コーエーテクモ 株主総会 2017年 Part1
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コーエーテクモの株主総会があったので、行ってきたので取り上げようと思う。
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去年から再び行き始めましたね。
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どうでしたか?
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株主総会会場の最寄りのみなとみらい駅に到着したら、いきなりレベルアップした。
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何を言ってるんですか・・・。
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FF的な意味で。
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だから、何を・・・。
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知っている人だけ理解してくれればいい話は置いておいて、さっそく話に入ろう。
10時スタートで、開始の時点で120人くらい。
去年は170名くらいいたと思うのだが、たぶん、大雨の影響があってか、人数が少なかったのかと。最終的にはそれなりに来ていたけど。電車の遅れもあったしね。
事業報告は司会者が読み上げる形となっており、他の会社の、議長自らが読む形式や、ビデオによる説明ではないのがポイント。
去年の段階ではどうだったのか思い出せないが、どうだったのだろうか。
そういったことを述べていなかったので、去年は議長が読んだのだろうか?
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情報募集ということですね。
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で、10時30分より質疑応答となる。
株主総会終了後に事業説明会があって、その時にも質問を受け付けるという話が事前にあったので、株主総会での質問は落ち着いたものとなっている。
ざっくりと取り上げていこう。
回答者が多数なので、主に苗字で、襟川の苗字は3名ほどいるので、こちらは名前まですべて。
いまさら言うまでもないけど、襟川陽一がシブサワコウと呼ばれている人であり、襟川恵子がシブサワコウの嫁であり、創業者の一人。
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株主「有価証券売却益について。その意図と影響。」
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襟川恵子「資金に働いてもらおうとずっと運用してきた。利益が出るときやそうでないときもあるが、ずっとやってきた。今後も益出ししたものは相場を見ながら株や債権等にバランスを取りながら運用していく。」
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株主「不動産投資について、簿価が増えている理由は。」
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浅野「3月にみなとみらい21地区に土地を取得した。84億円。ほぼ3年後にライブハウス型施設とオフィスを取得する手始め。運用の不動産ではなく本業に投じている。
他の不動産は本社ビルの土地建物、賃貸目的の不動産がある。賃貸物件は国内に1ヶ所、イギリスに2ヶ所、他、過去社員寮を賃貸に回している。賃貸は安定した収益を得られることを目指している。」
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株主「品質管理について。最終的な品質管理は誰がやっているのか。どういう決断を決断しているのか。」
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鯉沼「品質管理部が独立の部門としてある。一定の品質でないとリリースさせない。
昨年、発売延期したタイトルに関しは、品質管理で品質に達しなかったので延期したのが現状。
発売延期が多いというのはごもっともだが、伸ばしているのは品質を一定以上にするためにやっている。
今期は品質を保ちながら、しっかりとしたリリースをしていきたい。
各プロデューサーやブランド長が品質管理部に渡し、このまま進めるべきかどうかを検討している。」
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株主「従業員の状況で、障碍者の比率や女性管理職の比率について。」
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浅野「障碍者の雇用は法令で2.0%以上の雇用率が求められている。
現在2.0%をクリアしている。身体障碍者だけでなく、精神障碍者4名を含む雇用を行い、法令を満たしている。今後は雇用率を引き上げる動きもあり、2.3%になる可能性もある。社会的責任を果たしていきたい。
女性の管理職は正社員の男女比率は8:2、女性の管理職の比率は4%。2021年3月期までは7%までにすると公表している。
女性が管理職になりたがるような働き方の改革をしていく。
男性の管理者も女性の育成をしていくように促していく。」
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株主「人材の育成について、企業は人なりと言われている。しっかりやってもらいたい。」
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襟川陽一「企業は人なりを胸に刻み、やっていきたい。」
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株主「みなとみらい21地区の土地について。日吉の社屋や土地はどうなるのか。」
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襟川陽一「売却はしない。今後の社員の増加、M&Aなどに対して機動的に対応できるように残す。ゲームソフトだけでなく、エンターテイメント企業として体質が変わってきたので、対応するためのオフィスとして活用していく。」
