東京ゲームショウ2012基調講演で出た注目の情報、ファイアーエムブレム覚醒、ガンダムバトルオペレーションのダウンロード収益など

東京ゲームショウ2012の初日に行われた基調講演の中から、気になった話や興味深い話などを紹介する。

今年から新たにCESA会長となりましたバンダイナムコゲームス副社長の鵜之澤伸さんが基調講演を行いました。

大まかな話としては、ゲーム業界そのものは決して低調ではないよ、という話なのだが、その中でいくつかの例を出して最近の事例を紹介したり、他にも面白話があったので取り上げて見る。その一つは別途『カプコン社長の辻本春弘に言われ、タバコを止めるバンダイナムコゲームス副社長の鵜之澤伸、スクウェアエニックス社長の和田洋一』でも取り上げているので、ご覧頂けたらと。

では、さっそく見ていきましょう。

まず、和田さんに拍手で始まった。

 
 
    
 

何でですか...。

 
 
    
 

自分が今年会長になって、セレモニーの参加やいろいろな準備で大変だったので、その労をねぎらうため、最初に和田さんに拍手を、という言葉からスタート。

 
 
    
 

スクウェアエニックスの和田洋一社長は6年間CESAの会長を務めました。

 
 
    
 

さて、さっそく話をしていくわけだが、面白い言い回しがあったのでまずは紹介。自身がピピンという機器にかかわった話の流れでの会話だ。

 
 
    
 

次のように語りました。

『僕はピピンで損しましたけど、ピピンの後に帰ってきたスティーブ・ジョブスが、imac、Ipod、そしてiphoneという発明を立て続けにやって世の中をジョブスは2回目変えたんだと僕は思います。』

 
 
    
 

少しタイミングが変われば、バンダイとしても関われたのに、といったところか。

 
 
    
 

ピピンは1996年3月にバンダイより世の中に出ています。実はアップルと共同開発したマックとの互換性があったようです。そういった意味で、まさに時期が少し異なれば、大きな変化があったかもしれません。

 
 
    
 

次に、ダウンロード販売関連のデータを。「ファイアーエムブレム覚醒」「ガンダムバトルオペレーション」「ファンタシースターオンライン2」の数値を紹介している。この時、岩田社長に話を聞いた時、次のようなやり取りがあったそうな。

『岩田社長にかなり無理を言って、会長になった就任祝いだから話させてほしいといいまして。普通に行っても取材には応じてくれないよ、という風に念を押せと言われたので、無理を言って出していただきました。』

 
 
    
 

取材では教えてくれない情報なんですね。

 
 
    
 

紹介されたデータは次の通りです。このほか、ニンテンドー3DS本体のネット接続率が80%に近い数字であることも発表されています。会場では75%超という数字を取り上げています。

有料追加コンテンツDL数:120万
有料追加コンテンツ売上:約3.8億円

 
 
    
 

かなり多くのダウンロード数だね。

 
 
    
 

ざっくり計算して、平均で一人3ダウンロードくらいしたということか。額は一人1000円となる。他に仮に50万本売れたとして希望小売価格4800円で計算すると24億円の売上。その15%がプラスでダウンロード販売されたとなる。

 
 
    
 

続いて「ガンダムバトルオペレーション」です。販売数の75%が出撃エネルギーというプレイ権の購入とのことです。6月28日からサービスがスタートしています。

ソフトダウンロード数:57万
ダウンロードコンテンツ販売数:125万
8月末集計売上:7億円

 
 
    
 

東京ゲームショウ2012の前日に訪ねたらすでに8億円を超えたとのこと。そして、この8億円はリクープラインを超えたそうだ。リクープは、開発費などの費用を賄えたという意味。開発費が8億円辺りであることが分かる。

また、宣伝も普通のガンダムのPSソフトだと1億5千万円から2億円の宣伝費をかけるそうだが、今回はネット中心に宣伝をして10分の1程度の額の宣伝とのこと。

 
 
    
 

ずいぶん具体的な数字ですね。

 
 
    
 

