東京ゲームショウ2015の来場者数をどう捉えるべきか

東京ゲームショウ2015の来場者数が発表されたようだね。

4日間合計では268446人、そのうち、ファミリーコーナーは24877人でした。

特徴としては、ビジネスデイが前年と比べて2182人増加、一般日は14432人増加しました。

どうですか、これでもまた、以前のように屁理屈こねるのですか。

いくつかあるよね、増加要因が。

それは？

一つは、ビジネスデイに9から11ホールを解放したこと。

今まではビジネスデイには9ホールなどは解放していないのだが、今回はビジネスデイも解放。

なので、ビジネスデイが人数増えている。

以前から述べているように、行き来するだけでカウントされる仕組みのため、例えば1から8ホールを見た後に9から11ホールを見れば2カウント、さらに再び1から8ホールに戻れば1人で3カウントされることになる。

初日には1272人増えているのだが、大雨の中、特段目立った注目もないのに増えるわけないっての。

こうしたカラクリが、ビジネスデイの人数増加要因としてあると述べておく。

9から11ホールにはこれといった展示もないので、行く人は少ないけど、それでも往復する人や、帰りに立ち寄る人もいただろうから、人数が増えている。

一般日はどうなんですか、一般日は。

一般日は去年と同じ計測方法だとしたら、実際に増えていると言えると思いますが。

9から11ホールに物販ブースを持って行ったことにより、人の往来を増やそうとした形跡がある。

なので、これで増えた部分はあるかと。

前回、このあたりを指摘した時に、こうした手法で人数増加を図るのでは、ということを伝えたが、まさにその通りになっている。

この話ですね。

『また水増しのために小細工をするのではなかろうか。

今回も、飲食コーナーをホール9に移動させて人の移動を図ろうとした形跡もあり。ホール1から8の人は必ず外に出ないと食事がとれない、というようにね。

今後はホール9にイベント会場を持ってきて、往来を多くして人数水増しを図ったりしそうな気もするが如何に。』(『東京ゲームショウ2014の来場者数が減少、数字以上の大幅減』より)

結果はイベント会場ではなく、物販ブースを持ってきたわけだ。

物販ブースも利用者が多いスペースなので、これで人数が前回より増えたのかもしれない。

とはいえ、前回と比較してどうなのかを正確に測るのは外野からでは困難。

もしかしたら、実際に来場者が増えているかもしれないし、そうでないかもしれない。

どちらなんですか・・・。

だって、出されている数字が恣意的なんだから、正しいく評価しようがない。

とはいえ、今回注目したいのはファミリーコーナーの数字。

前回から9681人増えました。

おかしな集計をしていないのであれば、この増えた人数は素直に評価してよいのではなかろうか。

それはそれは。

東京ゲームショウの来場者数についてここ数年、おかしいのでは、ということを述べてきた。

述べてきたことで伝えたかったことは、データは恣意的な影響を受けているということ。

今回、ビジネスデイでもホール間移動をカウントしているようなので、人数を上乗せする手法は今後使えないだろう。

先に行ったホールの配置によって増やすことはできるけどね。

なので、ここ3年の数字と、今後を比較することで、その年の勢いを把握するのが適切かと。

間違っても、2012年以前と同じ比較をしてはいけないことだけを伝えておこう。

そのあたりは2013年9月23日『東京ゲームショウ2013が過去最高の来場者数？PS4のおかげの嘘』で取り上げましたね。

以前も言ったけど、すでにネット配信なども積極的に行っているので、来場者数だけが東京ゲームショウを評価するものではないということ。

ネット配信で見たりしたものも含めて、どれだけ多くの人がゲームに興味を持ってもらえているのか、これが一番肝心なこと。

この本質だけは見失わないでもらえたらと思う。