ニンテンドー3DS LLに2本のソフトのどちらかが選べるキャンペーン実施、その是非

コメントがありましたので紹介します。

『えーと、まずは任天堂が3DSの同梱販売始める話題とかいかがでしょう?

まこなこさんがこれをどう思ってるか聞きたいですが』(『そろそろ本気を出す時がきたようだ』コメントより)

4月から9月まで、「ニンテンドー3DS LL」を購入された方に、毎月2本のソフトのどちらか1本を無料でダウンロードできるようになるサービスがスタートしました。

最初の月の4月26日から5月31日までは「とびだせ どうぶつの森」「妖怪ウォッチ」のいずれかを選択できます。

選べるタイトルがすごいね。

「とびだせ どうぶつの森」は言わずと知れた人気タイトルですし、「妖怪ウォッチ」は新規タイトルとして一番勢いのあるタイトルです。

最近では「妖怪ウィッチ2」の発表もありましたね。オンライン通販などで予約受付中です。

妖怪ウォッチ2 予約販売受付中

新規タイトルながら、勢いのあるタイトルですな。

今回の任天堂のキャンペーンはどう捉えればいいのでしょうか?

立場によって大きく意見が変わるだろう。

ユーザー側から見ても、直近に本体を買った人からすれば残念な話だし、特に該当するソフトとセットで買ったのであればなおさらだ。

逆に、これから買おうという人からすれば、1本ソフトが手に入るのでお得で買うきっかけにもなる。

メーカー側からするとどうなのでしょうか?

今回に任天堂だけでなく、レベルファイブも関わっていますが?

まず、任天堂からすると、マイナスであることは間違いない。

しかし、単にソフト1本分の利益が減る以上に、本体を売るためのきっかけづくりとして考えるのであれば、悪くない判断だ。

特に、「とびだせ どうぶつの森」はすでに需要が落ち着いているので、ソフトの売り上げの影響も軽微だ。

別のところで宣伝広告費をかけるくらいなら、ソフト自体をニンテンドー3DS LL本体の宣伝広告とみなせば、何ら悪くない判断。

すでにニンテンドー3DS LL本体を売るだけでも利益を出せる体制になっているだろうし。

レベルファイブ側から見たら、どうなるのでしょうか?

どういった契約になっているかにもよるが、たぶん、ダウンロードされた数に応じて売り上げを渡す形になっているのだろう。

なので、レベルファイブの財布からお金が出ていくわけでもないので、こちらも悪くない。

パッケージで生産すればパッケージ代や流通代などが余分に出ていくけど、ダウンロード版であればそうした余計な費用が掛からない分、お得だろう。その得した分をそのままレベルファイブに渡るのか、そもそもの契約で割り引いた額で計算しているのかはわからないが、いずれにしてもレベルファイブに損のない形でやっているかと。

任天堂がテレビCMでキャンペーンを告知すれば、それだけで妖怪ウォッチの告知にもなるわけだし。どちらにとっても良いことだ。

強いて言うのであれば、これらで売れた本数はメディアクリエイトなどの集計には出てこないため、仮に実売で100万本突破となっていても、データ機関の数字と差が出てしまうというデメリットがある。

このため、外部から見るとちょっと勢い落ちたかな、という感じになってしまうかもしれない。

でもまあ、「妖怪ウィッチ」に関して言えば、買うのは子供中心だし、販売集計機関の数字なんてなんの宣伝効果にもならないので、これまたどうでもいい話だ。

他にも考えないければいけないことはありますが?

