モンハンが潰れた要因はアレ

ニンテンドー3DS用ソフト「モンスターハンター4G」の売れ行きがいまいち伸びていないようだね。

2014年10月15日発表で200万本突破のプレスリリースが出ましたが、その後、300万本の話が出てきていません。

前作「モンスターハンター4」の時は発売1ヶ月後に300万本突破しました。

「モンスターハンター4G」は発売からすでに3ヶ月経過していますが、300万本突破の発表がありません。

このあたりの話は『モンスターハンター4Gが早くも200万本突破、次の300万本はいつまでに到達すればいいのか』でも取り上げました。

どうしてここまで急激に勢いが落ちたのでしょうか？

難易度が高かったなどとも言われていますが、その影響なども気になります。

ゲーム自体の評価はあまり関係ないでしょ。

まったくないとも言わないが。

それ以上に影響のあったことが二つほどある。

それは？

一つはスマホとスマホゲームの登場。

言うまでもなく、「モンスターハンター4」の時点でスマホゲームは栄えていたのだが、その「モンスターハンター4」と比べてスマホやスマホゲームの方が魅力的に感じたのではなかろうか。

なので、次回作の「モンスターハンター4G」への購買につながらなかった可能性がある。

ゲームとしては全然違うじゃないですか・・・。

モンハンシリーズをプレイしていた人がスマホゲームで満足できるとは思わないのですが・・・。

それはゲームユーザーとしての物の見方だよ。

モンハンがどういった人に遊んでもらっていたかを改めて考えてもらうと、この意味が分かるだろう。

モンハンシリーズはゲームユーザーも多く楽しんでいましたが、一般の人も多く楽しんでいましたね。

特に、人と協力してプレイできることから、PSPの時にはコミュニケーションツールとしての役割も果たしています。

そのため、発売日近辺だけでなく、発売後も安定的に売れ、その結果、爆発的なヒットとなりました。

そのコミュニケーションが今回とどう関係するのでしょう？

スマホで十分、人とコミュニケーション取れるでしょ。

だったらゲーム経由でコミュニケーションをとらなくてもよくなるじゃん。

LINEなどのサービスの登場で、身近な人とのコミュニケーションに大きな変化がありましたね。

確かにそうですが・・・。

ゲームという面でもスマホゲームによって気軽に遊べるという部分が奪われている。

そのスマホゲームでも人との絡みがあるものもあるため、コミュニケーション目的でモンハンをプレイしていた人は、軸足をスマホとスマホゲームにどんどんと移していったわけだ。

ですが、それらは「モンスターハンター4」の時にもあったじゃないですか。

なぜ「モンスターハンター4G」で大きく変わったのですか・・・。

その「モンスターハンター4」が比較の対象となったからだろう。

その前の「モンスターハンター3G」の時もスマホそのものはあったけど、「モンスターハンター3G」自体はそこまで広がりが無かったこともあり、影響は少なかった。

しかし「モンスターハンター4」は多くの人に売れたものの、たぶんコミュニケーション部分を望んだ人にとって、期待ほどのものでなかったのだろう。

その際に、LINEやスマホゲームなどと比較し、もうモンハンはいいや、となった結果、「モンスターハンター4G」で大きく売れ行きを落としたと捉えることができる。

シリーズの新作ではあるものの、派生作品として受け止められたという可能性はありませんか？

それはあるのかもしれないので、最終的な答えは「モンスターハンター5」の売れ行きを見ないと何とも言えない。

とはいえ、「モンスターハンター5」が同じような形で出るとは限らないため、単純比較が出来るのかという問題もあるだろう。

他にも、通信対戦が気軽にできるようになったので、先に挙げた集まってコミュニケーションの概念が崩れたというのもありそうだし。

「モンスターハンターポータブル3」や「モンスターハンター3G」の時はわざわざ外部装置をもってないと通信プレイが出来ず通信プレイまでのハードルが高かったけど、「モンスターハンター4」ではニンテンドー3DS単体で通信プレイが出来るので、人と集まってプレイすることが無くなり、コミュニケーション用ソフトとして使いにくくなったとも考えられる。

いずれにしろ思うのだが、ゲームとして「モンスターハンター4G」の問題点を直したところで、先に挙げた理由を考慮すると、以前ほどのヒットは望めなくなるのではないか、と。

このあたりの判断を誤ると、次回作でブランド崩壊となってしまう恐れもある。

実際にどういったものが出てくるのかはわからないけど、そうした問題を越えてまた多くのユーザーが遊ぶような状況になればよいな、と思う次第。