任天堂2012年度第2四半期決算の赤字幅拡大をどう解釈すべきか

任天堂がまっかっかですね。

任天堂の2012年度の第2四半期の決算が発表されました。売上高が当初予想より300億円悪化の2000億円、営業利益が当初予想から41億円悪化の291億円となりました。

どうですか、この赤さは。

こんなもんでしょ。

......。

いや、こんなもんだよ。当初の予定通りに商品を売ったとしても、業績が下方修正されることは分かっていたから。

そんな馬鹿な...。

任天堂の想定為替レートが少し高めに設定されていたのが影響していますね。米ドルは80円、ユーロは105円として計算していました。そのため、それぞれ78円、100円などと数字が悪化していることから、たとえ想定通りに商品が売れても下方修正になってしまいます。

もちろん、それだけでなく、実際に海外での売れ行きが想定より悪かったということもあるしね。仮に日本で想定以上であっても、どうしても数字の上では海外に足を引っ張られる。海外で爆発的に売れればよかったわけだけど、ニンテンドーDSの時のように売れるのは難しいですな。

では、このまま、まっかっかで良いと？

赤字が悪い、という風潮が世の中にあるけど、赤字が悪いというわけではない。特にゲーム業界の場合は。

どうしても主力ソフトの発売時期などによって、一時的に赤字になってしまうこともあるわけだし、ハードメーカーとしては、より多くの本体を売るために出血大サービスでハードを売ることも出てくる。それがニンテンドー3DSの大幅値下げだったわけだ。それにより、一時的に赤字になっても、将来的に回収できる可能性を残している。

すでにニンテンドー3DSの売れば売るだけ赤字という状態は解消されたとのことなので、後は今年後半からしっかりと海外でも売っていき、黒字化達成となるように尽力してもらえたらと。このように思うわけだ。

通期予想も下方修正しましたね。想定為替レートを低く設定しなおしました。また、当然、今の時点での売れ行きも影響していると思われます。それでも通期は200億円の黒字を計画しています。

任天堂としては少ない数字ではあるけど、WiiUの展開にも費用がかかるし、こればかりは仕方がない。去年と今年は痛みを伴う時期として守りに入ってもらい、来期以降に花が開くことを期待しているよ。出血大サービスだけでなく、ちゃんと輸血もしませんとな。

大変なことになってしまいますからね。

出血大サービスをしすぎてのたうちまわっているようなメーカーもよく見るし。

ソニーのことですね。

セガのことですね。

頼むから、嬉々として具体名を出すのはやめてくれ...。