後は小売店の問題だろう。

本来であれば、ニンテンドー3DS LLでの利益と、ソフトでの利益の2つで利益が得られたのだが、そのソフトの利益がなくなるわけだから、ふざけるな、と憤ることは間違いない。

本体での利益などはたかが知れているので、なおさら。

妖怪ウォッチはまだ新品が売れているし、どうぶつの森も中古ソフトが回っていると思うので、利益の大きい中古ソフトをつぶされたという意味でも痛い話だ。

とはいえ、中古で利益を上げているようなところを意識して行動する必要もないわけだし、知ったことでもない。

本体が売れればACアダプタも売れるわけだし、他の周辺機器や他の新品中古問わずソフトを売るようにすれば、単体での利益以上のメリットが望めるので、そこまで考えれば小売店としても悪くないんだけどね。

妖怪ウォッチの方は今現在進行形で売れているタイトルなので残念に思うかもしれないが、ここでニンテンドー3DS LLをしっかり売っていけば、次の「妖怪ウォッチ2」でしっかりと利益を得られるので、先を見越したお店であれば、そのあたりも加味して納得するかと。

「妖怪ウォッチ2」は売れますか?

これは早い段階でミリオン行くでしょ。

早い段階でミリオン!?

1作目と違い、2パッケージ同時発売だし、何より同梱されている「メダル」は今のおもちゃ業界の一番人気の商品だから。このメダル目当てに買う人が大勢いる。

1作目も、今回のキャンペーンのダウンロード数を含めればミリオン行きそうな勢いがある。

去年のパズドラZにしてもそうだけど、ニンテンドー3DSでは新規タイトルがぽんぽんとミリオンとなる土壌があって何よりだ。

今回のキャンペーンは一時的には小売店にとっても不利益がありますが、ゲーム業界全体としては大きな戦略でもあるわけですね。

そしてこれが、アメリカでも売れれば喜ばしいし、フランスあたりであればしっかりと人気タイトルとなりそうな気がするので、任天堂はうまくサポートしていってあげればよい結果となるのでは、と思う次第。

キャンペーン後の本体の売れ行きとともに、その先も見ていけたらと。

直近、直後の話題

1つ過去の話題:DQ10バージョン2.1後期の詳細をチェック、いくつかのクエストや確認事項のまとめ
1つ新しい話題:ソニーがスクウェアエニックス株を売却、なりふり構わぬソニーの所業はなぜなのか

『ニンテンドー3DS LLに2本のソフトのどちらかが選べるキャンペーン実施、その是非』へのトラックバック

トラックバックURL: https://www.makonako.com/mt/mt-tb.cgi/4422

『ニンテンドー3DS LLに2本のソフトのどちらかが選べるキャンペーン実施、その是非』へのコメント

そうですねー、やはり今回の件で損するとしたらそれは小売りさんだと思うんですよ。
ユーザー的にはまあ問題ない話ではあるし、LV5にとってはもうちょっと稼いでから秋以降にでも発売した方がよかったと思う程度でしょうけどね…

ただ現在3DSのソフト売れ行きは売れるソフトとそうでないソフトの乖離が激しく、ハード本体の売れ行きも翳りが出始めてますからね。
そこへのテコ入れというのは理解はできますが、努力する方向がズレている印象は拭えないですね。

投稿者 : だめお

妖怪ウォッチは凄いことになりつつあるらしいですね
2はひょっとしたらダブルミリオンもあるかもしれません
あとはレベルファイブが早期の完全版やら3色目やらをやらかさないことを祈るのみです

投稿者 : 匿名

このキャンペーンって、この先どんなソフトが対象になるか公開されてないんですよ。
それって、良くても悪くてもトラブルになるじゃないてすか。
こんなの、チキンレースですよ。

投稿者 : 匿名

任天堂は3dsを売りたいんでしょうが、うまくいかないと思いますね
ソフトのダウンロードでは多くのユーザーはついていけず任天堂との距離を開けるでしょう
岩田社長はソフトのダウンロード販売に躍起になりすぎです
間違いなく完全新作ソフトは全てダウンロード販売の方針です
パッケージでは全く出さなくなりましたし、これではユーザーの理解を得られず先細りするしかありません
3dsでは人気ソフトの続篇で日本では売れましたが次のハードはどうなるか見ものですね

投稿者 : 匿名

普通に値下げの方がいいと思うけど。

いろんなことやってみて効果のほどを見てみようってことかな?
任天堂はオンラインに弱い、使いにくいというイメージが定着しているので、なんとか払拭する方法を模索中?
次のソフトがいつ発表になるのかってのもあるけど、この2本のどちらか目あてで今買おうっていう人はかなり限定的なのでは。
これなら普通に新作人気ソフトの同梱版で、本体+ソフトからいくらか安いとか、本体が限定カラーになるとかって方が意味があるのでは。