このほか、面白い会話としては、次のような話もあった。

『朝の開会式でマーヤの秋谷さんと目が合ったんですけど。』

『音楽業界もCDのパッケージが右肩下がりでと言われるけど、僕が聞いた話だとジャスラックの収入、音楽使用されている、音楽業界全体のビジネスは、ジャスラックの売り上げや収入は下がっていない、横ばいだというんですよね。あれはすごいですよね。』

『会社の景気によって申し込んでくる学生の量とか質が変わるんだと、業績が悪かった年もあるので。如実に出るんですよね。わりと現金ですから。』

 
 
    
 

マーヤの秋谷さん、って...。

 
 
    
 

東京の葛西にあるゲームショップの人だ。業界では有名だ。たぶん、個人系ゲームショップとしては1番有名なのでは。他は北海道のアレとか、それくらいだろう。ダウンロード関連の話が続いていたので、それでも店頭とのかかわりもあるよ、という話のつなぎとして会話に挟んでいた。

 
 
    
 

ジャスラックの話は面白いですね。実際には横ばいではなく、少し上向いているという話もその場で別の方よりありました。

 
 
    
 

基調講演の後半では対話型の質疑応答があったのだが、そこでジャスラックの話と就職の話もあった。就職の話、今、職探しをしている人は参考に。今、業績がよいところを選ぶよりかは、一時的に落ち込んでいるものの数年で上向くところを狙うと、案外入りやすいかもしれない。

 
 
    
 

以上でしょうか。

 
 
    
 

他は、別のサイトなどでも取り上げるだろうから、面白そうなところだけピックアップした。会社のIRに売上本数を載せなくてもいいのでは、と言ったという話も面白かったけどね。ちなみに、一番会場で笑いが起きたのは、別途取り上げたタバコのところの話だ。特に前方で笑いが起きていた。

 
 
    
 

なぜ前方で...。やらせですか...。

 
 
    
 

いや、前方ではお偉いさんが並んでいたりするので。当然、顔見知りも多い。いちいち前に出て確認していないけど、コーエーテクモの創業者の襟川恵子、襟川陽一夫婦と、たぶんソニーコンピュータエンタテインメントのトップと思われる人とが挨拶していたのを遠くからでも見えた。

 
 
    
 

そんな細かい情報は不要ですが...。

 
 
    
 

と、いうことで、今回の基調講演の話を終える。それなりに人も入っていて何よりだ。その後、グリーの講演があったけど、それは見なかったで内容は不明。ただ、去年はPS Vitaの発表の後に多くの人が立ち去っていたけど、今回はグリーの番になっても立ち去る人は少なく、聞いていた人も多かった。

 
 
    
 

去年はPS Vita目当ての人が多かったわけですね。

 
 
    
 

まあ、そういうこと。今年も参考になる話が聞けてなによりだ。今ではこの基調講演のために東京ゲームショウに出かけるようなものなので。来年も期待しつつ、話を終えたいと思う。

 
 

直近、直後の話題

1つ過去の話題:カプコン社長の辻本春弘に言われ、タバコを止めるバンダイナムコゲームス副社長の鵜之澤伸、スクウェアエニックス社長の和田洋一
1つ新しい話題:劇場版「ベルセルク」2巻目、エロエロ描写も多数の注目の巻!?

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『東京ゲームショウ2012基調講演で出た注目の情報、ファイアーエムブレム覚醒、ガンダムバトルオペレーションのダウンロード収益など』へのコメント

>一時的に落ち込んでいるものの数年で上向くところを狙うと

ソニーさんとかですかね…

投稿者 : 匿名

ガンダムバトルオペレーションはボッタクリの課金なのに、10月に予定されているアップデートはクソ仕様としか言いようがない。

投稿者 : 匿名

天下り天国のカスラックと一般企業を一緒にするなよ。

HDDやカーナビ、携帯電話にまで課金しようとする所なんだし、
普通の企業じゃない。

それと、職は”上向くところ”で選ぶんじゃなく、
自分が好きな業種で選んだ方が、長続きして良いよ。

投稿者 : 匿名

ガンダムバトルオペレーションは課金の必要性を感じないな。3回やったら1時間弱経ってもう寝るかってなるんだよね。

時間の余ってる人は違うのかな。

投稿者 : 匿名