ニコニコ動画での任天堂のステマ問題、スプラトゥーンの72億再生、コンテンツツリー非公開などを一刀両断

今日は10月5日『ニコニコ動画における任天堂コンテンツゲーム実況プレイ動画の問題の多くの誤解を正す、大本から説明』からの続きですね。

まずは、ニコニコ動画絡みの話から終わらせましょう。

コメントもいくつか届いていますので、そちらに答える形で進めていけたらと思います。

特に断りが無い限りは寄せられたコメントは『ニコニコ動画における任天堂コンテンツゲーム実況プレイ動画の問題の多くの誤解を正す、大本から説明』からとなります。

まずはこのコメントです。

『コンテンツツリー非公開については後日触れるのかな？』

『それじゃあ、なんで任天堂さんはニコニコ動画のクリエイター奨励プログラム登録作品の一覧を非公開にしたんですかね～？

やましい所が無いのなら堂々ときちんと公開した方が任天堂さんの為だと僕は思いますけどね』

荒らす人がいるからでしょ。

10月1日にニコニコ動画の運営側が出した「ニコニコ活動ガイドライン」が、まさにそうした問題に対しての運営側の意見だったわけだし。

特に任天堂はネット上で特殊な層に絡まれやすい傾向にある。

そうした問題を考えると非公開にするのが適切ではなかろうか。

コメントでやましい云々言っているけど、やましいよりかは、せっかく著作権者が認めた適法な動画を投稿しているにも関わらず、荒らしにあう可能性があるのであれば、容易に荒らしがアクセスできないようにするしかないでしょ。

クリエイター奨励プログラム登録作品を非公開にすることがやましいという発想につながるのが、正直よくわからん。

あと、直近になって非公開にしたような話もあるけど、どうやら最初から非公開だったというコメントもある。

なので、今回の問題が起こったから非公開にした、という指摘もおかしかったりする。したんじゃなくて、もちから、していた、だからね。

次のコメントです。

『TGSの会場でのスプラトゥーンのニコニコ動画合計再生回数が72億回っていうあり得ない回数の発表についてはステマではないの？

仮に世界中の購入した人数(160万人)で再生回数割ってもひとりあたり数千回は再生させないといけないんだけど...？』

『てか後日触れるのかもしれないけど
ニコニコ運営自体がランキング工作してた事が発覚したことについて今回スルーしてるし

それを踏まえても
スプラトゥーンの動画再生回数が72億回という数字が
本気で工作なしで見ていて楽しいから、民意の元にカウントされたものだと言ってるのか？』

『ニコニコ動画だけで72億と言う数字は
同期間内でスプラトゥーン以外の全動画の再生回数より遥かに多いという異常極まる数字なんだよ
スプラトゥーンは発売から半年で72億回だけど
本来はニコニコ動画の全動画を合わせても半年で64億回だし

極端な話
全てのニコニコ動画ユーザー達が他の動画を一切視聴せず
スプラトゥーンの動画だけを再生し続けたとしても実際は到底到達できない数字と言う事だ72億回は

これで工作じゃないと言う言い訳は流石に通じないよ
あの江南ス○イルと同じかそれ以上にありえない再生回数だもの』

一つ目のコメントの、ステマの言葉の使い方がよくわからない。

東京ゲームショウ2015のビジネスデーに行われた基調講演第2部で語られた内容について述べているのだが、あれを任天堂にとってメリットのある行為と考えていること自体が誤り。

現地で聞いていた身として述べると、ニコニコ動画だけでなく、他の動画サービスであるtwitchやYouTubeも同じく登壇していろいろと述べていた。

そこで何を述べているかというと、ゲームメーカーの人に向かって一緒に何かをやりましょう、自社のサービスを利用してください、という訴えかけの講演なんだよね。

ニコニコ動画も、任天堂の「スプラトゥーン」の状況を例に出し、発売前にイベントなどを放送し、また、全国大会などでもバックアップしている、ということを伝え、メーカーに一緒に何かやりませんか、というような訴えかけをしていたわけだ。