すこし前に2本買うと1本くれるっていうサービスやってたが、その延長線上にある感じかな。
あれもどれだけ効果があったのやら。

投稿者 : A人

妖怪メダルはどこも売切か品薄
ファンブックも同じ様な状況
3DSソフトもいまだ新品が売れる
新入学で文具も大人気
妖怪ウォッチに関しては配信する意味は薄い気がするなあ
2への足がかりかもしれないが、売れてるから反感も買いそう

任天堂としては本体買い替えキャンペーンにもなるか
配信ソフトと中古買取価格次第で手持ち売って買い換えるのもアリだし
これから買う人も新品選ぶ可能性が高くなるしメリットは多そう
中古専門店はたまったもんじゃなかろうが知ったことではないのは確かだな

投稿者 : 匿名

任天堂ハードの客層は誕生日とか年末年始とかで年に1・2本しか買わない層だから、他のサードにも影響でそうだね。

とはいっても今年3DSでソフトを出すサードはほとんど無いからあまり影響ないのかなぁ。

投稿者 : 匿名

>>去年のパズドラZにしてもそうだけど、ニンテンドー3DSでは新規タイトルがぽんぽんとミリオンとなる土壌があって何よりだ。

ここにどうしても突っ込まずにいられなかったので一つ。
パズドラにしても妖怪ウォッチにしても余所の業界で成功した物をそのまま持ってきているだけ。
妖怪ウォッチはアニメがヒットしたから売れてるんだしね。

似たような物で前に「逃走中」なんていうものもありましたが(しかも擁護しようがないほどお粗末な駄作)
これらがヒットしたのは3DSというハードの土壌もそうだしゲーム業界自体が関係ないよ。
そもそも新規タイトルとすら言えないしね。

ぶっちゃけますとあなたの嫌うバンナムと同じような持ち込み方をして売れているだけ。
こういうのしか売れなくなったことが国内ゲーム業界の衰退の一因になっていると言ってもいい。
やはりゲーム自体の魅力で勝負して売れないとね。

まあわざわざ指摘せずとも本当は内心理解しているんだと思いますけど…。

投稿者 : 匿名

アニメがヒット…ゲーム自体の魅力で売れないといけない…
まどか☆マギカvita…う、頭が…

冗談はさておき
ゲーム自体の魅力を適材適所に設定しているからこそ
メディアミックスでちゃんと成果が出せているんだと思うんですけどね

まあわざわざ指摘せずとも本当は内心理解しているんだと思いますけど…(笑)

投稿者 : 匿名

小売りはそりゃあ怒るでしょう
モンハンの時も大量出荷後にG発表で在庫がダブついて値崩れおこしました。まあこれはGの時期を予期すれば回避可能だったかもしれませんが
妖怪ウォッチは日野さんが言うには100万以上出荷しているそうです。実売は70万なのに
という事は30万本は小売りが抱えているという事です。
さあこれから売っていこうとメインに据えていた商品ですから「騙し討ちされた」と思うのが普通じゃないですかね。

投稿者 : 匿名

妖怪ウォッチはゲームが先なんだから、少なくとも余所の業界で成功した物をそのまま持ってきているとは言えないと思うけど

投稿者 : 匿名

>本体が売れればACアダプタも売れるわけだし、他の周辺>機器や他の新品中古問わずソフトを売るようにすれば、>単体での利益以上のメリットが望めるので、そこまで考>えれば小売店としても悪くないんだけどね。

ソフトを売る機会を奪ってるのに小売にメリットなんかないでしょ。
ただでさえ子供はソフトの購入機会も少ないのに仮に5本ソフトが提供されるとすると小売としては痛手だろ。
親にとっては財布にやさしいが。

投稿者 : 匿名

売上本数100万本突破のわりには、
すれ違い通信の最期に遊んだゲームがパズドラZの人がほとんど居ない。
モンハン、ポケモン、ぶつ森は頻度高い。

投稿者 : 匿名

>2014年4月17日 01:12
自分でも引用しているから解ると思うけど

>ミリオンとなる土壌があって何よりだ。
と言うように、あなたが言っているような要因があればミリオンになる土壌ができていると言っていると思うのですが?

