字合わせを好んでやっている印象があるから。それでも、コンテンツ業界はどうあがいても商品の発売時期によって赤字になることもあるので、それ自体でこの会社は駄目だというのは愚かな人間の言うことだ。
	おお、いつもは和田社長に対して否定的な発言をしている人が珍しくも擁護ですか。
	別に和田を擁護しているわけじゃにないんだからね。
	......。
	ただ、今回の決算では全体としての赤字よりかは、個別項目をもうちょっと見ていく必要がある。
	デジタルエンタテイメント事業は1億円の損失、逆に出版事業は7億円の利益となりました。
	出版部門は好調のようです。
	ポイントはそこじゃない。
	では、どこに？
	アミューズメント事業を見ないといけない。
	アミューズメント事業は5000万円の赤字となっています。
	額としては微々たるものだけど、この事業が今後鍵を握っていくと思われる。
	どういうことでしょうか？
	アミューズメント事業は、特にここ最近は厳しい環境が続いている。あと数年もすれば、生き残れる会社は少ないのでは、ということを誰かが言っていた。誰だったか忘れたけど、どこかの会社の経営者だったかと。そうした中で、ここでの赤字。今後、益々厳しくなる中、どう立て直していくのかがポイントとなる。
	どう立て直すのでしょうか？
	知らんがな。
	そんな...。
	他社の話ならできるけど、スクウェアエニックスは知らん。以前セガのゲームセンターがあったところが潰れて、すぐにスクウェアエニックス傘下のタイトーが入ったけど、数年ですぐ撤退するなど、お粗末なところを見ていると、微妙だな、とか思って見ていたりする。今後消費税がアップすると、即座にゲームセンター事業は厳しくなっていく。他との差別化を図るのが難しいスクウェアエニックスとしては、今後の整理対象となっていくのではなかろうか。
	ゲームセンター自体が縮小するのは悲しいものがあります。
	今後、このアミューズメント事業の数字がどう動いていくのか、注目してみていただけたらと。もっとも、スクウェアエニックスのアミューズメント事業は、施設運営だけでなく、アミューズメント系の機器販売も含まれている。7月12日に稼働した「ガンスリンガーストラトス」のようなゲームも含まれてしまうため、他社と単純比較がしにくいんだけどね。この点も考慮していただき、見ていただけたらと。