東京ゲームショウ2017、ゲームのデジタル流通の講演にていろいろと考えさせられる、カプコン社長の山内溥化も
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東京ゲームショウ2017のビジネスデーにて「ゲームのデジタル流通」というテーマでトークセッションが行われた。
その中で、気になったところを取り上げようと思う。
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登壇者は日本ではカプコン社長の辻本春弘氏など3名、海外も3名。その中で、WargamingのCEOも登壇しています。
Wargamingは「World of Tanks」で知られています。東京ゲームショウではいつも大きなブースを構えて展示しています。
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どういったところが気になりましたか?
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翻訳がね。
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翻訳?
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「マインドクラフト」とか言い出して、精神的な技術か何かを語っているのかと思ったのだが、よくよく考えると「マインクラフト」を誤訳したということに気が付いた。
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9月21日『東京ゲームショウ2017基調講演、e-Sports(イースポーツ)を題材に、オリンピックを否定する海外勢登壇者、肯定する日本勢』と同じく、商品名の誤訳ですね・・・。
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そんな話は置いておいて、あまり多くの内容は覚えていないのだが、覚えている範囲で紹介しておく。
まず、スライドでそれぞれが自分の考えを述べていった。
証券会社の人もいたので、その人が概要を述べ、そのあとはゲーム業界で働いている人が自社の状況なども踏まえた発言。
デジタル化が欧米大手のゲームソフトメーカーの利益率の改善に繋がったのではないか、というスライドもあった。まあ、これはそれだけが理由というわけではないのだが。
また、従来の売り切り型からリカーリング型にも変わっていった。リカーリングはわかりやすく言うと、運営型とでも言おうか。継続してプレイしてもらえる仕組みを用意して、お金を落としてくれるようにするのをイメージしてもらえればいいだろう。
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リカーリングの意味自体は「繰り返し起きる、循環」といった意味ですね。
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そうした中で、それぞれの家庭用ゲーム機でもネット会員が増えているという話もあり。
あと、先のe-Sportsのところでも出てきた「ゲームを見る」という概念も加わり、これらがさらなる収益の拡大につながるのではないかという話もあった。
この辺りは今回の東京ゲームショウ2017がe-Sportsをテーマにしていたので、強引に突っ込んできた感じにも思うが、テレビやネットの放映権収入とか、スポンサーからの広告収入、e-Sports大会の観戦、ゲーム実況ネット配信の視聴料などが挙げられていた。
日本だと、いまいちピンと来ないけど、海外だと大々的に運営されているので、こうした内容も含まれている。
この辺りまでが、証券会社側の簡単な事前説明。その後、各メーカーがそれぞれ語っていった。
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どういった話がありましたか?
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登壇している人は、海外の最大手、というわけではないので、中小開発会社側の意見としての話が多かった。
とはいえ、中小といっても、日本から見れば大手に属すると思うが。
Epic GAME JAPANの河崎高之氏は、2012年以来、独人のインフラを整備してきたとのこと。以前までは開発会社側という立場だったが、自らが販売する側に変わったわけだ。
だが、そうした状況になっていくつか課題が出てきて、デジタル配信だと露出機会が限定され、特に店舗に商品を置いてもらえないなどの問題が出てきた。
また、そうしたことも含め、認知度拡大が難しく、ネットでいくら発信しても、ネットを見ている人は自分の求める情報のみにアクセスする傾向があるため、知ってもらいにくいという話。
さらに、PCだとモバイルと異なり、ユーザーの動向把握などの詳細な情報を集めにくいので、そうしたものを用いた展開も難しい。
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他の登壇者はどういたことを述べていたでしょうか?
