ゲーム業界経営者高額所得ランキング2016年

毎年恒例のゲーム業界の経営者の中で、1億円以上の報酬を受け取っている方を紹介していきます。

去年は『ゲーム業界経営者高額所得ランキング2015年』でご確認ください。

さっそくデータを見ていきましょう。

次のような結果になりました。単位は百万円です。100が1億円です。

ソニーは別途ストックオプションが付与されています。金額は不明です。

ガンホー・オンライン・エンターテイメントはストックオプション込みの金額です。額は7300万円です。

スクウェアエニックスもストックオプション込みの金額です。額は2800万円です。

今年は大きく動きましたね。

ソニーの平井一夫社長が3億円増となっています。

他にも、ガンホーが1億円増、スクウェアエニックスの社長も去年は1億円以下でしたが、今年は1億7千万と大幅に増えています。

他、ソニーの他の役員、バンダイナムコの役員の増加が目立ちます。

一方、DeNAは1億円を下回りました。

ソニーに関しては、ストックオプションの額が含まれていないので、報道で見る限りではストックオプションも含めれば7億9400万円とさらに増加する。

逆に、ガンホーはストックオプションの額が追加されたので、去年と比べて大きく増えているように見えるが、現金報酬だと去年から少し増えた程度だ。

スクウェアエニックスも大幅急上昇。前社長の和田洋一氏は最高で2億400万円まであったが、その数字に行くんじゃないかと思われる状況。

全体から何が読み取れるでしょうか？

どこも1億円目指しているような気がする。

例えば、コーエーテクモにしても、カプコンにしても、なんとか1億円は超えさせようとしているのかな、と。

こうした役員の報酬を見て、その会社で上になればちゃんと十分な報酬がもらえるという宣伝効果のようなものとなり、人材確保に有効に働くという考えがあるのではなかろうか。

コーエーテクモの創業者以外の人間も1億円を超えさせたのは、そういう意味もあるのでは。

DeNAは社長すら1億円を切るようになり、この時代の終わった感が増していいですな。

任天堂は任天堂で消えたままだし。

去年も同じようなこと、言っていましたよね・・・。

あと、今気が付いたけど、コナミはすでに創業者の子供を社長にしており、創業者の上月景正氏はすでに会長職になっているんだね。

2012年からなので、過去の役員報酬を取り上げた際には軒並み間違った役職で記入していたことになる。

なんで今回、大幅に落ちているのか考えていたのだが、すでに権限移譲もしているからかもしれない。

セガサミーは単に業績悪化というのはわかっているのだが。

と、こんなところかな。

今回の調査対象メーカーは次の通りです。

• 任天堂
• ソニー
• セガサミー
• コナミ
• バンダイナムコホールディングス
• カプコン
• スクウェア・エニックス
• DeNA(ディー・エヌ・エー)
• グリー
• カドカワ
• コーエーテクモホールディングス
• ガンホー・オンライン・エンターテイメント
• ミクシィ

毎年言っていることだが、金額の多寡によってその企業の能力やその人の能力が決まるというわけでもないので、これもあらかじめ伝えておく。

特に創業者はゼロから立ち上げたこともあり、報酬は全体的に高くなるし、それ以外でも法律違反や詐欺行為、ブランドの切り売りによって利益を上げ、役員報酬を多くもらおうということもある。

なので、あくまで現在のゲーム業界の役員報酬の参考としてだけ見ていただけたらと思う。

と、いうことで、今回のゲーム業界経営者高額所得ランキングを終える。