まこなこ12周年記念:今後のゲーム業界展望Part3 任天堂の今後の行方、WiiUやニンテンドー3DSなど

さて、次は任天堂関係について取り上げましょう。

まこなこ12周年記念の今まで取り上げた内容は次の通りです。

任天堂と言いますと、WiiUとニンテンドー3DSですね。

まずはニンテンドー3DSからです。

ニンテンドー3DSは去年述べたように、去年の時点で一つの山場を迎えている。

そして地域によって差があるので、まずは日本だけについて述べると、日本では十分すぎる成果は出ていると言える。

ソフト面では注目作が連続して年末に向けて発売され、それがそれぞれ数百万本級のタイトルというのも注目に値する。

かといって、本体がさらに売れるかは微妙なところで、新たにNewニンテンドー3DSが出たけど、これでどんどんと本体が売れるということもないだろう。

なぜでしょうか?

すでにニンテンドー3DS本体を持っている人が大勢いる中で、わざわざNewニンテンドー3DSを買おうという人はいないということ。

買い替え需要もあると思うのですが・・・。

よほどの差別化が無いと買い替え需要は無いかと。

Newニンテンドー3DSでいくつかの施策を試みているものの、いずれもゲームユーザーが多少興味を示すけれども、一般ユーザーがわざわざ買い替えるまでの物には至っていない。

同じくゲームも遊べるスマホにお金をかける必要がある中、わざわざ性能の大きな違いの無いゲーム機を買い替えるほどの余裕もない。

なので、Newニンテンドー3DSによって大きく本体の売れ行きが伸びることもないだろう。

とはいえ、ニンテンドー3DS本体そのものは出回っているので、ソフトの方はまだまだ注目タイトルであれば売れていく。

一方、海外はどうでしょうか?

ニンテンドー3DSの売れ行きが大きく伸びている傾向は無く、Newニンテンドー3DSの発売もまだ予定されていません。

こうした状況で主戦場である海外での動向も気になります。

去年も述べたように、海外ではもう無理だろう。

フランスくらいじゃなかろうか、それなりに成功したと言える国は。

任天堂の孤軍奮闘が続き、ソフトランキングの上位も任天堂のソフトしかない。

それでも一定の市場を得てはいるものの、さらにここから伸びるかと言われると、起爆剤となる材料もなく。

「大乱闘スマッシュブラザーズ」や「ポケットモンスター」の新作で本体の販売も伸びただろうが、日本と比較した市場規模ほどの売れ行きを果たせるとも思えない。

頼みのインディーゲームも別にニンテンドー3DSでなくてもいいよね、という状況ではどうにもならない。

では、続いてWiiUを見ていきましょう。

WiiUは2014年年末に向けて盛り上がるという話を去年しましたね。

ようやくまともになりつつあると言ったところか。

とはいえ、まともになりつつあるけど、これでWiiUが多く売れるとか、そういった意味でのまともではない。

では、どういうまともですか?

ある程度の形にはなったというくらいの意味でのまともだ。

さすがに今まではあまりにもお粗末だったが、この2014年で一つの形だけはできた。

かといって、これから先、Xbox OneやPS4のように売れていく未来は描けない。

未来が無い形なんて意味がないじゃないですか・・・。

WiiやニンテンドーDSの成功が大きすぎて、多くの人がその対比として見比べてしまうのが、そもそもの間違いだろう。

任天堂の社長自らがさらなる高みを目指す発言をしていたので、比較で見られるのは自業自得ではあるのだが、そもそも論として、企業としては利益を出せて会社を維持できていれば、そこまで上を目指さなくても良いはずなんだよね。

もちろん、規模が大きくなればなったでできることは増えていくが、必ずしもすべてがそういったものを目指す必要はない

今回のニンテンドー3DSにしてもWiiUにしても、規模の拡大は難しいというのは誰の目からみても明らか。

よほどのブームが来ない限りはね。

となれば、今世代の任天堂機では赤字を幾分挽回し、できればトントンレベルまでもっていき、あとは授業料として割り切ってやっていくしかないのではなかろうか。

そうした中でも、信頼を裏切るような行為をせずに運営をしていけば、次にうまくつながる。

新たに展開するamiiboはどうでしょうか?

amiiboも今現在発表されている内容であれば、あまり期待はできないよ。

単に要素の解放とか、その程度の使われ方しかしないようだし。

もうちょっと、1つのamiiboにユーザーデータを登録させ、複数のゲームをプレイすることでデータが蓄積されて強くなるとか、そういった複合的な要素が無いとね。

今だとダウンロードコンテンツを買うのと同じ程度の役割にしかなっていない。

例えばどのような物であれば良いのでしょうか?

例えば、「ポケットモンスター」でamiiboが使えるとして、そこで紐づけたamiiboで他のゲームをプレイした際、経験値などをポケットモンスターで使用ができるようになるとか。

他のゲームをやっていても別のゲームでの育成等が行われ、それによってふたたび別のゲームを再挑戦したいようにするとか。

多くの人が使いたくなるようなものにしないと、amiibo自体の存在価値が感じられずに終わりそうだ。

任天堂の目的の一つとしては店頭の棚に並べてもらうことで自社製品のPRの幅を増やしたいという思惑と、ユーザーが手に取って家に置いてもらうことで、任天堂との関係が途切れないようにしたいというのもあるのだろうが。

まあ、1つのamiiboを売るのではなく、複数のamiiboを売っていきたいと考えると、ダウンロードコンテンツ的な使い方になってしまうのかもしれない。

amiiboが売れるかどうかも、WiiUやNewニンテンドー3DSが売れるかどうかにかかっているので、もうちょっと普及してもらいたいんだろうね。

話を聞いていますと、あまり2015年にはいい話が無いように感じますが。

無いんじゃない?

酷い・・・。

それなりに粒は揃うが、2014年の「マリオカート8」と「大乱闘スマッシュブラザーズ for WiiU」の2本には遠く及ばず。

とはいえ、これら2タイトルが売れながら、2015年新作が売れていく可能性は十分ある。

新規タイトルである「スプラトゥーン」も公開以降、注目を集めているし、このあたりが起爆剤となるのであれば、堅調に売れていくだろう。

とはいえ、所詮は堅調レベル。

爆発的に売れるということもなかろう。

値下げがあれば爆発的に売れませんか?

値下げはしたくないんだろう。

たぶん、任天堂に限らず、マイクロソフトもソニーも値下げはしたくないんだよ。

するしないは別として。

そもそも、WiiUに関しては販売台数が少ないことから量産によってコスト削減が無理な状態なので、値下げするならば赤字覚悟となる。

しかし、それはしたくないから今までも値下げをしてこなかったわけだし。

なので、今までと同じくソフト同梱版という形の実質値下げでこのままいくのではなかろうか。

もう任天堂としてもWiiUを爆発的に売れるとは思ってもいないだろうしね。

ニンテンドー3DSの方はまだ値下げ余地があるけど。

メーカーの価格戦略も2015年は注目ですね。

と、このように任天堂関連は基本は爆発力は無いけど堅実に行くのでは、ということで。

変に数字競争に走らず、過ごしていただけたらと思う次第。

直近、直後の話題

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