スクウェアエニックス株主総会2014年、DQがソニーハードで発売の可能性

スクウェアエニックスの株主総会があったので行ってきた。

去年までは和田洋一社長が議長をしていましたが、今年は新たな社長の松田洋祐氏が議長を行いました。

質疑応答にしろ、事業報告にしろ、いろいろと話しが抽象的なものが多すぎて、いまいち面白味が無い。なので、今回の質疑応答は簡単に紹介していこうと思う。

株主総会での質問では、従業員数の減少はどういう理由か、新しい取締役の選任理由は、今期の見通しについて、ドラゴンクエストモンスターズスーパーライトの問題について、ゲーム動画の広告で得られる利益について、コンテンツ評価損の中身と今後の予定について、アミューズメント施設の施策についてなどです。

ゲーム絡みだけ取り上げていこう。

従業員数の減少は欧米の開発スタジオの見直しによる。日本国内でもタイトーもアーケードの開発の見直しを行った。

動画広告は現状収益に与える影響は大きくない。

コンテンツ評価損は限りなくゼロにする努力をしつつ、新しいコンテンツを作ることへのバランスも大事。

アミューズメント施設に関しては遊ぶ人を増やすための施策をしていく。

ずいぶんとざっくりですね。

いまいち会話がすっと入ってこないような話し方をしているので。

無駄に長い話を手短にまとめるとこんなかんじ。

ゲーム動画の広告とは何を指すのでしょうか？

YouTubeなどの動画サイトの前や後に表示される広告のことだろう。

たぶん、スクウェアエニックスのゲーム動画を流すと、広告が表示されその利益の一部がスクウェアエニックスに入るという仕組み。その額は大きくはないという話。

どうでもいいけど、この質問をした人はKADOKAWAの株主総会でも広告絡みの質問をした人と同じだと思われる。その質問に対してファミ通で知られている浜村弘一が回答していたのだが、こっちも要領を得ない回答だったのが印象的。

なんでKADOKAWAの株主総会の話を今更・・・。

で、質問数を途中で区切り、最終的に57分で株主総会が終了。

その後、20分程度の休憩ののち、11時20分からE3 2014などで公開された映像を紹介。これが17分。

長いですね・・・。

この間に取締役会を開いて社長とかを決めているのだろう。

いろいろと流れていたが、「シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール」が長めのゲームの説明動画になっていて一番印象的だった。

後はファイナルファンタジー関連が多めといったところ。

これらの映像はすべてネットですでに見られるかと。

そして、IRカンファレンスですね。

今回の登壇者は社長の松田洋祐、欧米担当のフィリップ・ティム・ロジャーズ、ドラゴンクエスト全般担当の三宅有、ファイナルファンタジー全般担当の橋本真司の4名。

前回と比べて大幅に減りましたね。

前回は無駄に多すぎたよ。結局、ほとんどしゃべらずに終わった人もいたので。これくらいがちょうどよい。

ファイナルファンタジー全般とドラゴンクエスト全般の担当者がいるのですね。

と、いうわけで、質疑応答となる。

でも、1つを除いてこれといった質問もないので、まずはそれ以外を簡単に。

旧作の移植やリメイクの予定など、3年後のゲーム機とスマホの割合と今期の人員や開発費の比率、同一シリーズでのタイトルの発売スケジュール、サイバーアタックについて、スマホアプリの問題点について、クラウドゲーミングのビジョンや収益化について、ファイナルファンタジーAGITOのデータ移動が出来ない問題について。

以上です。

移植やリメイクは随時やっている。

スマホとゲーム機の割合は、FFに関しては比率は一概に言えないが、つねにファイナルファンタジーが動いているように続けていく。

DQに関してはコンシューマーとスマホとの客は被っていない。ユーザーに偏りが見られる。どこでも遊んでもらえるよう、機器に特化した展開をしていく。

同一シリーズのタイトルの発売スケジュールは総合的に全体を見ている。

サイバーアタックは相当の強度を持った対応をしている。

クラウドゲーミングは別会社を立ち上げて取り組んでいる。技術動向を見て検討している。今期中に発表できると思っている。DQ10はスマートフォンへの配信を行っている。

ファイナルファンタジーAGITOのデータ移動は開発が対応している。なんらかのアナウンスが出来るかと思っている。

以上ですね。

さて、ここで皆様お待ちかねの質問を紹介しよう。DQに関する回答は三宅有が答えている。

ドラクエは今後ソニーのハードで出すのかどうか。

3D、任天堂の携帯ハードとソニーのVitaの比率、Vitaでは今後ソフトを開発するのでしょうか。

これまでもドラゴンクエストはいろいろなハードで出してきたので、可能性は全然あると思います。まだ詳しいことはいろいろと言えませんけれども。

Vitaは非常に重要なゲーム機で、コアなお客さんが多いハード。我々のコンテンツとの親和性も高い。タイトルを供給していく予定。

ドラゴンクエストがソニーハードで出る可能性があるということですね。

このソニーハードという言い回しがソニーハードファンっぽくって好感が持てるよな。

そんなこと思っていないくせに。

しかも、任天堂の場合は3DSと言いかけて3Dで言葉を止めてわざわざ携帯ハードと言い、ソニーの方はVitaと呼ぶところもいろいろな葛藤が本人にあったのだろう。

深読みしすぎです。

で、このドラゴンクエストの質疑応答に対する回答だが、聞いたニュアンスとして、結構なものが来るような物言いをしている。

可能性があると思うだけで終わらせず、詳しいことは言えないとまで述べたのであれば、たぶん何かしらは動いているのだろう。

もしかしたらPS3に「ドラゴンクエスト11」が発売される可能性があるのでは、と。このような深読みもできるのだがどうだろうか。

これでドラゴンクエスト8やドラゴンクエスト7のネット配信とかだったら肩すかしだが。

質疑応答の前の自己紹介でも、今期国内ではかなりのタイトルを提供しますし、と述べていたので、この絡みも気になる。

今後の情報に期待ですね。

と、いうことで、最後にお土産を紹介して終える。スライム型クッキーとクリアファイル。

どうでしたか、今年のスクウェアエニックス株主総会は？

社長の話が前任の和田洋一と異なり、ものすごく抽象的で、回答として的確に答えられていないものも多く。

間違ったことは言っていないのだが、誰でも言えるような回答に終始していたので、何か情報を得るという点では無価値に感じた。

べらべら余計なことをしゃべるという点では和田洋一の方が聞いてて面白味はある。

とはいえ、別に和田洋一と同じことをする必要も無いので、これはこれでいいんだけどね。

ただ、同じことを何度も繰り返し話すのだけはやめてもらいたい。時間の無駄でしかないから。1つの質問で同じ答えを2度3度繰り返していて。

しゃべり慣れていないのでしかた無いのだろうが。

2年前のようにそもそも何を言っているのかわからない状態からは大きく改善されているので、来年以降に期待。

質問内容はどうでしょうか？

少しおとなしいかな、と。

IRカンファレンスでDQ11について堀井氏が話しているが、というところまで言っておきながら、そのことは置いておいてアーケードゲームの移植が、とか言い出したのはどうかと思ったが。どうせならちゃんとDQ11についても質問してくれ、と。

AGITOのデータ移行は個人的な質問ではあったものの、結果としてそういったことを考えて対応していく、という回答があったのは良かったかと。

と、こんなところかな。

以前と比べて少し落ち着いた感じの株主総会だったが、とりあえず冷房が寒すぎたからということで結論付けたいと思う。

どんな結論ですか・・・。