日本と北米とでの年末商戦の時期の違いをWiiUとPS Vitaで見る

投稿がありましたので紹介します。

『こんにちは、WiiUの発売日が発表されましたが、一つ疑問に思うことがありました。海外はひと月先行して発売するという点です。調べてみるとニンテンドーDSも海外が日本に先駆けて発売していました。日本はクリスマス商戦に合わせるというのはわかりますが、海外のほうがクリスマス需要が高いはずです。これはどのような販売戦略の違いなのでしょうか?』(投稿:46)

WiiUの発売日は日本では12月8日ですが、北米では11月18日です。投稿で話が出ているニンテンドーDSも日本では12月2日でしたが、北米では11月21日でした。さらに付け加えますと、Wiiも日本では12月2日でしたが、北米では11月19日に発売されています。どうして北米が先か、というお話ですね。

これは日本と北米との年末商戦のあり方が違うから、ということが大きな要因だ。

年末商戦の違いとは?

日本の場合、年末商戦というとクリスマスを中心とした時期だ。クリスマス商戦とも言う。ゲーム業界で言うならば、昔はクリスマス周辺にソフトを集中させていたものの、次第に早めにソフトを置いておいた方がより売れるのでは、という考えから徐々にソフトリリース時期が早まり、11月下旬から12月上旬にまとまって発売されるようになってはいるが。しかし、やはり目玉はクリスマス時期で、この時がよく本体もソフトも売れる。そのため、ここに合わせたリリース戦略が必要となる。

北米はどうなのでしょう?

北米の年末商戦はクリスマスより前の感謝祭、サンクスギビングという時期が、年末商戦に該当する。クリスマス商戦より、こちらの方が注目度が高い。このサンクスギビングからクリスマスまでにかけてが北米で最も物が売れる時期で、小売店の年間売上の半分がこの1ヶ月程度に集中していると言われている。

1年間の半分の売り上げが1ヶ月ですか!?

このため、北米で商売をするには、必ずといっていいほどこの時期を外してはならない。そのため、任天堂は本体を発売する際に常にサンクスギビングを意識した発売日設定をしているわけだ。

サンクスギビングは特定の日ではなく、11月の第4木曜日です。この周辺の時期にテレビのニュースを見ると、行列を作っているアメリカの状況が見て取れます。

2012年の第4木曜日は11月22日。その数日前にWiiUを発売し、小売店をにぎわせようというわけですな。

こうした事情が分かると、日本の発売が遅めなのも納得できますね。

納得はするけど、軽視された感じであんまり良くないけどね。

......。

このように、北米でビジネスを上では、ごくごく当たり前のことを任天堂はやっている。一方、PS Vitaの時はどうだったか。

もういいじゃないですか、PS Vitaは...。

PS Vitaは日本では12月17日でしたが、北米では翌年2月22日でした。

この時点で、北米で売れるわけがないということがわかるよな。サンクスギビングで1年の半分が売れと言われているのに、その半分を切り捨てたのだから。

確かに、仮にその他の時期で100万台売れるとしたら、プラスで50万台売れているということになりますね。

まあ、仮にだがな。

強調しないでください...。

そして、この低調な売れ行きを見て、多くのメーカーはソフト展開戦略を練るわけだ。売れていない状況を見たら、当然将来的にソフトが出てこなくなるというのは言うまでもない。それくらい、このサンクスギビングでの発売は厳守する必要があったのだよ。なので、北米での発売が翌年になると分かった段階で、世間ではソニーはPS Vitaを売る気がないのかという意見すら出てきたわけだ。

こうしてみますと、いかにサンクスギビングが重要かがわかりますね。

ちなみにサンクスギビングとは「Thanksgiving」と書きます。意味合いとしては、与えてくれてありがとうになります。昔、イギリスからアメリカに来た人がいて、食料が無くて困っていたところをインディアンが食料を分け与えてくれたため、その感謝を込めたという意味合いがあります。諸説ありますのが、大まかな意味はこのような感じです。

その感謝の対象がインディアンなのか、生かしてくれた神なのかはわからんけどね。また、歴史は後世の都合の良いように改変されるのが常なので、本当に良い話であったのかも不明だが。今となってはオリジナルの意味より、単に北米のでの商戦期として活用されているわけだ。今後、この辺りも含めてゲーム業界はもちろん、他の業種についても北米からのニュースを見てみると、いろいろと現地の事情が分かるだろう。

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『日本と北米とでの年末商戦の時期の違いをWiiUとPS Vitaで見る』へのコメント

当たり前のことを任天堂はやっていると言っても3DSはどうなんでしょうか

投稿者 : 匿名

サンクスギビングが半分なんだから、
その他の時期に100万だったらサンクスギビングでも100万だと思うの

投稿者 : 匿名

あほくさ…
じゃあ3DSは? って言われるに決まってるだろこれ

投稿者 : 匿名

>確かに、仮にその他の時期で100万台売れるとしたら、プラスで50万台売れているということになりますね。

この計算だと年末商戦がその他の時期の半分しか売れてないぞ。プラスで100万の間違いでは?

投稿者 : 匿名

Wiiuは売れる時期に出すから出た後はそれ以上の売り上げはあまり見込めなくなると思ってもいいんですね
発売の月の売り上げは台数気になります

投稿者 : 匿名

1さん本文読んだら?

