ＷｉｉＵの初週40万台をどう見るか、貧富の格差をまざまざと見せつける北米市場

ＷｉｉＵの北米での販売状況が発表されたようだね。

日本経済新聞の任天堂の岩田聡社長へのインタビューで明らかになりました。1週間で北米での販売が40万台を突破したとのことです。対象期間は11月18日から24日までの7日間です。

また、同じインタビューの中で、もっと作れていたら、もっと売れていたかもしれない、と述べ、在庫が十分でないことをほのめかしています。

WiiUに関してはそんなものなのだろう。後は、今後追加出荷分をしっかりと売りきっていけるのかどうか。また、年末商戦であれば注目度も高いが、年が明けた以降も人気をどれほどまで持続できるのかが鍵だ。

北米の場合、11月下旬から12月の間で年間の半分も売上があると言われてる。そうした中で、1月以降にもどれほど維持できるのか。この点を考慮してチェックしてく必要がある。

先日取り上げた『北米の年末商戦、あのタイトルがトップに、PS Vitaも上位にランクイン！』では、なぜWiiUについて取り上げないんだ、というコメントも多々ありましたが。

情報が無かったのだし、取り上げようがないよな。その時に用いたデータはamazon.comを元としているが、在庫切れの関係で順位も低かったし。

ニンテンドー3DSはどうなんだ、というコメントもあったが、なぜかamazon.comでは正規にニンテンドー3DS本体を取り扱っていないという問題もあり、取り上げるには不適切だった。

いろいろなコメントも寄せられていますね。

なんだかな、というコメントも多いが...。本気で言っているのか、冗談で言っているのかわからないところがまたなんとも。

この40万台はどう見ればいいのでしょうか？

在庫の問題で最高値がそのあたりなのだろうから、どうとも言いようがない。岩田聡のコメントにあるように、作れば売れたかもしれないが、作れなかったんだから言っても意味が無いし。当面は今後の推移を見守るでよろしいのでは。

あと12月8日には日本でも発売されるし、こちらもどれくらい出荷し、いつまで品切れ状態が続くのかなどもチェックしたいところ。ニンテンドー3DSの時と異なり年末商戦期に発売するわけだし、少なくとも年内くらいは在庫切れになるくらいの勢いは欲しい。

コメントの中で興味深いものがありましたので、こちらを紹介します。

『1週間で
WiiU　40万　Wii　30万　DS　27万5千　3DS　25万
か・・・相変わらず売れてんなぁ』(『北米の年末商戦、あのタイトルがトップに、PS Vitaも上位にランクイン！』コメントより)

WiiUが売れるのはわかりますが、Wiiも30万台なんですね。

しかも、互換性のあるニンテンドー3DSが25万と、ニンテンドーDSの27万5千台より下というのも面白いところです。

まさにこれこそが、アメリカの貧富の差を表す良い事例と言える。

貧富の差ですか？

アメリカでは貧富の差が日本とは比べ物にならないほどある。日本は一時言われていた一億総中流と言われるくらい、全体として豊かであり、今も総中流とまでは言えないが、経済的に中の下か、下の上辺りに全体が留まっている。

逆にアメリカの場合は、貧富の差が激しく、経済的に下の下や下の中辺りも多い。そうした人は当然高いWiiUやニンテンドー3DSは買えない。

そのため、日本のように新機種が出たからといって全員が新機種を買うような状況にはならず。安い方も存在感を残していく。その結果が、このWiiやニンテンドーDSの売れ行きに現れている。

北米ではWiiUが標準セットが約300米ドル、Wiiが約130米ドル、ニンテンドー3DSが約170米ドル、ニンテンドーDSが100米ドルで売られています。1米ドルが現在80円前後ですので、それぞれ80をかけると、日本円で比較が可能です。

面倒な場合は100をかけてもかまわない。結構な価格差があることがわかるだろう。それでも、貧しいと言われる層はこれを買うだけでも結構大変であったりする。そういった層も多くいるということを知ってもらえたらと。

北米に関してはWiiUだけでなく、ニンテンドー3DSの売れ行きも重要なので、こうしたデータが今後も気楽に見られるのであれば、各自でチェックしてみてはどうだろうか。

そうした中で、WiiやニンテンドーDSのような旧型機がどういった流れになっているのかも知ることで、北米のゲーム市場をよりよく理解出来る。