主体がニコニコ動画なので、任天堂が「スプラトゥーン」をステマするという発想になること自体がわからん。

72億の再生回数についてはどうでしょうか？

現地で聞いていた時には生放送など、すべてを含んで72億回と思ったがどうなんだろうね。

なんでそう思ったか、自分でもよくわからないけど、講演中に登壇者がそういたようなことを言ったのか、単に自分でそう思っただけなのか。

実は、この基調講演の模様はネットにアップロードされていたのだが、公開期間が終わったのか、非公開になってしまい。

レベルファイブの日野晃博氏の基調講演第1部も含まれていて、面白かっただけに見れなくなったのは残念。

余談だけど、たしかtwitchかYouTubeか忘れたけど、視聴登録者が多い海外のユーザーの名前が列記してあったのだけど、あれ、誰だったかコメントで教えてもらえると助かる。

どんなのか見ようと思っていたので。

あと、ニコニコ動画の視聴回数をそのまま受け取ってもダメだろう。

アクセスしただけでカウントされるようだし。

変に72億という数字にこだわらずとも、たくさん見た人がいたということは事実だろうし、そうした事例を持ってニコニコ動画も他のメーカーとの商売につなげたかったのではなかろうか。

次のコメントです。

『まこなこ自体、クリ奨における任天堂とニコニコの契約内容を把握してないのに
、そこに金銭は絡んでいないと断言するのはどうなのかね。
クリ奨はプレミアム会員の一部から出してるそうだが、全部なのか登録している
メーカーも一部負担しているのかその辺踏み込んでいるのかなと思ったら憶測で
物書いてるだけ。これじゃあ、あなたが批判してる人と変わらんでしょ。

まあそれは置いといて、ニコニコが劣化テレビになりつつあるのには同意。
ここまで、目立ってしまうと潰されなければいいけどね。』

内部のことを知るには内部者か、リーク以外はありえない。

だからこそ、外部の人は何が起こったのかを考えるわけだ。

そして、『ニコニコ動画における任天堂コンテンツゲーム実況プレイ動画の問題の多くの誤解を正す、大本から説明』で、任天堂がなぜ動画を許諾する形になったのかをYouTubeの時に海外で起きた流れ、そして現在行っている「Nintendo Creators Program」によって推察をしたわけだ。

また、「クリエイター奨励プログラム」は任天堂だけでなく、他社も許諾を出している。

有名どころではバンダイナムコが挙げられるし、「マインクラフト」も許可が出ている。

しかし、これらの会社がニコニコ動画にお金払っているなんて話はないし、実際払うこともないだろう。

バンダイナムコは昔のゲームについて許可を出しているが、いまさらそんなもののためにバンダイナムコが広告費を払う必然性は皆無だから。

「マインクラフト」も規約で許可が出ているだけで、ニコニコ動画と直接契約を結んでいるわけでもない。

任天堂も、許諾したゲームタイトルには古いタイトルも多く含む。

昔のタイトルのために、任天堂だけなぜ金を出す必要があるのか。

常識的にそんな馬鹿なことはないだろう。

YouTubeで行っている対比としても、他社メーカーとの対比としても、任天堂だけが金を払うということにはならないよ。

最後のコメントです。

『ニコニコのスポンサーが任天堂だから任天堂責任あるんじゃ
クリ奨によるランキング操作
クリ奨一覧を隠蔽
体験版をアマゾンに登録してランキング荒らし
TGSでニコ動運営にステマトゥーン関連動画が72億再生されたと嘘の発表をさせる

それにしてもボロボロ出てくるな』

ニコニコのスポンサーというのが何を指すのかわからないが、何かしらのイベントの時にはスポンサーとなっているが、それだけでニコニコ動画で起こるすべてのことに対して影響を及ぼせるわけがない。