投稿者 : 匿名

携帯機に対する需要が日本とは違うから、vitaが売れないのは仕方ない。3DSも日本程売れてないし。

DSは子供中心に売れたみたいだけどね。ダブルミリオンのクッキングママとかスクリブルノーツとかサードもうはうはだった。

投稿者 : 匿名

(´・ω・`)そんな売る側の事情で発売日決めてるから
不具合がちょくちょく起こるんや

投稿者 : 匿名

>>2012年10月10日 09:48

発売予定日を大きく変更してまでサンクスギビングに合わせるんじゃ、それも本末転倒な感じが。

>>2012年10月10日 10:48

ロンチで売れてるイメージを付けられれば、その後の売上にも響くんじゃないでしょうか。

投稿者 : 匿名

本文とばし読みしてました
すいませんでした

投稿者 : 匿名

12:57さん本文読んだら?
DSと3DSを勘違いしてないかい?

投稿者 : 匿名

結局知ったかぶりだな。

投稿者 : 匿名

北米アマゾンランキング

8位   コールオブデューティ:BO2 360版 
19位   コールオブデューティ:BO2 PS3版
2534位  コールオブデューティ:BO2 WiiU版

ロンチでこれじゃあ
少なくとも北米のWiiUは年末商戦でも相当ヤバイ気がする

投稿者 : 匿名

任天堂好きな人はいつもウリアゲウリアゲなんですよね。
これは何故かどこに行ってもそうで、必ずといっていいほどウリアゲの話ばかりです。

投稿者 : 匿名

3dsもvitaも感謝祭に間に合わなかったのは痛かったかもね
ただwiiUは無理やり間に合わせた感じで不安ではある ちゃんと需要分用意出来るのだろうか?

投稿者 : 匿名

本体よりもソフトの海外発売日が早いのが問題だろ
しかも海外はフライング防げないんだから
日本より5日遅くても良いと思うんだ

投稿者 : 匿名

しかしこれがほんとなら、ソニーは馬鹿な売り方しましたねぇ

でもいくらソニーといえど、大企業なのですからそんなお粗末なミスするわけないと思うんですけど…

何か理由でもあったんでしょうか?

投稿者 : difo

3DSも北米での発売日は3月27日だからVitaと変わらん気もするが、
こっちは国内の発売日も年明けの2月27日だから、元々の生産が
間に合わなかったからって理由付けは可能かな。

WiiUは、国内の発売が年内とはいえ後回しになってでもサンクス
ギビングに間に合うように北米で先に出す、ってことだろうから
マーケティングの常識としては正しいと思うよ。


一方のVitaは国内では年内に発売できてる訳だし、北米軽視と取られても
仕方ないかも。もちろんPSP市場ができている国内を優先させた可能性も
あるけど、結果は時期を優先させたほどのものではなかった訳だし。

あと、UMD撤廃とかのPSPとの互換性をある程度犠牲にした仕様は
むしろPSPが売れなかった北米等を視野に入れたからなんてアナリスト等には
事前に言われてたから、そういう期待があったにも関わらず発売日は
後回しって印象を与えれば、Vitaの販売戦略がどこを向いているのか
見えてこないってのはあるわな。

投稿者 : BB

最近、思うのですが、こういう意見って売る側が悪いって意見ですよね。でもちょっと待ってください。買う側は果たして悪くなかったのでしょうか?
Wiiは結果として売れました。これは消費者が「安い子供向けのゲーム機を選んだ結果」といえます。
でも結果としてWiiは失敗しました。Wiiリモコンがウリだったハードですが後期はWiiリモコンを使ったゲームはろくにでず、モンハンやラストストーリーのようなWiiリモコンを使わないゲームが主軸で、結果として旧世代機で遊ぶことになりました。
で、振り返って考えてみればWiiを選んだ我々は悪くなかったのか?ってことです。PS3を選んでいればキレイなハードでキレイなモンハンやキレイなラストストーリーが遊べていた。いくら製作側がいいハードを作っても我々がそれに目をくれずに粗悪品を手にとってしまうということもあるのです。そうした場合、自分で粗悪品を選んだからという理由で納得出来るのでしょうか?
オレオレ詐欺に引っかかった人が自分に納得できないように、粗悪品を騙してつかまされた方もやはり納得が出来ない。

投稿者 : 匿名

でもあのvitaの出来損ないの惨状でさらに発売日を繰り上げてたら、さらに使い物にならない物をさらに多数の被害者を生んだだけでしょうよ。
あんな中途半端な時期に出すのは、むしろ年末に出したいのを完成度の低さから苦肉の策でスケジュールを伸ばしただけでは?

まあどうせ伸ばすなら翌年の年末でもよかったですがね・・・

投稿者 : 匿名

>投稿者:: 匿名 | 2012年10月11日 17:31
ゲーム機なんて子供向けなんだから
安くて当り前じゃないのかな?
少なくとも世間の常識ではそうだと思うよ。

そこで画質に拘る人は、それこそ
「安い子供向けのゲーム機」なんて
買わないだろうね。
残念ながら、結果から見れば
そういう人は少数派なんだろうけど。

投稿者 : 匿名

自分のやりたいソフトが出るハードなら買うし、出ないなら買わない。それだけの事。

投稿者 : 匿名

>>2012年10月11日 17:31
ゲーマーなら、グラの良さとかサウンドの良さとかでなく、
ゲーム自体の出来で語ってほしいものです。
物理演算がすごい、実写顔負け、それは確かにウリになりますが、
肝心なのは、『それでどうゲームが面白くなるのか』だと思うんですけどね…

投稿者 : 匿名

そうか、だから高性能でも買わないんだな

投稿者 : 匿名