ドラゴンクエスト10 ファーストシーズン最終レビュー 後編

11月28日『ドラゴンクエスト10 ファーストシーズン最終レビュー 前編』の続きです。

すでに前編でほとんど語りつくしたと思いますが、後編では何を取り上げるのでしょうか?

開発者にスポットを当てて見たいと思う。

なぜ開発者に・・・。

これは旧FF14の時に話したことなのだが、MMORPGは開発者が信用できるかどうかが重要である、と。

2010年9月21日『FF14がFF11の足元にも及ばない事はわかりきっていたこと、なぜならば』で取り上げていますね。ここでのFF14は旧FF14を指します。

『人が言うと書いて、信じるとなる。つまり、人から発せられる言葉というのは、信じることができるというのが前提であるわけだ。しかし、FF14の開発者の発言は違う。嘘をいい、言い訳をする。そんな人間が作るゲームを、今後何年もプレイできると思うか?

(中略)

オンラインゲームとは、オフライン用ゲームと異なり、3ヶ月、6ヶ月、1年、3年と長期間付き合いっていく、そうしたゲームなんだよ。オフラインゲームであるFF13がXbox360で出ないというような発言とはわけが違う。今後長期間にわたり、騙され続ける可能性があるということを考えると、やるに値するのか、というところまで話が及ぶ。』(『FF14がFF11の足元にも及ばない事はわかりきっていたこと、なぜならば』より)

このように、オンラインゲームは長期的に付き合っていくゲームのため、開発者が信用に値するかどうか、というのが重要な要素となる。

と、いうこともあるため、ドラゴンクエスト10での開発者はどうだったのかを1年以上を振り返ってみるのもまた必要ではなかろうか、と。このように思ったわけだ。

では、開発者はどういう人がいるのでしょうか?

これがよくわからなくてだな。

・・・・・・。

と、いうような状態からゲームをスタートしたわけだ。

ドラゴンクエスト10のベータテストには参加したことも無く、極端な話、発売数日前までまったくプレイする予定もなかったのでさっぱり情報に触れてこなかった。

なぜドラゴンクエスト10をプレイするようになったかだが、ニンテンドーダイレクトでドラゴンクエスト10が取り上げられ、そこでの堀井雄二氏の発言などを見て、最終的にやろうと決めたわけだ。主にソロでも楽しめるというところがポイントとなったわけだが。

その時、堀井雄二氏以外にも二人見知らぬ人が居たような気がするが、その時点ではこの人が誰なのかさっぱりわからなかった。

つまりは、始めたときは堀井雄二氏が担保となって面白くなっているだろう、という程度の考えだったと言える。

では、その後も堀井雄二さん以外は知らずですか?

開発者便りという開発者がオフィシャルサイトで語るようなコーナーもあったのだが、それも初期はメンテナンスについてとかだったので見ておらず。

なので、長いこと開発者について考えもしなかった。

ではいったいいつになったらこの話が始まるのですか・・・。

開発者を意識した最初の出来事は2012年の東京ゲームショウの時だ。

この時堀井氏がレンジャーが使えない発言をした。

ファイナルファンタジー11を初期からプレイしていた人は知っているかもしれないが、ゲーム雑誌の編集者が雑誌上で赤魔道士を否定する発言をして問題になったことから、この発言に対して問題視する人も多かったのだろう。

赤だけかな最悪は、の発言ですね。

で、先の堀井氏の発言を特に意識することなく聞いていたのだが、そのあとのミニコーナーのような形でレンジャーは使えます、という発言をファーストディスクのディレクターがしたのがきっかけで、開発者を意識するようなったわけだ。便宜上1stディレクターとでも述べておく。

この時に、わかってらっしゃる、という印象を受けた。

開発側からダメ出しされたら、その職業を使っている人からしたらいい気はしないからね。

セガユーザーにテレビCMでセガってだせえよな、と言われ続けたときのセガユーザーの気まずさとでもいうべきか。

その例えはどうかと・・・。

ただ、よくよく考えたら、本当に当人が堀井氏の発言を聞いてすぐに修正すべきと判断したのかどうかは不明で。

もしかしたらtwitterや匿名掲示板などで問題視されたのですぐに否定する発言をしたという捉え方もできる。

いずれにしても即座に対応したのは良かったのではなかろうか。

その後はどうですか?