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株主「インターネットでの議決権行使について。」
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浅野「電子式議決権行使については費用対効果の観点から見送っている。」
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株主「社外取締役の取締役会の出席率について。」
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襟川陽一「月曜日9時30分から定例会議を行い、1時から取締役会を開催している。だいたい年間40回やっていてほぼ出てもらっている。」
浅野「招集通知19ページに書いてある。」
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株主「エンタテイメント事業にコンシューマー、モバイル、PCなどをまとめて記載してあるが、売り上げ比率を出してほしい。」
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浅野「開示はしていない。」
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株主「従業員の平均勤続年数、8.4年は短いのでは、10年以上勤続者は何人か。」
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浅野「8.4年はホールディングのみの数字となっている。国内のすべての会社を合わせると平均年齢36.2歳、平均勤続年数は10.1年となっている。36歳の年齢で10年以上勤続しているということは20代半ばに入って定着していると言える。新卒社員は平均勤続年数を下げる要因となる。
昨年度の離職率は4.5%と、業界、世間と比べてもかなり低いと考えている。」
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株主「イギリスのテロによる不動産への影響。アジア地域への投資はどう考えているのか。」
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襟川陽一「東南アジアの不動産投資は総合的に考えてやっていく。」
浅野「去年のEU離脱があってドキドキした。現状は落ち着いていて、不動産市場の下落などもなく、利回りも確保できている。なぜイギリスかというと、イギリスには販売子会社があり、ポンドやユーロで利益が蓄積され、その利益の再投資としてイギリスで不動産を持つのがいいと考えて投資した。」
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株主「VR SENSEについて。どの程度で回収できるのか。機能はどうなっているのか。」
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襟川恵子「機能は国際特許を取って、多機能で格安なものは世界にない。
コストセーブはしている。
五感に訴えるものになっており、香りがする、熱い風が吹く、冷たい風が吹く、雪が降る、雨が降る、香りは変えることができたり、ホラーなどでも使える。
最低限の開発費で開発をし、受発注によって売っていく。
コンテンツ作りはデフォルメされていて、臨場感を出すために音響にも注意して、椅子もX軸Y軸の特殊な動きをする。
まともな値段で販売すると高く売れると思っているが、それをコストを抑えて安価で売っていく。
ソフトの入れ替えもでき、追加でソフトを売っていく。
時間が経ったソフトは一般に売り出し、モバイルやプレイステーションで遊んでもらい、そして逆にVR SENSEに興味を持ってもらって乗ってもらうようにする。
今月末に発表して受発注で売っていく。
効率よく作っていき、他社をキャッチアップするために9から10ヶ月でスピードを上げてラインナップを作っていった。
あまり注文が来なくても受発注なので、投資金額が大きくなりすぎることはない。」
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株主「テクモコーエーカナダを解散したが理由は。」
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襟川陽一「欧米と日本音開発者が一緒になって作っていこうとした。成功したものもあれば失敗したものもあった。
総合的に判断して解散した。100万200万300万売れるタイトルは作れなかった。
今後は他社と協業して、コラボレーションして、日本スタッフで作っていく。仁王によって海外に認められつつある。海外でも成功例を作っていきたい。」
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以上ですね。
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11時14分に質疑応答が終了し、11時18分に議案の採決も終わって株主総会が終了。この後、休憩の後に事業説明会がある。そちらは、また別枠で取り上げよう。
ちなみに、お土産は次の通り。
- 戦国無双 真田丸 クリアファイル3種
- NEOROMANCE×HELLO KITTY 金色のコルダ 月森蓮&土浦梁太郎
- フランス料理「クイーン・アリス」のチョコレート
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全体としてはどうでしたか?
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テンポよく進んでよかったのでは。
去年より良かったと思う。雨だったので、出席者が限られたのが影響しているのかもしれない。
社外取締役の出席回数は招集通知に書いてあるのに、なぜか調べるのに時間がかかっていたのがよくわからなかったが。
ゲーム関連という点では面白みに欠けたが、それは事業説明会の方が充実していた。
と、こんなところかな。
と、いうわけで、Part2も後程ご覧頂けたらと。
コーエーは、モバイル系が爆死と不具合まみれだから、内制やめた方がいいんでないかね。カプコンもそうか。
投稿者 : 匿名