モンスターハンターワールドの初週500万本、日本125万本販売をどう捉えるべきか、盛り上がりの状況など
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モンスターハンターワールドが盛り上がっているようだね。
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発売から3日で500万本の出荷をしたとカプコンから発表されましたね。
また、日本での初週の販売本数が125万本と発表もされました。こちらの数字はメディアクリエイト調べです。
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どうですか、この数字は?
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最初の500万本の数字だが、これは世界全体での出荷本数となっている。
発売3日でシリーズ最高シリーズで最高の出荷本数を更新とオフィシャルも言っているが、世界規模でここまで大々的に発売したのが初でもあるので、過去と同じような感覚で考えるべ出来でもないのだろう。
ちなみに、過去トップは2010年12月に発売されたPSPの「モンスターハンターポータブル3rd」の490万本だそうだ。
その後、2015年11月の3DS「モンスターハンタークロス」の430万本、2014年10月の3DS「モンスターハンター4G」の420万本、2013年9月の3DS「モンスターハンター4」と続く。
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どんどんとシリーズが上向いているのがわかりますね。
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とはいえ、「モンスターハンター4」あたりからだったと思うけど、このあたりから海外でも積極的に売っていこうという姿勢を見せていたので、それ以前とは売っていく市場の規模が変わってきたという側面もある。
そういうことを考えるとほぼ日本市場のみで490万本売った「モンスターハンターポータブル3rd」が、いかに日本でバブル的に売れたのか、ということがわかると同時に、それ以降は日本での盛り上がりが落ち着いてきた、という捉え方もできる。
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徐々に日本で落ちていく数字が海外市場に支えられ、そして今回で過去最高レベルまで行ったということですね。
今回は日本では125万本という初週販売本数が出ていますが、これはどう捉えればいいのでしょうか?
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125万本はパッケージのみの数字なので、これにダウンロード版も加味して考える必要がある。
スタートダッシュを切りたい人からすれば、ダウンロード版を買って発売当日0時からプレイしたいということを考える人も多いだろうから、結構ダウンロード比率は高いのではなかろうか。
ただ、一部メディアだとダウンロードを含めると200万本を超える勢い、とかいうよくわからん説明をつけ足したりしているけど、それが正しいのかどうかは不明だ。
調査した数字を述べる場で、不明瞭な数字を載せるところが、程度の低さを物語っている。
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そういうことはいいじゃないですか・・・。
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で、この数字だけど、当初考えられていた数字よりかは日本でも売れたほうじゃなかろうか。
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125万本というと少なく感じますが?
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それ以上に、PS4自体が盛り上がっていないから。
どうしても勢いが付きにくい。
それと、日本だと携帯ゲーム機で持ち寄って遊ぶという風潮が強いゲームだったので、どれだけ日本でも受け入れられるか、という問題もあったし。
だが、結果的に、オンラインを通して遊んでいる人も多いようだし、何より、ゲーム実況等でも盛り上がっていて、それを見た人が買うという良いサイクルも生まれそうなので、携帯機じゃないから駄目だ、ということにもならないのではなかろうか。
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ゲーム実況でも盛り上がっていましたか?
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ライブ配信なんかは、ほぼ一色といっていいくらい、ほとんどの有名どころの人がプレイしていた。
普段、この手のゲームをしていなさそうな人もやっていたので、新たな客層にもゲームの認知が図れたのではなかろうか。
携帯機の持ち寄って、それを見た周りの人がさらに興味をもって、という流れが、オンラインプレイとゲーム実況によって代替されたと言える。
このあたりが今後、どうなるのかも興味深いところ。
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とりあえずはカプコンの戦略はうまくいっているということでよいのでしょうか?
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どうだろうか。
開発費は以前よりかかっているだろうし、海外だと日本より利益率は低いと思うので、同じ本数が売れたからと言っても、利益面への貢献は限定的なんだよね。
なので、日本市場でもしっかり売れ、さらに海外でも数字を伸ばしていくとならないと、旨みという点ではあまりなかったりする。
そう考えると、海外向けも考慮して作ったのであれば、さらに売っていかないとね。
今後、キャンペーン等で安く販売したりと、販売数増加の施策も取っていくと思うので、そうしたものも込みでどれくらいの販売本数を増やせるのか、これもまた、注目どころだ。
単に初週の販売本数や出荷本数だけでなく、今後の広まりにも期待。
いずれにしろ、ずいぶん前から海外でも売っていこうという姿勢を見せていたが、「モンスターハンターワールド」で一つの答えが出たのではなかろうか。
後は、日本国内向けに今後、何かあるのかなども含めて見ていきたい。