ドラゴンクエストビルダーズは売れるのか、売れるのを妨げる集英社の存在

投稿がありましたので紹介します。

『まこなこさんこんにちは。
ちょうど今PS4/VITAでドラクエビルダーズ体験版が配信されていますが、まこなこさんはプレイされる予定はないのでしょうか？
体験版の範囲内であつめることが出来るアイテムを使って自分だけのアレフガルドをつくって投稿してもらうという、PS4のシェア機能を活用した動画投稿施策キャンペーンもあるみたいですので、興味がおありでしたらぜひプレイしてみてください。』(投稿：にゃんころ)

「ドラゴンクエストビルダーズ」の体験版が配信されたようですね。

プレイするかどうかの投稿が来ていますが、するのですか？

しない。

なぜでしょう？

ドラゴンクエスト10でドラクエに対するイメージが悪くなったので、もうドラクエにあまり触れたくないというのが一つ。

今なら暇なので、体験版くらいできるんだけどね。

開発者が違うというのは理性ではわかっていても、心で拒否反応が出てしまう。

で、これだけで話が終わるのは何なので、果たして売れるのかどうかという点を取り上げてみようかと。

注目されていますが、売れますか？

阻害要因が一つあり、それは何かというと、集英社の存在なんだと思う。

スクウェアエニックスの問題なのに、なぜ集英社が出てくるのですか・・・。

ドラゴンクエストシリーズが集英社に対して贔屓にしているのは多くの人が知っていることかと思う。

昔からの付き合いがあるので、それはそれで別に悪いことではない。

ただ、今回、「ドラゴンクエストビルダーズ」を誰に売るかと考えた時に、この集英社であることが影響してくる。

誰に売ろうとしているのでしょうか？

スクウェアエニックスとして売りたい層としては、子供なんだよね。

もちろん、過去にドラゴンクエストシリーズを遊んでくれている人にプレイしてもらうことも考えているけど、それ以上に、子供に遊んでもらいたいと思っている。

後は海外。

で、子供がどういったもので情報を得ているかというと、やはり小学館が出している「コロコロコミック」は外せない。

「コロコロコミック」との付き合いがあったから、「妖怪ウォッチ」が売れたし、昨今では「マインクラフト」が売れるきっかけの一つともなっている。

なので、「ドラゴンクエストビルダーズ」も、本当に売りたい層にアピールしたいのであれば、「コロコロコミック」に積極的に取り上げてもらう必要がある。

ただ、集英社との付き合いがあるので、それができない。

このあたりが、「ドラゴンクエストビルダーズ」を売っていくにあたり、阻害要因として出てくる。

では、売れませんか？

「コロコロコミック」経由ではね。

では、何経由では売れますか？

子供の情報収集手段として、昨今ではインターネットが挙げられる。

特に、YouTubeなどの動画サイトでの情報収集があり、有名な動画投稿者の動画をよく見ていたりする。

それが、子供に「マインクラフト」が売れるきっかけにもなっているので、知っている人も多いだろう。

今ではPS Vita版の「マインクラフト」がパッケージ版だけで60万本を越えた販売本数となっています。

このあたりの購入者は大人ではなく、子供が中心で、昨今の日本でのPS Vita普及に貢献しています。

なので、コロコロコミック経由ではなく、ネット経由で知って、興味を持つ子供はいるのではなかろうか。

すでにPS Vitaを持ってマインクラフトをプレイしていれば、スムーズにドラゴンクエストビルダーズもプレイできるだろうし、この流れをうまく捉えられるかどうかが、売れるか売れないかのポイントとなる。

発売前に、オフィシャルサイトで動画投稿のルールが公開されましたね。

主にPS4でのみ投稿が可能で、一部はメーカー側の制限で閲覧できないようになっているとのことです。

ただし、ニコニコ動画だけはそうした制限は無く、自由に動画投稿が可能です。

この他の動画投稿サイトとの違いはどうして起こるのでしょうか？

確か、ドラゴンクエスト10でもニコニコ動画のみ可能というルールのようですが。

基本は日本でしか人気の無いゲームなので、日本のみ使われるニコニコ動画と協力しやすいのだろう。

いろいろな動画撮影等の便宜を図ってもらうのと引き換えに、ニコニコ動画でのみ許可とか特別ルールを用意したのかと。

でも、これをやると、YouTubeで動画を見ている子供には動画が届かないということになるんだが、それは理解しているのかな。

YouTubeで人気の動画投稿者も多くいると思うので、そうしたところを省くほどのメリットがあるのかどうかは微妙。

後は、YouTubeだと海外の閲覧者も多く、海外発売前にネタバレ等が海外に広まるのを嫌って、そうした、という可能性はありそうだが、そこまで考えて行動しているのかは微妙なところ。

と、こんなことを考えてみた。

実際に売れるのかどうかは、子供に波及するかどうかにかかっていると思う。

案外、親が子に買い与えるという形で広まる可能性もあるので、発売後、どのような販売推移を示すのか興味深いところ。

初週の販売本数にこだわるのではなく、今年年末までにどれくらい売れるのかと、長い目で見てみたい。