PS4が世界で420万台販売、一喜一憂する無意味さと本当に重要なこと

投稿がありましたので紹介します。

『ｐｓ４が全世界で４２０万台』(投稿)

ずいぶんとシンプルな投稿だな。

1月8日に2013年12月28日時点で世界合計で420万台のPS4を販売したと発表がありました。

これについてはどうでしょうか？

どうもこうも、ああ、そうですか、程度の感想しかないのだが・・・。

もうちょっと盛り上がってくださいよ・・・。

人によってはこうした数字で一喜一憂をする人もいるようなのだが、そうしたことにどれほど意味があるのか、というと、あまり意味はないんだよね。

一昔前の売れているハードにのみ人気ソフトを出すという時代なら別だが。

今現在の状況としては、多くの地域で販売し、その数字がこの数字になった、というだけの話だから。

こうした数字により、何が得られるのか、というのが一番重要で、単に多くの本体が普及しました、ではなんら意味がない。

では、どうなれば意味が出てくるのでしょうか？

最終的にはソニーとして十分な利益が得られ、また、ゲーム業界として発展していく。

こうなれば意味のあることといえる。

現状では利益への貢献というのは無いし、そもそもゲーム機発売初期に利益を出すのは困難なため、現状で利益のみに目を向けるのは適切ではない。

となると、将来的にちゃんと利益を得られる体制になるのかどうか、そしてゲーム業界として良い方向に進むのか。

この2点が重要となる。

とはいえ、この2点も先を見ないとなんとも言えないため、結局今の時点では数字が出てきて、ああそうですか、の反応しかできないわけだ。

一部ではこの数字によって盛り上がっているようですが？

特に発売から短期間での達成はゲーム市場としても珍しいという話もあります。

そうした比較も意味がない。

今と過去を比べると、過去はまだ日本や北米など、一部の地域のみで展開していた。地域が少ないので、初期に売れる数が限られるのは当然だ。

逆に、今回は多くの地域で一斉に発売した。それにより、販売本数自体が増えるのは当然といえる。

単に数字が多いからすごいというより、今のゲーム市場というのは世界がさらに広がっているということを実感させれる数字と考えたほうがよい。

過去との対比ですごいというのは視野が狭い。

対比といえば、Xbox Oneは300万台しか売れていませんね。

そう考えれば420万台のPS4はすごいとなりませんか？

そういう単純比較もどうなんだ、とも言える。

そんな・・・。

そもそも、発売している地域に差があるので、地域が多いPS4のほうが数が多いのは当たり前だ。

また、価格も日本円で1万円も違うのだから、安いほうが売れるのは、これまた当然。出てくるソフトはマルチプラットフォームのどちらのゲーム機でも遊べるものが大半なんだし。

Xbox Oneは一部地域では発売延期もありましたね。

ただ、Xbox OneもそうだしPS4もそうなのだが、初期に結構な台数を用意していた、ということは驚きに値する。

もうちょっと生産がグダグダして、数が揃えられないのでは、という懸念もあっただけに。

もっとも、強引に揃えたから初期不良の話がどちらも多く出ていたのだろうけど。

今回の話をまとめるとどうなるのでしょうか？

この数がどうこうより、今後どうなるのか、というほうが重要だ。

Xbox OneとPS4、ともに発売されるゲームソフト自体はマルチプラットフォーム展開をソフトメーカーが取ることから同じようなものが多いため、ユーザー側から見たらどちらでも良いという考えが成り立つ。

ユーザー側からはどちらでも良いのだが、ゲーム機メーカーとしてはそういうわけにもいかず。

自社のゲーム機が売れ、それによってちゃんと利益を出していく必要がある。

そして利益を出し、ゲーム事業が問題なく進行していく。このことが重要となる。

そうでないと、古い例ではセガのようにゲーム機事業から撤退し、その後のソフトも低迷を続けたように、また、ソニーのPS3の低迷によりセキュリティに金をかけずに既知の問題を放置して個人情報大量流出をしたような問題が発生する。

こうしたことが無いように、ちゃんと利益を上げ、そしてそれをよりゲーム業界全体がよくなるような形で経費をかけて、さらに上向くようにしていく。

そうなれるかどうかは本体発売直後だけの様子を見るのではなく、もうちょっと長い目でどうなるかを見ていく必要がある。

また、現状ではPS4が品切れ状態で手に入らない地域もあることから、需要が一巡した後に販売が堅調に伸びるのか、それとも停滞するのか、ということにも注目すべきだろう。

他のゲーム機と、Xbox OneやWiiUの販売台数と比較して多い少ないを論じること自体、意味がない。

なんだかすべて後付論になっていませんか。

軒並み事前に言っていることなんだけどね。

2013年5月24日『PS4が次世代ゲーム機シェアトップになるための方法はある』で、無駄をそぎ落として安くすればトップシェアになる可能性があることも述べている。もっとも直近と将来的な話は別になるが。

利益の大切さについては常にセガの例を出してことあるごとに述べている。

最近ではWiiUが売れないから任天堂にやさしくなっている、とか、急に利益のことを言い出した、などと勘違いしている一部の人もいるのだが、利益が重要だということは「Wii」が発売される前から言っていることだ。

2005年7月27日『次世代機で勝つのは任天堂』がわかりやすいかもしれません。

ここでの次世代機は「Wii」のことを指します。

Wiiの発売は2006年11月でしたから、Wii本体発売1年以上前から取り上げていたことになります。

10年近くも前から言っていたのですね・・・。

というか、その時にキミもいただろうに・・・。

さすがに10年前の他人の話なんて覚えていませんよ・・・。

そりゃそうだ。

そうした話もすべてはセガという前例があってのことかもしれません。

正直、Xbox OneにしろPS4にしろ、WiiUにしろ、どのゲーム機が一番売れたか、というのはユーザーレベルからすればどうでもいいはずなんだよな。

それぞれのゲーム機にゲームが出るかどうか、どういったゲームが遊べるのか、そして何より、将来的にもそのゲーム機を発売したメーカーがゲーム業界に残り続け、ゲームの火を消さないこと。

今までもそうだし、今後もこの一点を最優先して見ていく必要があるし、それ以外は些末なことだ。

と、いうことで今日の話を終えたいと思う。