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まあ、いろいろと。
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何で詳しく紹介してくれないのですか・・・。
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あまりスライドを出してくれないので、どういったことをしゃべっていたのか、思い出せず。
モバイルのトレンドとしては、毎日大量に新しいアプリが出てくる中、どうやって知ってもらうのか、とか。
今までは会社のトップが開発の有無を決めていたが、一番ユーザーに近いのは開発側なので、開発側が主導的立場に立つべきだ、とか。
以前、スクウェアエニックスにパブリッシャーとなってもらったが、全然稼げなかったよ、とか。
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・・・・・・。
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で、次はカプコンの辻本春彦氏が語り。
なんだか、会社のIR資料のようなスライドを用意して語っていた。
ポイントとしては、デジタル比率が増しており、2017円3月期では31.5%まで拡大し、今期は33.6%あたりを考えているとのこと。
どこかのタイミングで一気にこの比率が伸びたのだが、その理由として、パッケージで販売しようとしても、お店が置いてくれないので、だったらデジタル販売したところ、結構売れたという話。
具体的なタイトルは忘れたが「バイオハザード」のHDバージョンを出したのが該当する。日本だとパッケージも出して、先にダウンロード版を販売したため、また、分割販売とか、いろいろやっていたけど、ネットで批判があったのは見た記憶がある。
その後も、HD化などお店には置いてもらいにくいものをデジタル販売を行っていき、その結果、デジタル比率が増したそうだ。
この他にも、地域によっては小売店が未整備のところも多く、そうした地域に対するアプローチとして適しているという話もあった。
それこそ、日本くらいなんだよね、ここまでパッケージ販売店舗が充実しているのは。
欧米ですら厳しいのではなかろうか。
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批判されていた影には、実際にお店に置いてもらえないという現実的な問題もあったのですね。
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ちなみに、私は批判していなかったので、ご了承を。
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いちいち言わなくていいですから・・・。
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そんな感じで語っていき、あとは進行役による質問を登壇者が答えていった。
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どういった質問だったのでしょうか?
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そこがよく覚えていないんだよね。
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ダメダメですね・・・。
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ただ、登壇者が語った中で気になったとでも言おうか、心に残ったことをある程度語っていこう。
一つはWargaminのCEOの発言。
かいつまんで述べるけど、お金で強さを買えるようなことはしてはいけないということ。
また、ユーザーの意見に寄り添うべきだ、ということ。
他にも良い事を言っていたような気がするけど、度忘れした。
この人の話を聞いて、バンダイナムコに爪の垢でも投げつけたいと思ったくらいなので。
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肝心なところを忘れておきながら、何言ってるんですか・・・。
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結構いい話だったのだが、なぜか4Gamerの該当記事でも省かれているような気がする。
あと、気になったこととして、やはり多くの人がスマホなどのモバイル系が主流になるという話をしていた。
当たり前と言えば当たり前だけど。
それに対して、カプコンの辻本春弘氏が反するかのような意見を述べたのだが・・・。
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だが?
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なんか、話し方が任天堂の元社長の山内溥氏のようなしゃべり方や声になっていて、すごくおもしろかった。
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何なんですか、それは・・・。
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翻訳用イヤホンの影響もあるかもしれないが、なんか似ていた。
関西系のイントネーションが時折出てきたからかもしれない。
相手の話を否定から入っていくところなんかも、類似性があって。
言っていた内容は、確かにスマホなどが栄えることはその通りだが、そうしたものでゲームに触れた人が、より良いゲームを求めてリッチなコンテンツに触れようとするのでは、という話なのだが。
大体気になったところは以上。
この講演でも海外勢は他の人が話した内容にしたいして自分の意見を言っていくスタイルだったのだが、日本人勢はみんな指名されるまで何もしゃべらず状態だったのが印象的。
日経の進行役も事前に用意していた質問をただ言うだけのような感じだったし、もっと議論をして話を引き出してもらいたかったよ。
特に中小の開発会社だったところが大きくなっていく過程に、スマホのPCも含め、デジタル配信のような大きな業界の動きにうまく乗っていったのだな、というのがよくわかる。
この講演もいろいろと考えさせられる講演で聞いてよかった。
以上で、東京ゲームショウ2017絡みの話を終える。
また来年はどういったテーマを持って開催し、どういった講演を予定するのかも気になる。
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来年は2018年9月20日から23日までの開催ですね。