ゲーム・漫画・アニメ雑誌の販売数の現状2014年版、これが妖怪ウォッチ効果
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毎年紹介しているゲームや漫画、アニメ雑誌の販売数の紹介をしたいと思います。
データは「マガジンデータ2015」を元にしています。
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以前の情報に関しては『ゲーム・漫画・アニメ雑誌発行部数』をご覧ください。
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では、いつも通り、印刷証明付発行部数と公称発行部数の違いを説明しましょう。
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以前と同じ紹介文をお伝えします。
『「印刷証明付発行部数」というのは、実際に印刷した部数だ。逆に「公称発行部数」とは出版社が勝手に言っている数字で、実際に刷られた数でもないし、売れた数でもない。たいてい、実際に刷られた数の数倍の値を述べていたりするので、まったく信用にはならない数字だったりする。』
『印刷証明付発行部数の方が好ましいことは事実なのだが、これも実売ではない点には注意。広告効果を大きく見せるために、売れていなくても刷るだけ刷って、廃棄とかもあるから。印刷コストと広告費とのバランスを考えてのものなので、こうしたこともありうるということも伝えておこう。ただ、それでも公称発行部数よりかは無茶な数字は出てきにくいので、印刷証明付発行部数の方が参考になることは言うまでもない。』
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コピペのコピペとは・・・。
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いいじゃないですか、別に・・・。
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では、ゲーム雑誌から見ていきましょう。カッコ内は昨年の数字です。集計の数字は2013年9月から2014年8月の数字になっています。千の位を四捨五入して記入しています。
雑誌名 印刷証明付発行部数 公称発行部数 週刊ファミ通 50万(50万) ファミ通DS+Wii 3万(4万) ファミ通コネクト!オン 8万(8万) アルカディア 4万(4万) コンプティーク 10万(10万) B'sLOG 12万(12万) -
全くと言っていいほど面白味のない数字ですな。
そうした中、印刷証明付発行部数を出しているファミ通DS+Wiiが地味に数字を落としていたりする。
艦隊コレクション効果が、とか言われているコンプティークの公称発行部数は変化なし。
この公称発行部数というのが本当に実態を示していないどうでもいい数字なんだろうということが窺える。
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続いて漫画雑誌を見ていきましょう。漫画雑誌はしっかりと印刷証明付発行部数を発表しているところが多いです。
雑誌名 印刷証明付発行部数 公称発行部数 少年ジャンプ 270万(281万) 少年マガジン 126万(137万) 少年サンデー 46万(51万) 少年チャンピオン 50万(50万) 少年エースA 8万(8万) Vジャンプ 25万(29万) 月刊コロコロコミック 77万(60万) 月刊マガジン 62万(70万) ジャンプスクウェア 29万(33万) 週刊ヤングジャンプ 60万(61万) 週刊ヤングマガジン 54万(61万) ヤングアニマル 13万(14万) アフタヌーン 9万(9万) ガンダムエース 12万(12万) ビッグコミックオリジナル 61万(65万) モーニング 28万(30万) なかよし 14万(15万) りぼん 20万(20万) ちゃお 54万(55万) LaLa 14万(14万) 花とゆめ 15万(16万) BE LOVE 12万(12万) クッキー(Cookie) 7万(7万) Kiss 8万(9万) YOU 9万(11万) -
ほんと、漫画雑誌はちゃんと印刷証明付発行部数を出しているので、良いですな。
一部を除いてさ。
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毎年のことですから・・・。
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今回のデータはどこが注目でしょうか?
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ゲーム絡みという面では「妖怪ウォッチ」の掲載誌である「月刊コロコロコミックス」だろう。
17万部伸びている。前年比の1.3倍ということですな。
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一つの大ヒット作により、ここまでいろいろな業界に影響を及ぼすというのはすごいことですね。
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他は何かありますか?