バージョンアップ情報などでディレクターコメントが載ったり、その後の開発者便りなどを見てはいたものの、その時点でもあまり意識することはなく。

ただ、1周年になった時に行われた10時間連続ネット配信の開発者座談会辺りだったと思うのだが、その段階でいろいろと腑に落ちるものがあり。

どういった内容でしょう?

1stディレクターはそもそもオンラインゲームをあまり好きではないような発言をしていて、ドラゴンクエスト10の開発をするにあたってプレイをしたようなのがたしかこのあたりで述べられたのだと思う。

その時に、この人がディレクターで良かったという感想を抱いた。

普通は逆の感想を抱くのでは?

もし、今までのオンラインゲームが好きでドラゴンクエスト10の開発をしたのであれば、たぶんギスギスしたゲームにしかならなかったと思う。

なぜなら、今までのオンラインゲームが好きな人だけで作っていたら、そのままの文法でゲーム開発を進めてしまい、本来であればおかしいところもこれがオンラインゲームでしょ、ということで済ませてしまった可能性があるから。

オンラインゲームを好ましいと思っていなかった人が居たからこそ、さまざまな他のオンラインゲームに無い考えでゲーム作りが出来、結果として良い部分も多々出たのではなかろうかと。

好んでやっていなかったことが幸いしたわけですね。

もちろん、1stディレクターのみによってすべてが為されたとは思っておらず、当然堀井氏の考えもあっただろうし、他の開発者の意見などから作られたものもあるだろう。ただ、最終的なバランサーとしての役割として、意義のある人物だったのではなかろうか。

と、このように評価したい。

だからこそ、結果論ではあるが1年以上楽しんでゲームをプレイできたのかと振り返ることができるわけだ。

結果的に信用が出来たディレクターだったというわけですね。

他の方はどうなのでしょうか?

例えばプロデューサーなどは?

そのはなしになるのはリアリティはないですが。

そういう茶化すような真似は止めてくれませんか・・・。

たぶん、プロデューサーはそういう人間なんだろう、と。

茶化すというか、皮肉屋とでも言うのか。

まずはリアリティの話を説明しておきましょう。

初回のイベントでメタルスライムを一定数倒そうというイベントの際に、これは達成できないのではないか、社会人でも楽しめるようなイベントにすべきだ、とtwitterで直接プロデューサーに問いかけた人が居まして、その人に対して夜遅い時間にそういった問い合わせをするのは社会人としてリアリティが無いという発言をしました。

正直、この段階ではまだ開発者がどうこうとか考えていなかったので意識はしていなかったのだが、たぶんこれは先に述べたように皮肉屋的な人間性が出ているのだろう。もしかしたらアルコールも入っていたのかもしれない。

いろいろな働き形態があり、そうした人がオンラインゲームもしているだろうということを考えると、一律に朝起きて夜寝るの生活をしている人が社会人と規定するのもおかしな話だし、問題点の指摘に対してそうした茶化した発言をすること自体問題だろう。

ただ、聖人君子でもないので、そういった発言をしてしまうことがあるのもまた仕方ないのかもしれない。

それでも、皮肉屋的なところは随所に出ているけどな。

他にもあるのですか・・・。

これは今年の東京ゲームショウの出来事なのだが、ユーザーをステージに上げて強敵を倒そうというイベントを行った。

こういったイベントはたぶんプロデューサーの仕事だと思われる。

このゲームの問題の一つとして、どうしても敵を倒しやすい構成で敵に挑むという遊び方をする人が多いことから、運営側としてもそうしたのを払拭するために、以前からいろいろなパターンの編成でプレイする様子をネット配信番組でも流していたのだが・・・。

何かあったのですか?