また、資本関係はあったが、今現在のニコニコ動画を運営するドワンゴの資本関係は、カドカワ100%だからね。

以前は1.5%だけ株を保有していたが、1.5%の保有で相手の会社を支配できるわけがないのは、ある程度会社の仕組みを理解している人であれば理解できるかと。

コメントは以上ですね。

後は、前回触れられなかったことについて取り上げましょう。

『昨今某社のゲームの再生数やランキングの不自然さが隠しきれずステマ依頼されてたと暴露する人も現れ、常に疑われ続けてたニコニコ動画のゲーム実況ランキングですが、恐怖の森というゲームで公式運営からランキング操作してもらったと暴露する人も現れたようです。こういったステマや工作が蔓延っているニコニコ動画について是非』(投稿)

先に一時期ステマじゃないかと言われていた「スプラトゥーン」は捏造だったようだ。

発端はtwitterで任天堂から依頼が来た、と述べた人がいたが、その人がアカウントを変え、そんなわけないだろ、と述べていたとか。

この件に関しては『スプラトゥーンでゲームの正常なネットコミュニティを形成、ステマという人の勘違い』『任天堂がスプラトゥーンのステマをしたというのは捏造された可能性高し、その黒幕は？』ですでに述べているので、そちらを見ていただけたらと思う。

コメントでもそのようなことが寄せられていますね。

『ちなみに任天堂からスプラ動画でお金貰えるって言ってた人はツイッターで釣りだって暴露してましたね。あと任天堂が工作してるっていうなら何でスプラとマリオ系だけでヨッシーとかはランキングに一切上がらなかったんですかねぇ、同じクリ奨なのに。』

ちなみに、ヨッシーは「Nintendo Creators Program」対象外です。

そういえば、任天堂から直接依頼を受けてゲームを取り上げた、という人がいたと思いますが？

レゴ系のゲームでそういった話があったというのはネットで見かけた。

でも、それ、動画内で任天堂からやってくれないか、と言われたと、動画内でちゃんと言っているんだよね。

twitterでも伝えていたようだ。

その時点でステマでもなんでもないだろう、と。

思いっきりオープンですね。

このあたり、最近知ったのだが、YouTubeだと次のようなルールがある。

メーカーなどから物を提供されたり、もしくは金品等の授受がある場合は、コンテンツの申告として「有料プロダクトプレースメント」のところにチェックマークを付ける必要がある。

で、その有料プロダクトプレースメントとは何かになるが、次のような説明がある。

『有料プロダクト プレースメントとは何ですか？

有料プロダクト プレースメントとは、特定の第三者のために作成されたコンテンツや、第三者のブランド、メッセージ、商品が直接組み込まれたコンテンツを表します。有料プロダクト プレースメントの典型的な例は、マーケティング担当者があなたに報酬を支払い（または金銭以外の利点や特典を提供し）、本来コンテンツの本編である部分で自社の商品やブランドに言及してもらうというものです。』(YouTubeより)

開示義務があるわけですね。

つまり、ステマはやってはダメだ、ということだ。

YouTubeではね。

レゴ系のゲームを取り上げた人は、ニコニコ動画でやっていたようなのだが、ニコニコ動画でどういったルールがあるかは知らないが、ちゃんとステマにならないように告知義務をしっかりと行っている。

どうでもいいけど、YouTubeの有料プロダクトプレースメントって、外部からどうやって把握できるのかがわからん。どこを見ればいいのだろうか。 

さあ・・・。

ニコニコ動画のランキング操作とかは知らないので、特にコメントできず。

と、こんなところだろうか。

多くの疑問に答えられたと思うが如何に。

ですが、なぜここまで誤った疑問が広がるのでしょうか？

俗に言うまとめブログの影響でしょ。

そうしたブログで誤った情報が載り、それを見た人が信じてしまい、情報がさも本当であるかのように広まる。

少し考えればわかることでも、そもそも考えずに信じてしまったり、閲覧者の主体が学生であるため、考えから得られる答えも限定的になってしまう。

今の日本の状況はこんな感じなのではなかろうか。

そのまとめブログに載るように情報を広めるのは誰なのか、ということもあるが・・・。

さてさて、みなさんで考えてみましょう。