ファイアーエムブレムifの販売方法を批判する人の本心

4月3日『ファイアーエムブレムifの予約がスタート、この売り方は良いのかどうか』で「ファイアーエムブレムif」の販売方法について取り上げたけど、いろいろな意見が寄せられたようだね。

久しぶりにコメントが50以上超え、68まで伸びています。

意見は賛否ありますが、やはり販売方法に否定的、批判的な意見が多いように感じます。

どうですか、この批判的な意見に対して、何か言うことはありますか？

たぶん、批判している人は本心を語っていないと思う。

本心が別にあるということですか？

なので、今回は、そうした人の本心を取り上げていこう。

その前に、「ファイアーエムブレムif」の売り方についてだが、ほとんどの人をフォローする形で販売形式を考えていることがわかる。

安く買いたい人はパッケージ版を、途中まで進んでからストーリーを選択したい人はダウンロード版を、全部楽しみたい人には限定版を、とね。

今回のこのような販売方法の目的は、少しでも安く売るための手法と捉えることができる。

本来であれば7000円で販売すべきものを5000円以下にすればどうすればいいかという手段として、複雑ではあるが、このような販売方法を採ったのだろう。

最初から7000円だと価格が高くて買えない人、買わない人がいるので、まずはどういうゲームか遊んでもらうために、5000円以下にした。

これですと、本来であれば批判が出る要素がないように思えますが？

仮に批判するにしても、全部入っている限定版が買いたいのに予約できない、というのであれば理解できる。 

しかし、先に取り上げた時のコメントでは1人しかそのことに言及していなかった。

切り売りがダメだ、というような批判をしている人もいたが、限定版が用意されている以上、切り売りの批判は的外れだ。

限定版が買えないというコメントはこちらですね。

『全部入りが９０００円ですよね
問題は感じません、ちょっと高いかもしれないけど
ただ、ややこしいのと
アマゾンで全部入り限定版が品切れになってるね、予約の段階でそれでは困る』(『ファイアーエムブレムifの予約がスタート、この売り方は良いのかどうか』コメントより)

後日、追加をするという話を任天堂のtwitterで取り上げられていたので、このあたりはその量を期待するとして。

で、本来するであろう批判をせずに、別の批判をするのはなんなのだろうか。

本当の批判は何なのだろうか、ということをこれから述べていこう。

本心、ということですね。

たぶん、本心は、安く遊べないからだろう。

選択できるダウンロード版は価格が固定となる。パッケージ版であればショップによっては20%オフで買えて、5000円であれば4000円と1000円安く買える。

にもかかわらず、選択できるダウンロード版は価格固定。

他にも、7000円の価値があっても5000円以下で売れ、という要望。

ダウンロード版は中古で販売することが出来ない。

以前であれば4000円で買って2500円くらいで中古ショップに売れれば、1500円で楽しめたのに、それができない。

もし、追加コンテンツとしてストーリーを追加すると2000円かかるが、その分は中古の査定に入らないので確実にお金がかかる。

中古で安くなったら買おうと思っても、必ず追加で2000円、そしてさらに配信ストーリーを買うと2000円追加の合計4000円は確実にお金がかかる、とね。

中古を利用してゲームを楽しんでいる人からすれば、今回の販売方法は好ましくないわけですね。

このあたりを素直に言えばいいだよ。

中古で安く買って遊びたかったのに、これじゃあ安く遊べないじゃないか。

何でもいいから全部入れて安く売れ、とね。

それを言わず、建前で批判するから、おかしな批判しか出てこない。

これらの考えは消費者側の欲求として理解はするものの、メーカーが中古市場を考えて動く必要はない。

中古でゲームを買っている人はメーカーの客ではないのだから。

仮に客になるとしたら、中古でソフトを買って、ダウンロードコンテンツを買った時に初めて、ダウンロードコンテンツ部分に関しては客となる。

2008年10月20日『中古でゲームを買う人は客ではない、ゲームソフトの中古問題に関して語る』でも中古に関して取り上げましたね。

『ファイアーエムブレムifの予約がスタート、この売り方は良いのかどうか』のコメントの中に、過去に私がダウンロードコンテンツ自体を悪いように言ったようなことを述べていたものがあったが、有料無料問わずダウンロードコンテンツ自体を否定したことはたぶん一度もないはず。

