なぜアメリカはゾンビゲームが好きなのか
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今日は海外で、特にアメリカで人気のゾンビゲームについて取り上げようと思う。
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ゾンビ関連のゲームは多数発売されていますね。
多くのアクションシューティング系ゲームでは当たり前のように登場します。
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ですが、なぜアメリカはここまでゾンビゲームが好きなのでしょうか?
日本でもバイオハザードが流行りましたが、ゾンビゲームだから流行ったというわけではありませんでしたよね。
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バイオハザードはどちらかというとホラーだから流行った側面が強い。なので、あまりこの手のゲームをプレイしなかった女性ユーザーも多くプレイし、プレイステーション時代に日本で100万本以上売れるタイトルになった。
2作目は200万本以上売れている。
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日本ではホラーだからバイオハザードが売れましたが、海外では当たり前のようにゾンビが登場するゲームが発売され、そうしたタイトルが数百万本レベルで売れています。
この理由はいったいどこにあるのでしょうか?
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この手の話を考えるときに、いろいろと複雑なことを考えてしまうことがある。
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複雑なこととは?
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例えば、敵が人だと抵抗感があるからゾンビにしている、とか。
でも、敵が人のゲームで数百万本レベルで売れているし、GTAシリーズはゾンビゲームでないけど数千万本級のタイトルであることを考えると、敵がゾンビであるかどうかはあまり大きな問題ではないのだろう。
他にも人を撃つようなゲームは多数あり、数百万本レベルで売れている。
ゲームの設定に組み込みやすいという理由であたり、作り手がゾンビだと人のモーションを使って作成ができる、というメリットがあり、それによってゾンビゲームを作る、という話もあるけど、それは作り手の都合であって、それによってユーザーが買うかどうかとは別問題だ。
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ですが、作る、ということは、作り手もゾンビが好きですし、ユーザーも受け入れる土壌があるという考えはできます。
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こういった複雑なことを考えていたのだが、以前のE3であるゲームを見て、そんなに複雑に考えなくてもいいのでは、と思うようになった。
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そのゲームとは?
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インディゲームだったのだが、プレイヤーキャラをかわいらしい、といってもゾンビであるのでたいして可愛くないのだが、デフォルメされたゾンビを動かすゲームを作り、紹介していたシーンがあった。
これを見たとき、日本でも似たようなものがあるな、と。そう考えるに至った。
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日本で似たようなものとは?
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妖怪。
日本での妖怪が、アメリカでのゾンビに当たるのではなかろうかと。
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共に怖いものというイメージがありますが、そのどこが似ているのでしょうか?
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単に怖いもの、というだけでなく、その後のデフォルメされている具合などが、ゾンビに近いように感じる。
妖怪を例にすると、妖怪は本来であれば怖いものであった。
でもそんなもの存在しないよね、となった時にさまざまな形で妖怪を表現するようになった。
「ゲゲゲの鬼太郎」などの漫画やアニメによって親しみのあるものに仕立てられ、最近であれば「妖怪ウォッチ」のように怖い妖怪というイメージがさっぱりないものにまで仕上がっている。
その結果、妖怪というものは怖いだけでなく、かわいい、親しみのあるものとして日本人に受け入れられている。
同じくアメリカでも、本来は怖いはずの、恐怖の対象であったゾンビが笑いの対象に使われ、デフォルメされ、そしてゲームや映画などの敵役として多く使われるなどして親しみを増すこととなった。
この過程によって、アメリカが無類のゾンビ好きになったのではなかろうか。
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ですが、怖いもの、であるならば、他にもいろいろな怖いものがあるかと思います。そうしたものを差し置いてゾンビが圧倒的な人気を誇るのはなぜでしょうか?
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それはアメリカ人というものが移民国家であることが影響しているのだろう。
アメリカ自体歴史が浅く、また、移民も多く存在する。
多民族国家のため、一つの価値観を共有するのは困難だ。
言語も英語中心だが、英語を話せない人も多い。
そうした中で一番わかりやすいのがゾンビではなかろうか。
言い方が悪いけど、馬鹿でもわかるとでも言おうか。
言語で複雑な説明をすることなく理解してもらいやすい存在がゾンビ。
元が人であることから、他の抽象的や創造的な恐怖の対象などと比べて誰にでも理解しやすい。
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わかりやすさもゾンビの人気の理由なのですね。
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こう考えると、日本の妖怪をアメリカで売り出すというのはもしかしたら難しいのかもしれない。
一つ一つの妖怪の意味とかをいちいち理解してもらうのは難しいだろうから。
それこそ1つか2つのインパクトある妖怪を大々的に押し出す、というのであれば話は別だが。
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さまざまなコンテンツで利用されるゾンビは、単に敵として優れているから人気というわけではなく、ゾンビそのものが日本の妖怪のようにアメリカ人の心を掴んでいるんですね。
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このような視点でアメリカ人のゾンビ好きを見ていくと、なんとなく理解してもらえるのではなかろうか。
ロメロのゾンビとか見るとなんでアメリカ人がゾンビが好きなのか分かると思いますよ。
投稿者 : 匿名最近の洋ゲーはフォトリアルが中心で、現在のリアルさでは人間かゾンビかロボットくらいしか敵キャラとして合わないからでは思ってしまいます。実写のようなゲームの敵がクリボーとかスライムではちょっと無理がありますよね。リアルさを追求するあまり、キャラの幅が狭まってるのではって感じでクラッシュバンディクーみたいなゲームが恋しいですね。
投稿者 : 匿名そもそもゾンビゲーってそんなに人気か?