投稿者 : 匿名

コメの方
土壌ってのはさ
作物を直接育てる行為じゃなくて正に土壌を整えるってことでさ
じゃ、同じことが他の何の機種で出来たのさってことでしょ

なるほど、新規タイトルは人気あるんだろうさ
じゃあそれをゲーム畑で何に植えるか
その場を育てていた数字上での事実についてでさ

んじゃバンナムはってーと確かに条件は似てるんだが、あそこは開発もバンナム管轄でしょ
土壌も植えたのもバンナムだ、種は版権元に貰ったんだろうがね
それを自分の都合よく改悪か改善かしたのがアレであってね
ま、本当に重箱つつけば似たようなもんなんで納得出来ないなら仕方ないさ

しかしレベル5はやっぱり非凡だね
大人の目だとこんなのが?ってのを巧く掴んでくる、ここの戦略は予想できんわ本当

投稿者 : 匿名

去年のラインナップで買わなかった人は買わないんじゃないかな。子供層はポケモンX、Y。一般ならモンハンで買ってるだろうし…

投稿者 : 匿名

>投稿者 : 匿名 2014年4月18日 00:47

パズドラは言うに及ばずなので割愛しますけど。
妖怪ウォッチが2でミリオンいく可能性は私も否定しません。
ただこれ残念ながら土壌も何も関係ないんですよ。

極端な話、3DS以外の他のゲーム機どころか、キーチェーンゲームやスマホやアーケード筐体などゲーム機じゃなくても同じようなヒットをします。
なぜならこれがゲーム性が評価されての物でなく「アニメのヒット」によってなしえた物だからです。

何もアニメゲーだからって差別したりしてるわけじゃないんです。
ただこういう作品って残念ながら継続しない一過性のブームなんですよね。


かつてイナズマイレブンという作品がありました。
これもかつてはミリオンタイトルだったんですが、直に人気に陰りがでてしまい、今では20万超えるのがせいぜいのタイトルにまで落ちぶれてしまいました。

バンナムの多くのタイトルもそうですが。
このようにゲーム性が評価されて売れたわけではない作品は落ちぶれるのも早いんですよ。
レベル5がまたこういう作品を作れる時点でアニメ会社としては本当に大した物ですが、まあ妖怪ウォッチがバンナムの作品やイナズマイレブンのようになるのは目に見えているんです。

後こういう「アニメありき」のゲームって海外で売るのも難しいんですよね。
そしてその結果狭い日本市場でしか売れなくなる作品が蔓延するようになって、日本がガラパゴス化が進行して衰退する。
ミリオンって言ったって所詮は中小サードレベル。
海外で売れるようなタイトルの足元にも及ばないんですからね。

それに私はまこなこ氏が課金がどうとか売り方がどうとかという表面的なことではなく、このように後にも横にも続かない物を使い捨て続けているバンナムの本質を批判していると思っていたんですがねぇ。

この妖怪ウォッチの売り方にしたって褒められる物ではないんですし。

投稿者 : 匿名

そうだね、ヒーローバンクやガイストクラッシャーもミリオン売れるよね

投稿者 : 匿名

問題は妖怪ウオッチって面白いのかどうかなんだがどうなんそのへん。

(知人が「中身スカスカでつまらん」と言ってたがあくまで知人の感想だし)

投稿者 : さきち

土壌ってのは単にハードの普及台数と小児までカバーしたハードユーザーの年齢層の事であろう
任天堂ハードを子供向けハードと馬鹿にしていた某会社のハードでは到底真似できないことだけは確か
そこでメディアミックスまで含めてどうキャンペーンして売っていくかは農家の仕事なんだよね
一部はうまくいってるし一部は失敗してる

投稿者 : 匿名