過去、まだネット環境が整っていないときには、ネット環境が無い人を考慮すべきという話はしたと思うが、今となってはゲームを遊ぶような世代がいる家庭であればほぼすべての家庭にネット環境が整っている。

自宅以外でも、外で受信することもしているので、昔のネット環境が整わないからすべきでないという状況とは大きく変わっている。

多少はネット環境が無い人もいるだろうが、それを言い出すと、テレビが無い家庭もあるから全部画面付きゲーム機を販売しろとなりかねない。

それは愚かな話だよな。

さんざん、バンダイナムコの課金コンテンツを批判していたじゃないですか。

バンダイナムコのは別の意味で批判していたんだよ。

バンダイナムコがやっていたのは詐欺であり、法律違反であり、つまりは悪徳商法だから批判していただけ。

それ以外のバンダイナムコの課金コンテンツを批判したことは原則無い。

過去の例を挙げると「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」は詐欺師同様、重要なことを伝えず、発売日直前にゲームに関わる課金要素をこっそり発表したことに対する批判。

「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト」では音楽が入っているように思わせておいて、ダウンロードで対応するということを発表段階では伝えず、後日こっそり追記した点。

「テイルズオブゼスティリア」ではヒロインのストーリーを事前告知なく課金コンテンツとし、さらに批判が高まったらヒロインではないとの詐称。

これらはすべて、騙す行為だから批判している。

逆に、これら以外のバンダイナムコの課金コンテンツをことさら悪しざまに述べたことは、たぶんないぞ。

それぞれ『バンダイナムコPS3「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」で犯した罪のまとめ』『バンダイナムコの悪徳商法が極限進化』『バンダイナムコ、「テイルズオブゼスティリア」で悪意あるストーリー削除で追加はダウンロードコンテンツとして有料配信』でそれぞれ取り上げています。

なぜバンダイナムコの課金は駄目なのか。

これはユーザーが購入前に選べないから。

重要なのは何をするかではなく、何をするかを告知すること。

告知がしっかりとなされていれば、ガチャだろうが切り売りだろうが、ヒロインのストーリーを追加で販売しようが何をしても構わない。

その告知を見て、買う側が良しと判断すれば買えばいいし、嫌だと思えば買わなければいい。

選ぶのはユーザー、消費者なんだよ。

その選ぶユーザーに十分な情報を伝えず、選択権を与えず、発売直後、および発売後に変更するからバンダイナムコの行為は問題だと言っている。

逆に、「ファイヤーエムブレムif」の場合は告知義務を果たしているので、あとはユーザーの選択に委ねることができます。

本当に値段分の価値があるかどうかはしっかり見ていく必要がある。

5000円で二つセットにして出せという意見もあるだろうが、二つまとめてセットにして5000円にした場合は、シナリオの密度を縮小せざるを得なくなり、つまらないものに仕上がってしまうかもしれない。

逆に、シナリオを分割することで、セットにすれば引き締まった内容になるはずが、水で薄めたようなストーリーになっているかもしれない。

これらは、実際にプレイしてみないとわからない。

なので、前回取り上げた時にも内容をチェックしないと今回の手法が良いかどうかはわからないと述べた。

後は、限定版は欲しい人が手に入るように数を出すこと。

可能であれば7000円で2パッケージ両方楽しめるものも出ればよかったが、それをやると混乱が増すという問題もあるので、限定版の出荷をしっかりやるかどうかも見ていく必要があるだろう。

限定版に関しては追加されるとのことですので、予約再開を待ちましょう。

通常版も予約受付をしていますので、まずはお試しの方は通常版を予約してはどうでしょうか。

ファイアーエムブレムif 予約販売受付中

受注生産にすれば問題はあっさり解決するんだが。