まこなこ11周年記念：今後のゲーム業界展望Part4 PS Vitaとソニー

さて、ゲーム機に関する今後のゲーム業界展望が一段落したので、次はソフトメーカーの話に入るとしますかな。

PS Vitaがまだなのですが・・・。

キミはすでに未来がないものの今後を語れと言うのか・・・。

なんでそんなことを言うんですか・・・。

ならば軽く取り上げますかな。

過去のゲーム業界展望でも述べたように、個々人のユーザーがどうとか、ソフトメーカーがどうとかの話は別として語る。あくまでPS Vitaとして、そしてソニーとしてどうなのかを述べていく。

ソフトメーカーから見たPS Vitaに関してはソフトメーカーのところで紹介する。

では輝かしい未来をどうぞ。

南無南無。

そういうことはやめてください・・・。

PS Vitaについても前々から言っている通りなので、今更いうのもどうかと思うのだが。

ちゃんと発売日にこれは駄目だ、成功の可能性は全くありません、と言うとったわけです。

2011年12月17日『PS Vitaは99%駄目だ』を初め、その後もいろいろとPS Vitaについては好ましくない発言をしていましたね。

さて、ここで言う失敗とは何か、となるが、これも前々から言っているように、ソニーとして十分な収益が得られないゲーム機である、という、まさにこの点に尽きる。

個々に好きなソフトが出ているから成功だとかいうようなことを言う人もいるのだが、それはその人にとっては良いことでもあるし、そのソフトを発売しているソフトメーカーが利益を得られているのであれば、それはそれで良い。

しかし、ソニーとしてどうなのか。

ソニーとして十分な収益を得られないのであれば、それはソニーとしては失敗となるわけだ。

どういった目線で見るかによって判断はいろいろと出てくるのだが、前々からソニーとしてどうなのかと伝えている以上、2年前の考えと何らわかることの無い現状がここにあると言える。

具体的にはどうして収益が得られないのでしょうか？

日本ではソフトも売れているように感じますが？

まず、PS Vitaは世界で売っていくために開発されたものだ。そのため、世界で売れて初めて収益が得られるようになっている。しかし、日本以外では満足に売れていないという現状があるし、今後も売れないだろう。売れる要素が無いからね。

日本で売れているだけでは駄目なのですね。

その日本でも売れていると言えるほど売れているわけではない。

そんなことは無いと思いますが・・・。

売れていると言っても、1本のソフトで30万本以上売れたタイトルが現時点でない。

たぶん今後何本か出てくる可能性があるが、仮にそうなったとしても、それはソフトメーカーにとっては喜ばしいことでもソニーとしてはさしたるメリットが無い。

ソフトメーカーのソフトが売れても駄目なのですか？

ソニーとして収益を得る手段として、本体や自社ソフトの販売で利益を上げるか、ソフトメーカーから得られるライセンス料金で収益を上げるかの主に2通りがある。ダウンロード販売などもあるけどね。

このソフトメーカーから得られるライセンス料金は、たくさん売れれば当然多く得られるわけだが、5万本10万本程度のソフトが積み重なっても額としてはたかがしてている。

それ以上にPS Vitaの維持管理コストの方が上回れば、いつまでたっても収益化できない。

本体価格も世界的に売れていないので量産効果も発揮できず、いつまでたっても黒字化できない。

自社ソフトも対して売れていない。

この状況を見て、失敗以外の言葉は見つからないよな。

ですが、それは現在ですよね。

将来はどうなんですか、将来は。

将来なんかないだろ。

そんな・・・。

今後5万本、10万本レベルのソフトがいくらつみあがろうともソニーとしてまともな収入にならない点は変わらないのだから。

こうしてみますと、いかにPSPの時の「モンスターハンターポータブル」シリーズが重要だったかがわかりますね。

本来であればそれを自社のソフトで作り上げるくらいのことをしなければいけなかった。

しかし、それをさぼっていたため、カプコンが他の機種で発売すると決めた段階で日本でも失敗に終わることが明確になった。

これは過去にも述べたように、他社に生殺与奪権を与えたために起こった出来事だ。

ソフトメーカーはソフトメーカーの都合で動く。そのことを頭に入れずに多くのソフトメーカーがソフトを作ってくれるだろうという甘い見込みを持ったためにこの悲劇が生まれたと言える。

当然、ソフトメーカーの対象はゲーム機ではなくSNSゲームやスマートフォンアプリなどに向かったというのは言うまでもない。

では今後も見込みはないということですか？

今現在PSPで発売されているような美少女ゲームや女性向けゲームなどがPS Vitaに来て多少は売れるかもしれない。しかし、それは日本国内限定の話だ。

また、日本国内でもPS4に注力する力の無いメーカーは最後の頼りとしてPS Vitaにソフトを発売するだろう。それを喜ぶユーザーがいるのも事実だ。PS3とPS Vitaの2機種発売も可能だし。

だが、それがソニーとしてPS Vitaビジネスの成功かどうかとなると、必ずしも成功ではない。

そんなレベルの低い規模のものを望んでPS Vitaのビジネスを立ち上げたわけではないのだから。

何か策はないのでしょうか？

ソニー社員の給料下げれば利益は出るんじゃない？

そういう問題ですか・・・。