その東京ゲームショウのステージで、特定の技を使っているプレイヤーの解説でデュアルカッターはいらないかな、とか言ってしまったりするし。

ほんと、何がしたいのかがよくわからん・・・。

そういったところが皮肉屋なわけですね。

この動画はYoutubeでも公開されているので見てみるとよいだろう。19分20秒辺りに上記の発言がある。

また、1年前の堀井氏のレンジャーは使えない発言のフォローが7分40秒辺りからあるので、こちらも面白いので見ていただけたらと。

これらを考えるとどう判断できますか?

そういう人間であると見る側が把握していればなんてことないのだが、当然多くの人がこんなに細かく人物を見ているわけでもない。

となると、個々の発言によって気分を害する人が出てくる可能性がある。

そしてそれにより、最終的にはドラゴンクエスト10に対して嫌悪感を持つという人も出てくるかもしれない。その人数が少なくても、いる、という時点で好ましくない。

最近ではネット配信番組でも登場し、そのところではもしかしたら台本によって行動しているのかもしれないが、ポッと出る言葉の中に人を不快にするものがある可能性もある。

今後、舌禍を起こさないかどうか心配ではある。

他の開発者はどうでしょうか?

例えばセカンドディスクのディレクターは今後1年以上付き合うことになりますので気になります。便宜上2ndディレクターと紹介します。

10時間ネット配信で最初見た時、頼りない感じがしたけどね。

酷いことを・・・。

ただ、その後の流れを見ていると、短期間で場馴れしたのか、普通に見えるようになった。

本来であればゲームだけ作っていれば良かったのに、最近のゲーム開発者は人前で話す能力も身に付けなければいけないから大変だな、とは思ってみているが。

ゲームに関してはまだ発売されていないからわかりようがないのだが、今までの流れをどう考え、開発に活かすのかは注目していきたい。この人もオンラインゲームを好んでプレイしていた人らしいので、発想が既存のオンラインゲーム寄りになることがないことを望む。

後は、ネット配信番組中、腕組みをしないように、と。

腕組みにどういった関係が?

前に読んだ本に書いてあったことなのだが、腕組みって相手に対する拒絶の姿勢という捉え方があるようで。

なので、プロデューサーの自画像でも腕組みしているのを見て、なんだかな、と思った過去があり。

2ndディレクターの自画像はフレンドリーだが、ネット配信番組で長く腕組みし続けたのを見て、ちょっと気になった。

ちなみに、1stディレクターの自画像の黒い服も、どういった意味合いだったかは忘れたけどあまり良い印象を与えるものでない、という話もあったりする。

ユーザーからの問いに答えるオフィシャルサイトの掲示板でベロを出しているキャラクターを使って回答していた人に対して失礼じゃないか、という質問を投げかけた人がいて、それ以降ベロを閉じた絵になったというようなことがあるように、気になる人は気になるし、潜在的なイメージを植え付ける可能性もある。発言だけでなくこういった部分も含めて考える必要があるだろう。

ゲーム以外のことにも気を配るのは大変ですが、表に出る以上はそうしたことも気にしないといけないのですね。

こんなところかな、表に出てきた人は。

それぞれに対していろいろと考えるところはあるだろうが、現時点で考えると一定以上の信用はできるのではとは思っている。

今後セカンドディスク以降どうなるかわからないが、この流れが続くことを願っている。

関わり自体は深くないけど、最終的な担保は堀井氏がしてくれるという期待もあるし。

あと、特定のスタッフが、というわけではないが、モーションやキャラクター絡みのスタッフは素晴らしいということだけ述べて終える。魅力的なキャラクターがあったからこそ、プレイし続けているところもあるので。

