ソニーの業績が大幅回復、その裏にある悲しい現実、ゲーム事業は再び赤字か！？

ソニーの前期の決算概要が出たようだね。

営業利益は2300億円の黒字でした。2月時点の見通しの1000億円から大幅に増加しています。

これはソニー大復活の現れということですね。

・・・・・・。

なんですか、その態度は。これだけの数字を見てもそのような態度はわけがわかりませんが。

なぜ2300億円の営業利益になったかの原因を考えると、悲しい現実しか待っていないんだよね。

この2300億円の営業利益には何があるのでしょうか？

全部資産売却によるものです。

2300億円すべてが！？

事前に雑誌で紹介されていたソニーの資産売却の額とほぼ同一だったりする。

また、今回発表された内容によると、金融ビジネスの収入が大幅に伸びたとある。つまり、その他の部門で大きな赤字になっている部分があり、資産売却分を除き、金融ビジネスの収益でようやくプラスマイナスゼロにまで持っていけたというのが実情だ。

当然、足を引っ張った部門として、あの部門があるわけだ。

やっぱりゲーム部門は赤字なんですね。

それは一概に言えない。

おお、ゲーム部門は黒字ですか。

4月から12月までで33億円の営業利益が出ていたわけだ。

つまり、1月から3月までに33億円を失うような要因が無ければ、ゲーム部門は黒字の可能性がある。

さて、1月から3月に何があったかというと・・・。

PS Vitaの値下げが・・・。

他にも売れているものもないし、普通に考えれば赤字に戻ると思うが、さてどうなることやら。これらの情報は今回発表された資料にはなく、正式には5月9日の決算発表で明らかになるので、情報待ちということで。

今回の話で不明点が一つあるのですが、資産の売却をしたのに、なぜ営業利益にそうしたものが計上されるのでしょうか？

普通に考えれば営業外利益になると思いますが。

ソニーは米国会計基準で会計を明らかにしていることから、日本の会計と異なる部分が出てくる。

詳しくは知らないが、米国会計基準だと、資産の売却なども営業利益に入るようだ。

これ、やりようによっては、本業の成績が不明瞭になり、好ましくないと思うのだが。

それが出来るからこそ、今期のソニーはさまざまな資産を売却し、営業利益を見た目良くし、平井一夫によってソニーは復活しました、という体裁を整えたのだろう。

資産売却そのものが悪いとも言わないが、数字にごまかされることなく、本業が低調である点だけはしっかりと把握しておきたい。

プレイステーション4でさらなる出費が予想される中、今後のゲーム部門の状況も予断を許しません円。

先にも言ったように、まずは5月9日の決算発表でゲーム部門の営業利益がどうなっているかに注目だ。

この時期、為替が有利に働いてきたものの、海外のゲーム市場は11月と12月がピークを迎えるため、あまり為替の恩恵を受けられなかったりするし、PS Vitaの値下げ云々にかかわらず低調に終わるとは思うけどね。

まあ、ゲーム部門云々以前に、テレビとかパソコンとか、そういった方面の復活が無い限り、まっとうな形での営業利益の黒字化は難しいかと。