PS Vitaに新型2000が登場、TVで遊べるPS Vita TVも、すべてがちぐはぐな展開

9月9日に開催されたソニーのプレスカンファレンスでゲームに関する情報がたくさん出たね。

正確にはソニーではなく、SCEJAですね。

なんですか、その5文字は？

以前はSCEやSCEIの名前で知られていましたが、組織が変わり、日本を表すJapanと、アジアを表すAsiaの頭文字が後ろにつながったものです。

ですので、今回の発表会の正式名称は「SCEJA プレスカンファレンス2013」となります。

そういう意味の5文字なんだね。

このプレスカンファレンス2013ではいろいろと発表がありましたが、まずはPS Vitaだけに絞って取り上げましょう。

やはり注目は新型の「PS Vita 2000」だね。10月10日に発売です。

それと据え置型ともいうべき「PS Vita TV」も発表されました。11月14日に発売です。

「PS Vita 2000」は正確には「新型PS Vita」や、型番の「PS Vita PCH-2000」などと取り上げるのが正しいかと思いますが、わかりやすくするため、「PS Vita 2000」として紹介します。

どうですか、この怒涛の新展開は。かなり意欲的だと思いますが？

いやあ、何したいんだかよくわからん。

盛り上げたいに決まっているでしょうに。

日本で新型が出るのはいいことだ。

PS Vitaは日本くらいしかまともに商売が出来ていないから。

ただ、これを見た海外のユーザーがどう思うか、ということ。

海外のユーザーですか？

海外はつい先日、値下げが発表されたばかりだ。そして、当面は旧型のPS Vitaを買わざるを得なくなる。

そうした中で、日本でのみ新型が出るとなると、海外での買い控えがさらに起こりかねない。

もちろん、発表のタイミングなどを考えると今しかないのだが、海外のことを考えるとどうなんだ、という指摘が一つ。

他にもあると？

「PS Vita TV」だが、これもどちらかと言えば海外向けだ。

しかし、日本先行販売となっている。

日本は携帯型ゲーム機の需要の方が高く、据え置き型はあまり需要が無い。そうした中で日本で発売して売れるのかという疑問がある。新機種が好きな人は飛びつくかもしれないが、その数はたかが知れているし、なにより、そういったユーザーはPS Vita本体を持っているだろう。

つまり、ユーザーの拡大につながりにくいということ。

他社が発売するApple TVとか、スマートテレビ系のものとして考えることもできるし、そうした使い方の方をプッシュしたいのかもしれないが、配信が主流となっている海外と比べて日本では一般的でもない。

このPS Vita TVが出て、じゃあ動画目的で買うかと言われるとそんなこともないだろう。

では、海外でヒットの可能性があるということですね。

寝言は寝て言おう。

起きてますよ・・・。

海外では類似のサービスが多々あるので、そうした中でこのPS Vita TVを選ぶ必要があるかという大前提からして成り立たない。

PS Vitaのゲームに魅力があれば、その部分がメリットとなって買う人もいるだろうが、海外でのPS Vitaのラインナップは貧弱なので、メリットとなりにくい。

だったら、PS Vita TVを買わずに、最初からPS4を買った方が良いとなる。

ですが、サイズが小さくて魅力的じゃないですか。

据え置なんだからそこまでサイズにこだわる必要はないだろ。

省スペースであればそれはそれでうれしいですが、持ち運びするわけでもありませんのでこだわりは薄いですね。

でもまあ、価格は安いし、外でゲームをしない人にとっては良いかと。

コントローラーもプレイステーション3のものをつかえ、携帯ゲーム機などと比べて持ちやすく、軽いのだから。

そうですよね。

ただ、ソニー側がプッシュしている共闘という持ち寄って協力プレイがまったく意味なくなるけどな。

・・・・・・。

こういった意味で、すべてがちぐはぐに感じる。

とはいうものの、何でもかんでも思い描いたようにビジネスが進むなんてことはないんだし、仕方ないという一言で片づけられる。

後はちゃんと売っていけばいいのではなかろうか。

「PS Vita 2000」に関しては、海外を抜きにして日本国内のみで考えれば、ぼちぼち売れている。

ニンテンドー3DS本体のような売れ行きを期待すると駄目だが、ソフトメーカーがビジネスとして成り立つレベルにはなっているし、ソフトもそれなりに出るから。

もっとも、ソフトメーカーとしてはビジネスになるが、ソニーとして稼げるビジネスになるかは別問題だがな。

最後の一言が余計です・・・。