セガサミー株主総会2015年

セガサミーの株主総会が行われたので行ってみた。

6月17日に開催されました。

どうでしたか？

すごかった。

何がですか・・・。

荷物検査が。

・・・・・・。

去年『セガサミー株主総会2014年』でも荷物検査が行われたが、それ以上の厳重ぶり。

今までと入場時の列の作り方も変え、1テーブルに株主総会の受付と検査用のスタッフを別途用意して荷物確認。

確認場所は多く用意されていたけど、それでも人が列を作って待たねばならない状態に。

やはり問題は1月30日『いつまでも終わらぬセガのリストラ』で取り上げた件でしょうか。

そのあたりも株主総会中に語られたので、一通り見ていこう。

では、主な流れからお願いします。

10時スタートで、6分後からビデオによる業績説明。

13分間ビデオが流れ、その後、議案の説明があり、24分から質疑応答となった。

今回はゲーム絡みの部分と、他に興味深い部分を中心に取り上げていこう。

多くは里見社長が答えているけど、一部は他の役員が答えている。

同じ里見姓がいるので、その点は区別するために普通の社長と、セガゲームスの社長とで区分けしている。

株主『コンシューマー事業の新規タイトルについて。売れる物しか出ていないのではないか。新しいゲームが出てほしいファンの声に応えないと、業界が縮小すると思う。「シェンムー」と言うゲームの続編に関してクラウドファンディングでお金を集めた人がいて、こういう形でいいので、「バーチャロン」や「サクラ大戦」など昔のゲームを作ってもらえたらと思う。』

里見セガゲームス社長『「シェンムー3」は海外のファンも含め、続編を作ってほしいという声はあった。鈴木裕と相談する中で、発表したクラウドファンディングで募って資金を集める発表をした。

昔出してきたゲームの続編希望の声は日々届いている。ビジネス合理性を判断しながら、応えられるものは応え、クラウドファンディングのような新しいこともやっていく。

他社にライセンスするというのもある。

「ベヨネッタ」の続編は任天堂と一緒にやった。』

里見社長『コンシューマーは既存タイトルでそこそこ売れているものをやっている。どうしてもスマホやPCの方に人気がいっている。そちらにかなりの開発の人員をシフトしている。

そちらのほうに今の段階では重点を置かざるを得ない。気持ちはよくわかる。そういうチャンスがあれば、もう一回再チャレンジしたい。』

株主『入り口の荷物検査は大げさ過ぎないか。気分が良くない。』

里見社長『過剰な反応とは思うが、私共の家への事件で、警察から注意するように言われた。株主の安全の確保も含め、このような態勢にした。』

株主『これからの業績が不安。社長や役員の報酬をカットしてはどうか。野球やゴルフなどのスポーツへの支援は打ち切るべきではないか。』

質問後、拍手多数。

里見社長『正直申しまして、私としてはその件は承服できない。

なぜかというと、大きな企業が何かあると廃部していくと、その結果として世の中全体が景気が悪くなるようなことしか起きない。

そういうイメージが会社につくと、マイナスイメージになる。

役員報酬については、私はカットしている。

リストラなどをしてきている。今期、結果を上げられない場合は、もう一度思い切って考えないといけない。

セガは今期、間違いなく3ケタの営業利益を出せると思っている。

サミーは不透明がなくはない。しかし、ようやく業界全体が右肩下がりから前期より持ち直している。

ちょっとあれしたら全部止めてしまうという考えは私は持ってない。

本当に会社が傾くのであれば考えなければいけないが、フリーキャッシュフローで700億円以上持っていて、全体でも1000億円ある。そこまで追い込まれているわけではない。

今後業績を回復する自身がある、ということで、今回はそういうことはご勘弁いただきたい。』

回答後、拍手多数。

株主『ブラック企業対策について。役員報酬について、株の配当がかなりあるのだから、会長の報酬を返上しては。』

里見会長『時間外でやっている人もいる。ソフトの開発は、ここまでに仕上げなければいえないとなると、本人の責任んでどうしてもやらなければいけない。責任感でやっているのが現実。会社の強制ではなく、本人が勝手にやっている。そういうことがないようにやっていく。

報酬についてだが、私ももらわなくてもいい。しかし、私がもらわない他の役員が、自分たちももらえないとなると困るので、前期は半分くらいに減らしたが、1億ぐらいは貰っている。今後、どうするか決めていきたい。』

以上でしょうか。

他はゲームとあまり絡まないので、除いておく。

一番多かった質問は、ストックオプションについて。質問者9人中、4人が質問していた。

他はIR絡み。IRとは、統合型リゾートのことなのだが、ここの分野にセガサミーとしては注力していきたいことを以前から述べており。ホテルとか娯楽とかなのだが、セガサミーとしては特にカジノ絡みで関わっていきたいと思っているので、そうした質問や、話が多めだった。

質疑応答は11時31分と、1時間9分で終了。

そして議案の採決を取り、11時35分に株主総会が終了。

例年通り、その後は里見劇場が始まり、11時46分にすべての予定が終わった。

後は懇親会とお土産を持って帰るだけ。

お土産はどうでしたか？

セガサミーロゴ付時計CITIZEN製「パルデジットフレームDX」。壁掛けや立て置きもできるタイプ。

時間だけでなく、曜日、日付、六曜、温度、湿度まで表示される、便利な時計だ。

ネットで調べたところ、定価3000円の品。

懇親会はどうでしたか？

もうね、酷いの一言。

どういったところが酷かったのでしょうか？

ガンガン押してくるじいさんばあさんが居て。

列が出来ているところはちゃんとできているのだが、できていないところもある。

そうしたところに、ガンガン突進してくるんだよね。

しかも、ビュッフェ方式のものに、自らの箸で料理を取ろうとしたり。

スタッフが注意して止めるように言っているのに、遠慮なく自分の箸で取っていったからね。

やたらと山盛りに入れたり、まだ手元に食べ物があるのに、さらに次のものを取りに食べながら突進してきたり。

以前、飲食が一時取りやめになった時があり、その時の来場株主数は400人くらいだったのだが、今回はざっと見ても1200人と3倍に膨れ上がり。

如何に、懇親会の食目当てに来ている人が多くいるのかを窺い知る状況でもあった。

それにしても、なんであんなに寿司に並ぶか、不思議でならない。そんなに寿司が好きなら、回るお寿司屋でいくらでも食えるだろうに。

もっとも、目的は食べることにもあるけど、それ以上に暇だから来ている、という老人も多いんだろうけど。

来年からはチケットの配給制にでもしてくれないだろうか。

・・・・・・。

と、いうことで、セガサミー株主総会2015年の話を終える。