カプコン株主総会2013年

カプコンの株主総会が行われたので行ってきた。

6月18日に大阪府大阪市中央区天満橋京町1-1にある大阪キャッスルホテル6階で行われました。開始時間は10時からです。

今まで行ってきた紹介と変えて今年からシンプル化する。なので、とっとと質疑応答を取り上げたいと思う。

質疑応答は開始から30分後の10時30分からスタート。

回答者は会長だけでなく、他の役員も答えていた。個々に誰が答えたということは紹介していないので予めご了承を。マイクの音が聞き取れないことが多かったので、簡略的に紹介。

一人目の質問です。お土産ください。

会社としての考えがある。

配当で報いる。自己株式の取得も行っている。集中日を避け早くに株主総会を行い、配当を払っている。これがすべてと考えている。

二人目の質問です。来るまでの道案内がいなくてわからない。

来年から改善させていただきます。

三人目の質問です。

正社員以外の何人いるか数を教えてもらいたい。

契約社員133名、パート社員537名、嘱託社員12名。

四人目の質問です。

単体の決算と連結の決算を見比べると、子会社が利益を出せていないのでは。どうなっているのか。

お土産ください。私らは歩いてきているわけではないんですからね。電車乗ってきているわけですよ。歩いて来とるんちゃうんです、飛んできてるんちゃうんです。こういうことを言いたい。

連単の当期純利益の差については、アメリカ市場、ヨーロッパ市場の変化が大きいものがある。「バイオハザード6」が我々が思っている数字を達成しなかった。500万本という数字は達成しているが、たまたま計画通りに行かなかった。

「バイオハザード」は日本のウェイトが10%から20%で、ほとんどがアメリカヨーロッパに負うところが多い。アメリカ、ヨーロッパの子会社の数字が上がらなかったため、結果として連単の数字がほぼイコールになっている。

お土産は今後考えさせていただく。

五人目の質問です。

2年連続でやっていたUSJで行われているモンハンのイベントが今年はやらない。なぜなのか。

御来場の方に満足頂いて反響が大きかった。

私共の意思決定だけではUSJのイベントはできず、先方のシーズンによる催しやユーザーの取り込みなどで多岐にわたるプランを持っていると思う。

私どもと先方との共通認識ではご満足頂いたという実感は持っている。

また先方との話が結実したのちに全面的にサポートさせていただきたい。

六人目の質問です。

今売っているファミ通にもモンハンの特集が出ていて歴代の売り上げが載っている。一番はもう今後出ないであろうくらいのメガヒットをかましたポータブルサードなのですが、その中にトライGも150万本で載っている。しかし、WiiUのHDver.はスマッシュヒットを放ったとビデオでの説明にあったのに、ファミ通の記事には影も形も出てこない。ベストテンにも入っていない。実際どれくらい売れたのか。

30万本近い数字を上げている。

過去を見ても、モンスターハンターの主軸は携帯ゲーム機で集まってワイワイといいながらプレイする遊びが持ち味。数量の観点では携帯型ゲーム機が中心。

よりダイナミックな画面で見たいファンから指示され、コンソールのバージョンを楽しんでもらっている。

過去にプレイステーションフォーマットでも発売しているが、ハンドヘルドと比べるとある一定の数量に留まっているのは間違いない。

それぞれのコンソールのマーケットの中では数量的には一定の存在感があるセールスを記録できていると考えている。

七人目の質問です。

小学校の頃からカプコンのゲームをやっている。

最近、ゲームの革新的な部分をダウンロードコンテンツで切り売りされているのが残念。

バイオハザードの今回のは面白くなかった。作りこみが短かったのかな、と。アマゾンの評価もかなり酷評されていて、売れ行きが上がらないのは当然。次回に反映させてもらいたい。

全体の経営的な面で説明するが、ここ数年、インフラが横に広がっている。

今までは任天堂、ソニー、マイクロソフトのハードだったが、iPadやソーシャル、オンラインなど広がっている。

それらの対応のために、開発要員を横に広げすぎた。

モンハンの場合も発売が延期になったのもその人手不足による。

それらをカバーするために欧米に外注先を使ったが、外注先の効果が出ていない。

4・5年前から新卒の応募者が5万人来る。5万人から3000人を審査。100人以下の人を採用している。あとは中途採用をしている。昨年より150人以上の新卒を採用。そうしないと横に広がったマーケットに対応できない現状がある。

あまり横に広げず、いいものを作るためには集中的にしようということで内部改革をしている。

質疑応答は以上ですね。

5人目終えた時点であと2名の指名となり、7人目の10時52分で終了となった。質疑応答時間は22分。株主総会全体では54分くらい。

最後の最後で聞きごたえのある話が出てきたので何よりな感じだ。

お土産の催促がありますね・・・。

よくある光景だが、2人目が現れたのは久しぶりに見たような気がする。

オオサカジョークも飛び出し、蒸し暑いかな、会場が涼しくなっていたよ。

そんな・・・。

2人目の道案内もどうかと思いますね・・・。

・・・・・・。

なんなんですか、その顔つきは・・・。

思いっきり間違った方向に歩いちゃった。

何年も同じ場所に行っているくせに、なんで間違えるんですか・・・。

いやあ、カプコン本社の方向に一生懸命歩いていたようだ。

他には何かありましたか？

一番最初の質問で、さっそく会長から、ちょっと聞きにくいんですが、もう一度お願いします、の声が。

昨年『カプコン株主総会2012年』でも取り上げたけど、心理学の知覚的防衛が働いたのかと。

6番目の質問の方の「モンスターハンター3G」絡みの話も興味深いですね。

昨年のソニー、ソニー、に匹敵する話し方で笑った。今回はファミ通、ファミ通に切り替わってた。同じ人ではないけど。

それに、わざわざ「もう今後出ないであろうくらいのメガヒットをかましたポータブルサードなのですが」という会社を煽ることを言うのかもよくわからん。しかも、そこだけ震え声だったし。

あんまり煽るからか、会社側もHDverはプレイステーションフォーマットも変わんねえだろ、的な回答が出たりと大変心温まる質疑応答だった。

カプコンの株主の立場なのか、別の立場なのか良くわからない質問の流れですね。

7人目の質疑応答は、単にダウンロードコンテンツを批判して、バイオハザードも売れないの当然だよね、というような何気ない話なのに、なぜかいろいろと会長が会社の現状について話してくれて、良い質疑応答になっていたり。

ゲームユーザー的には後者2名の質問は結果としてよかったのかと。

「モンスターハンター4」の延期の原因もわかったし、新卒の人からすれば、狭き門であることもわかったし。

これだけでも大阪に行った価値はあると言える。

そんなわけで、2013年のカプコンの株主総会のお話を終える。