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全体的に厳しいよな。
数字が上がったのは「月刊コロコロコミックス」だけだし。
漫画雑誌というものが、もう受け入れられないものになっているのかな、という気がする。
特に男性向けの落ち込みが激しく、逆に女性向けはそこまで落ちている感じではない。
このあたりの、対象の性別向けでの変化率の違いなど、どういった理由なのかを考えると面白そうだ。
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最後にアニメ系雑誌です。声優系雑誌も含みます。
雑誌名 印刷証明付発行部数 公称発行部数 Newtype 7万(8万) アニメディア 5万(6万) アニメージュ 6万(6万) Megami MAGAZINE 4万(4万) 月刊声優グランプリ 2万(2万) 声優アニメディア 2万(2万) -
前回まで載せていた「電撃ホビー」と「ハイパーホビー」は削除。
どちらも公称発行部数だし、ジャンル的にもいいだろうということで紹介を取りやめた。
また、「ドラゴンマガジン」も削除。確認したところ、去年の段階から公称発行部数になっていたようだ。これもジャンル的にもう載せる必要もないだろうということで。
アニメなどのジャンルは底堅いので、数字を見る限りでは大きな崩れもなく。
四捨五入している数字でもあるので、多少の上下はあるのだろうが、万単位で見ると、そうした動きは無い。
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全部紹介しましたが、どうですか、今年を振り返って?
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去年も言ったけど、徐々に雑誌もネット配信をするようになったので、印刷証明書付発行部数がそのまま雑誌のボリュームということにはならない点に注意を。
とはいえ、以前から公称発行部数のみしか出していないところは、その規模は絶対と言っていいほどありえない数字なので、公称発行部数で語るのだけはやらないように。
間違っても、少年チャンピオンが少年サンデーに勝ってる、とか世迷い言を述べないように。
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今回は「妖怪ウォッチ」の大ブームを別の角度から再認識させられました。
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落ち行く業界で大幅な続伸への貢献をしているのだからすごいものだ。
漫画雑誌以外の数字を眺めて見ても、やっぱり面白い物や興味深いことをやっている雑誌は、雑誌業界全体が低調と言われる昨今でも数字を伸ばしていたりする。
雑誌が低調なのではなく、駄目なものは駄目で、今まではその駄目なものでも買ってくれていた、ということを気づかされる結果ともいえる。
これらの数字が来年どうなるのかも含めて、まだまだ注目だ。
それにしても・・・。
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まだ何か?
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ゲームを中心に取り上げているところなのに、肝心のゲーム雑誌は軒並み公称発行部数で語ることが一切できないという・・・。
ゲーム雑誌メディアの腐りっぷりも再認識させられたよ。
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・・・・・・。
自分はマンガ喫茶に毎週いって一か月で30冊ぐらい読んでるので、売れてないだけで読まれていると思う
投稿者 : 匿名ひゃっはー バキがついにコナンを追い越したぜぇっ!
とか言ってみる
投稿者 : 匿名妖怪ウォッチは少子化の現代でこれだけの規模のブームなのだから、15~20年前当時と同じ子供の数が今存在していたらと考えると恐ろしいな
投稿者 : 匿名チャンピオン系は削除していいのでは、嘘の数字に意味ないですし。
投稿者 : 匿名何で俺の愛する週刊少年サンデーや今は無きコミックボンボンは落ち目なのか・・・
投稿者 : 匿名やっぱ編集者が偏執者で人間の屑だからだろうか?
本屋さんに聞いたけど、雑誌・漫画本・その他の本は売れていません
投稿者 : 匿名SQ29万か ToLOVEる勢が買ってるな 俺もその1人だし
投稿者 : 匿名少年サンデー、月刊マガジンより少ないのか・・・。道理でコンビニで買おうと思って行ってもない店があるわけだ
投稿者 : 匿名全盛期を知る者からすると寂しい限りだなぁ
妖怪ウォッチにしてもそうだけど、不況になると売れなくなるというよりビッグタイトルや流行りものに集中してしまう人が多くなるように思う。
投稿者 : 匿名ゲームもビッグタイトルは相変わらず発売されれば売れるという感じだけど、新規のあまり予算がかかっていないようなタイトルは本当に売れなくなったように思う。
不況で色んなソフトに手を出す余裕がないからこそ、売れている作品に手を出すんだろうなー。
去年、一昨年と、この記事にはコメントしてます。
投稿者 : 匿名こういった情報は中々知る機会が無いので毎年楽しみです。
また来年もお願いします。
>投稿者 : 匿名 2014年12月18日 16:49
同意
国内の音楽業界とかもAKBしか売れないし
ゲーム業界とまんま同じなんだよねぇ・・・
極一部のものしか売れないって市場がもっとも不健全かつ将来性が無い
投稿者 : 匿名