投稿者 : 匿名確か1000万超えてるゲームは一つもないし
せいぜい600万とかそこら辺のレベルのジャンルじゃん
個人的には他人ヘイトの強い外人が周囲をゾンビと見立ててぶち転がすのが目的かと思ってましたが、歴史がちゃんとあるんですね。記事面白かったです。
投稿者 : 匿名ゾンビが好きって言うのと題材としてよく使われるって言うのは違うと思う。
投稿者 : A人今のゾンビブームはテレビドラマの影響でしょ。
映画とかドラマだとCGじゃなく特殊メイクが大活躍みたいで、制作者側も金があるならやってみたい題材なのかも。
題材としてっていう話なら、ゾンビ以外にも吸血鬼が多い気がしますね。
ゾンビの無個性な部分が欧米人には怖いところなのかもね。日本人には雑魚キャラ感しか生まないけど。
日本の妖怪ゲームがアメリカで売れるかどうかっていうのはアニメがはやるかどうかなんじゃないのかな。
ポケモンだって売れたんだから、アニメがはやれば売れると思うよ。
面白いのが日本では妖怪を知ってる人はいても本気で
投稿者 : 匿名信じている人はいない。
一方アメリカでは本気でゾンビがいつか来ると思って
ゾンビを殺せる強力な銃を買って備えたりシェルター
を作ったり食料備蓄したりと本気で備えてる人が割といること。今まで度の国からも侵略を受けたことがないからこそ何かからの侵略に怯えてるのかもね
CoD:BO/BO2のゾンビモードは突き詰めれば同じことを延々繰り返すだけになってしまうゲームだったが、なぜだか人気があったし楽しかった
投稿者 : マゴただ日本のプレイ人口はかなり少なかったのでよくpingの厳しい外国人とマッチングしていたがそれでも楽しかった
デフォルメされ始めたのはごく最近のことで、親しまれてきたのはあくまでホラー映画の1コンテンツとしてだと思う
ロメロの数々の作品に始まり無数の創作を経て今の地位を確立したゾンビだが、「ここにゾンビがいたらどうなるんだろう?」という想像がとてもしやすく、しかもあらゆるシチュエーションで活きるからここまで親しまれてきたのではなかろうか
ゲームにも親和性が高いので、多数のゾンビ表示に耐えうる前世代機あたりからゾンビゲーがかなり増えて嬉しかった 次世代機ではどんなゾンビゲーが来るのか楽しみだ
投稿者 : 匿名ゾンビは頑丈だが銃で倒せるが、日本の妖怪は銃じゃ倒せないのだよね…
要するにゾンビて人権ないし、銃好きのアメリカ人に取ったら格好の標的なんでしょう。扱いやすいモブw
単純に土葬と火葬の違いによる恐怖の感じ方が大きい。
投稿者 : 匿名火葬が殆どの日本では、現実味が無く恐怖が薄いけど、土葬のアメリカだとリアルに感じられて恐怖が沸く、
ゾンビって人の死体を用いたゴーレム的な存在なのよね
色々ハマって妖怪なり軍艦なりも調べたりしてる
投稿者 : 匿名>せいぜい600万とかそこら辺のレベルのジャンル
投稿者 : 匿名600万でそこら辺と断言できるのを尊敬しますわ。
直接北米の人に現実を聞くことをお勧めします。
人を襲い喰らうイメージは後の映画やゲームの影響が大きい
日本ではラノベや漫画の主役にも
投稿者 : 匿名今もセーラーゾンビってドラマやってるし
投稿者 : 匿名ゲーム化予定で
元ネタ調べるのも面白い
投稿者 : 匿名自分は潜在的な人種差別意識によるものだと思ってた、というか思う
投稿者 : 匿名