ゲーム・漫画・アニメ雑誌の販売数の現状2016年版、嘘偽りのKADOKAWAと週刊文春の状況

毎年紹介しているゲームや漫画、アニメ雑誌の販売数の紹介をしたいと思います。

データは「マガジンデータ2017」を元にしています。

以前の情報に関しては『ゲーム・漫画・アニメ雑誌発行部数』をご覧ください。

では、いつも通り、印刷証明付発行部数と公称発行部数の違いを説明しましょう。

以前と同じ紹介文をお伝えします。

『「印刷証明付発行部数」というのは、実際に印刷した部数だ。逆に「公称発行部数」とは出版社が勝手に言っている数字で、実際に刷られた数でもないし、売れた数でもない。たいてい、実際に刷られた数の数倍の値を述べていたりするので、まったく信用にはならない数字だったりする。』

『印刷証明付発行部数の方が好ましいことは事実なのだが、これも実売ではない点には注意。広告効果を大きく見せるために、売れていなくても刷るだけ刷って、廃棄とかもあるから。印刷コストと広告費とのバランスを考えてのものなので、こうしたこともありうるということも伝えておこう。ただ、それでも公称発行部数よりかは無茶な数字は出てきにくいので、印刷証明付発行部数の方が参考になることは言うまでもない。』

これを前提として、数字を見ていきましょう。

では、ゲーム雑誌から見ていきましょう。カッコ内は昨年の数字です。集計の数字は2015年9月から2016年8月の数字になっています。千の位を四捨五入して記入しています。

「ファミ通DS+Wii」は休刊になったと思われます。

雑誌名 印刷証明付発行部数 公称発行部数
週刊ファミ通   30万(30万)
ファミ通DS+Wii 未掲載(2万)  
コンプティーク   8万(8万)
B'sLOG   9万(12万)

我らの「B'SLOG」が大きく下がってしまってる・・・。

別に我らのじゃないだろうに・・・。

ゲーム雑誌は本当に少なくなりましたね。

他にもまだあるけどね。

いずれも公称発行部数なので、載せる意味もないのかと。

というか、KADOKAWA最後の良心の「ファミ通DS+Wii」が無くなって、すべて公称発行部数になったのだが・・・。

いかにゲームメディアが嘘偽りで成り立っているかがわかるだけでなく、すべてがKADOKAWA傘下という嘆かわしい状況に陥っているのがなんとも。

続いて漫画雑誌を見ていきましょう。漫画雑誌はしっかりと印刷証明付発行部数を発表しているところが多いです。

雑誌名 印刷証明付発行部数 公称発行部数
少年ジャンプ 222万(245万)  
少年マガジン 103万(115万)  
少年サンデー 35万(39万)  
少年チャンピオン   50万(50万)
少年エースA   10万(10万)
Vジャンプ 26万(23万)  
月刊コロコロコミック 84万(101万)  
月刊マガジン 51万(56万)  
ジャンプスクウェア 26万(27万)  
週刊ヤングジャンプ 56万(58万)  
週刊ヤングマガジン 42万(45万)  
ヤングアニマル 11万(12万)  
アフタヌーン 7万(8万)  
ガンダムエース   12万(12万)
ビッグコミックオリジナル 51万(55万)  
モーニング 23万(26万)  
なかよし 10万(12万)  
りぼん 18万(20万)  
ちゃお 49万(53万)  
LaLa 13万(13万)  
花とゆめ 13万(14万)  
BE LOVE 10万(11万)  
クッキー(Cookie) 5万(6万)  
Kiss 8万(8万)  
YOU 9万(9万)  

コロコロコミックが大きく落ちているのは「妖怪ウォッチ」効果が一服したからなのだろう。

軒並み冊数を落としている中、なぜか「Vジャンプ」だけ上昇。

いったい特典で何を付けたのだろうか・・・。

最後にアニメ系雑誌です。声優系雑誌も含みます。

雑誌名 印刷証明付発行部数 公称発行部数
Newtype   11万(11万)
アニメディア 5万(5万)  
アニメージュ 6万(5万)  
Megami MAGAZINE 2万(3万)  
月刊声優グランプリ 2万(2万)  
声優アニメディア 1万(1万)  

KADOKAWAの「Newtype」は去年から公称発行部数に変わったのだが、ついにダークサイドに落ちたまま、戻ってこなかったか・・・。

どうでしょうか、今年を振り返ってみて?

例年言っているけど、電子書籍などが盛んになりつつあるので、この数字だけ見て判断はできない。

数字が落ちているからといって、本当に閲覧者が減っているかは、この数字だけでは推し量れない。

特に、最近では一定額を払えばいくつもの雑誌を読むことができるサービスも登場したりしているので、そうしたサービスの対象雑誌となっていれば、また話が変わってくるわけだ。

去年にも少し述べたけど、そうしたサービスは別として、電子書籍として単体で売っていくようなものであれば、データに加えるなど、より雑誌の媒体の部数にあった数字が出てくることを望みたい。

一番重要なのは適切なデータですね。

余談ではあるが、何かと話題の週刊文春は前回データが68万部、今回データが66万部と、部数が落ちていたりする。

あれだけ賑わしていても部数が落ちるのだから、ネットへの転載等の影響も大きいのかもね。

と、いうことで、今回の「ゲーム・漫画・アニメ雑誌の販売数の現状」の紹介を終える。

直近、直後の話題

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電撃PS消えた!?

投稿者 : 匿名

女性市場というか、少女市場というか。なんか小さいですね。意外です。
ジャンプとか見てるんでしょうか??

投稿者 : 匿名

Vジャンプするの遊戯王かな

投稿者 : 匿名

私の地域では少年サンデーは発売日にコンビニでも1~3冊くらいしか置いてなくて
朝一で購入しないと買い逃すことが多いですね。

投稿者 : 匿名

数年前からこの記事のみ毎年コメントしております。
毎年楽しみな記事ですが、年々発行部数が落ちていき、あんまり明るい兆しが無いのは残念です。
紙媒体にせよ電子書籍にせよ、もう「雑誌」という形態事態が過渡期を迎えてるのかも知れませんね。

投稿者 : 匿名