ソニーの平井一夫社長は無能なのか

南無平子。

また、新しいパターンを・・・。

今日もソニー絡みのお話でしょうか？

先日の決算発表後に、どうも現在の経営者が無能ではないか、という話が出てきているようだ。

メディアなどでも無能という表現を使ってあらわしているところもあるようで、特に現在のソニーのトップである平井一夫はどうなんだ、という言われ方をしている。

平井一夫さんとはどういう人なのでしょうか？

ゲーム関連で有名な方ですね。

あの久夛良木健氏の後を継いで、PS3を立て直した方として知られています。

そういう方がソニーのトップになっているのでしたら、ソニーは安泰ですね。

ですが、その平井一夫氏を無能と表現している人もいるようですね。

特に、ここ数年の業績を見ると、赤字が頻発し、また事前に発表した数字から大きく乖離しているなど、批判が絶えません。

今回は任天堂の岩田聡社長の話ではなくてだな。

私はそのようなことを一言も言っていませんが・・・。

そういうこともあり、平井一夫を無能呼ばわりする人がいるのだが、これは大きな間違いだ。

なぜですか？赤字でも良いというのですか？

今現在起こっていることは、今の人が悪いのではなく、過去の人が悪いということが大半。

ビジネスの内容にもよるけど、何かを出すときには数年の期間が必要とされる。なので、今の商品が良くないという状況は、今の経営者が悪いというよりかは、その一世代前の経営者が無能だったためと言える。

この辺りの時間のズレを考えずに、単に今の数字が悪いのは今の人が悪いとなるのは短絡的すぎる発想で慎むべきものだ。

一世代前と言いますと、ハワード・ストリンガー氏の時代ですね。

結局、ストリンガーが無能だったために、今のソニーがあるということ。

もうちょっと昔にさかのぼるとストリンガーの一つ前の世代である出井伸之が無能だったために、今のソニーがあるといっても良い。

出井伸之がどう無能なのかはいろいろな本で書かれている通りだ。

2012年9月5日『無能集団ソニーを作りだした偉大なる人物が白日の下にさらされる、ソニータイマーの真相など』でも取り上げましたね。

その時は「ソニー 失われた20年 内側から見た無能と希望」という書籍も合わせて取り上げています。

世界最悪の経営者と日本最悪の経営者と、2つの言われ方をしたということでも知られています。

このように見ていくと、少なくとも今現在の平井一夫に対して責任をどうこう言うのは間違っていることがわかるだろう。

最近ではいくつかの部門を手放したり縮小させたりしているが、それはそうしなければいけないほど、その分野におけるソニーの立ち位置がすでに駄目だった、というだけの話。

もちろん、これを上向けていくことができれば素晴らしかったわけだが、その能力が今のソニーにはないだけで、平井一夫の能力とはまったく別の話だ。

では、いつ平井一夫さんの能力を判断すればいいのでしょうか？

少なくとももうちょっとはかかるだろう。

まだ社長に就任して2年しか経過いていない。さすがに初年度から一気に改革を進めることはできないので、必要な2年から3年に1年をプラスして、就任から3年から4年くらい経過して、初めて本当に平井一夫が有能なのか、それとも無能なのかわかるだろう。

2012年に社長に就任しましたので、2015年から2016年辺りには一つの答えが見れるかもしれません。

どういった答えが見られますか？

今やりたいと思っていることは、プレイステーションネットワークを用いた会員ビジネスのようなもので、そこでの配信の中枢を担うことでハードによらずに利益を得られる仕組み作りなのだと思う。

もちろん、ソニーはさまざまな分野があり、ゲーム機に限らずハードを売っていくメーカーでもあるので、会員ビジネスのみに終わることはないのだが、平井一夫が何をするのか、どういった成果が平井一夫によるものなのかの判断は、プレイステーションネットワークの成否如何によるのではなかろうか。

とはいえ、このプレイステーションネットワークはゲームのみの配信で、ということではなく、どちらかというとapple storeのような複合的なものを目指しているだろうから、単にゲームの配信で利用されています、というだけでは物足りない。

このため、ゲーム以外も含めてどれくらいの成果を挙げられるのか見ていく必要がある。

2年後、3年後が楽しみですね。

その時に平井一夫がソニーの社長の席にいるかどうかはわからんけどな。

・・・・・・。