と、いうとこで、開発者が今後も真っ当であり続けるならば、プレイを続けてみようかと、そう思った次第。

直接的なゲームのレビューとは異なるものの、オンラインゲームは長期に渡ってプレイし続けるものでもあることから、こうしたものの見方でもドラゴンクエスト10を評価してみた。

直近、直後の話題

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『ドラゴンクエスト10 ファーストシーズン最終レビュー 後編』へのコメント

ほんとドラクエだけに関してはよく調べて書いてますねw
ドラクエ10を愛してるってことだけはよく分かりました。

投稿者 : 匿名

MMORPGを長くプレイする基準をスタッフへの信頼としているわりには、ドラクエ10スタッフのどこを信用して一年以上もプレイしているのかが伝わってこない。
記事を読む限りむしろ信用を損ねるような言動ばかりが目立つ、あるいはそもそもよく見ていないのではないかという印象を受けた。

いずれにせよ、ネットやイベントでの言動だけでその人をわかったような気になるのは違うと思う。
フォーラム等が充実している今ではナンセンスな考えかもしれないが、やはりクリエイターというのは作品を通して語るのが原則ではないか。

投稿者 : 匿名

個人的に藤沢Dは本当に良かったので、
本音を言うと辞めてほしくなかったです。

藤沢Dが良かっただけに
リッキーDへの期待も高まってます。
ユーザーの期待に応えられる様、
リッキーにも頑張って頂きたいですね。

投稿者 : 匿名

このタイミングでアイテム課金発表とは面白いですね
果たしてDQⅩチームのどこを信用すればよいのやら

投稿者 : 匿名

今回のアイテム課金はストーリーや能力に影響無いものだし、最初からやってる人なら無料で持ってるものだったり、PCのスペシャルパッケージ特典の傘は既存ユーザが欲しいと言ってるから要望にこたえたんじゃないの?

投稿者 : 匿名

藤澤さんが次のドラクエにもかかわらない形での降板ということで
ドラクエ自体あまりうまくいってないのかもしれませんね

投稿者 : 匿名

FF14ってFF11のピーク人口超えたんでしたっけ?

投稿者 : 匿名

DQXは今回のVer2.0の発表も含め、非常によくユーザーからの声を聞きかつすばやく対応していってくれている気はします。神話編のボス再戦がふりだしではなく直前にしてくれたetc.一方で神話編の期限付きは変わらず、月も赤くなくなってしまう点などは、クリアできない人がおいてきぼりになってしまうので個人的な不満はまだ残っています。ですが、すべてのユーザーの声をくみ取るのは不可能だし、対応する姿勢があるので期待はしています!

投稿者 : 匿名

自分の使っている職業が不遇だと感じている人が「その職業は不遇じゃないですよ」という発言を聞いたら、「あ、こいつ対策する気ねーな」と感じてしまうと思います。
そういう意味で私は逆にあの発言で不信感が増しました。

逆にりっきーDはダメなものはダメとはっきりおっしゃいますね。
いつぞやの生放送でも「道具職人はダメだ」とおっしゃってましたし。
これは、問題がある事を認識しているという意味で今後の改善が期待できるので、むしろプレイヤーにとっては安心できるかと。
藤沢Dは上記の発言をたしなめてましたが。

TwitterでもりっきーDは小まめにプレイヤーに返信されてますが、ここで目立つのは分からない事は分からないときっぱり発言されている点。
こちらも、自分の立ち位置、やるべき事をしっかり把握しているからこそだと思います。

というわけでりっきーDには結構期待していたり。

投稿者 : 匿名

>この人もオンラインゲームを好んでプレイしていた人らしいので、発想が既存のオンラインゲーム寄りになることがないことを望む。
懸念通りになりましたね。今のdqxは完全に従来mmo通りのギスギス廃人仕様。
更には、衰退の原因がそこにある事さえ未だ理解されてない様です。


投稿者 : 匿名