今後のゲーム業界展望Part5 まとめ編

まこなこ10周年記念として取り上げた今後のゲーム業界展望はいかがでしたでしょうか。

批判が多かったのですが...。

今回は、まとめとしてざっくりと取り上げ、終わりたいと思う。

過去分に関しては次をご覧ください。

• 今後のゲーム業界展望Part1 任天堂編
• 今後のゲーム業界展望Part2 ソニー編
• 今後のゲーム業界展望Part3 マイクロソフト編
• 今後のゲーム業界展望Part4 ソフトメーカー編

これらを取り上げ、コメントを見てきた中で、いくつか伝えて置くべきことがあると判断したため、それらを伝えていこうと思う。

まずは何を？

コメントの中に、データが無いじゃないか、具体例が無いじゃないか、という指摘がある。でも、こうしたものを求めること自体がおかしいんだよね。

何でですか...。話をする上で重要な要素じゃないですか...。

将来を見る時に、今のデータなんて意味をなさない。業種によっては役立つこともあるだろうが、ゲーム業界ではそういうことにはなかなかならない。それこそソフト一本の力によって本体の普及台数が大きく変わったりするような世界だから。そうなると、読むべきものはデータではない。

何を読めばいいのですか？

流れ、ですな。

流れですか...。言っていることがさっぱりわかりませんが...。

流れを読むんだよ。そうすることで将来を見通すことが出来る。それが出来ないと、PS Vitaが半年で160万台売れるとかトンチキなポジショントークしか語れなくなるわけだ。

......。

その流れは何が作っているのか。それは周辺環境を含めた時代であったり、その会社の人、特に経営者などの能力に寄るところが大きい。他にも会社としてどれくらい力を入れるか、お金がどれくらいあってかけられるのか、なども影響する。そうしたものを見て、将来どうなるのかを展望したわけだ。

データが無いのは当たり前。データで将来が確定するのであれば、WiiやニンテンドーDSで爆発的ヒットをしたゲームなんて誰も見向きもしなかっただろう。

そうした中で、Wiiの成功を発売前から取り上げ、いくつかの成功しないんじゃないかと言われるようなタイトルもこれは売れると述べた。もちろん、断言なんて出来ないけどね。あくまで成功の可能性を語っただけで、最終的にはそれぞれの会社の人間がいい感じに進めたための結果であるわけだが。

その私が、今後のゲーム業界を展望する上で、先に取り上げた4回のような流れになるのではないかと。そういう一つの可能性を挙げたわけだ。このようになるというわけではなく、今の流れで行くとなる可能性が高い。3年程度先しか見通せないので、さらに先のことは分からんが。

そうなって困るところもあると思いますが...。

そうなりたくないのであれば、流れを変える必要がある。それが出来るのはその会社に勤めている人次第だ。私に文句を言っても始まらないのだよ。

ソニー編では本当に多くの意見が寄せられましたね。

ソニー編で見受けられるコメントの中で、直近のごくごく良いと思われる数字のみを切り取って語っている人がいるのは気になるところだ。データは活用次第でいくらでも弄れる。そうしたデータをどう捉えるかがポイントとなる。

ただ、一つ言わなければいけないのは、ソニーのゲーム事業では満足な収益を上げられていないということ。これはドリームキャストで撤退したセガと同じ流れである。すでにゲーム業界で過去の例があるだけに、将来に期待を持てないのは当然なのだよ。過去の流れを見ている以上、直近の都合の良い数字のみで語って、迫りくる危機を肌で感じられないのはどうかね、と。お金が無ければ次に続かないから。

それでも、ソニーには10年近くゲーム業界でトップを走っていたこともあり、まだまだ期待したいところです。

ソニーもそうだし任天堂もそうだけど、急激な円高さえ無ければもうちょっとマシだったと思うが。こればかりは外部要因としてどうにもならない部分なだけに、会社の人間のみを責めるのもどうかな、と。

まあ、やっていること自体もソニーはアレなので、こればかりは擁護出来ないが、企業の決算という側面だけ見ると、共にいたたまれない部分もある。

と、まあ、こんな感じにまとめて、10周年企画の今後のゲーム業界の展望を終えたいと思う。このように確実になる、というのではなく、今の流れで行けばこうなる、という話でしかないので、嫌な展望があったのであれば、各会社の人に頑張ってもらおう。

良い方向に進もうと頑張っている会社に関しては、積極的に応援していけたらと。

そうでない会社は？

その先は言わなくても分かりますよね。

......。